Saturday, 10 March 2012

巴旦杏は青酸カリの香り

といふのは、バスター・キートン……ではなくつて益田喜頓、でもなくつて、「MASTERキートン」から世の中にひろまつた、といふ話なのだが。

多分、やつがれは和田慎二のまんがで読んだと思ふんだよなあ。
和田慎二でなくても、少女まんがだと思ふ。
「巴旦杏」に「アーモンド」とルビが振つてあつたやうに記憶する。

そんなわけで、かなり幼い頃から知つてゐた。
「巴旦杏は青酸カリの匂ひである」と。

それはともかく、サンタマリアノヴェッラで石鹸を買つた。

Sapone alla Mandorla。
アーモンド石鹸、といつたところか。

ドクターブロナーのマジックソープにもアーモンドがあるが、こちらはそれほど香りは強くない。ドクターブロナーのマジックソープの中ではかなりマイルドな洗ひあがりで、冬は重宝してゐる。

サンタマリアノヴェッラのアーモンド石鹸も、かなりしつとりした洗ひあがりなのださうだ。
どんな感じなのか、今から楽しみである。

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Saturday, 29 July 2006

流行とは

だいぶ前のことだが、久しぶりに上京したをり、品川駅から渋谷方面行きの山手線に乗つた。乗つた位置がよかつたのかあるいはさういふ時間帯だつたのか、車内はかなりすいてゐた。
座席に落ちついてふと前を見ると、なんだか妙な感じの若い女性が座つてゐる。
「妙」といつて、別段ふつうの女性とかはつたやうすはない。着てゐる服のセンスも悪くないし、まあきつと渋谷あたりの若人が集まるあたりにはかういふ格好の女性がたくさんゐるんだらうなあといつた感じだつた。

ではなにが妙なのだらうとよくよく考へて、あ、と思つた。

眉毛の形が妙なのである。

東京に出てきて、気合ひを入れて姿形を整へた女性である。眉毛だつて当然抜いたり剃つたりしてゐるのだらう。おそらくその眉は家でひいてきたものにちがひない。
だが……失礼乍ら似合つてないのである。ごめん。でもほんたうのこと。

「まだお若いごやうすだし、きつとお化粧ははじめたばかりなんだらう」
と思つてまたはつとする。

同じ車両には目の前の女性とほぼ同年代と思はれる女性が三人ほど乗り合はせてゐた。
そして、みな一様に同じやうな形の眉をしてゐるのだつた。
顔立ちはひとりひとりみんなちがふのに。

流行とは罪なことをするものである。

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Wednesday, 17 August 2005

萬年筆と柘植の櫛

もひとつあれば三題噺になりさうな題名だが。

今日、モンブランのインキが切れたのでこの機会に洗浄することにした。
なんとなくインキがかたまりやすい気がするので、まづはぬるま湯につけてみる。
何度か湯をかへると、その度にかたまつてゐたインキが溶け出してくる。
で、最後に流水で流しておしまい。
なんだかとつてもきれいになつた気がする。

一方、久しぶりに柘植の櫛を椿油につけてみることにした。
去年の暮れ、京都に行つた際に件の十三やで櫛を購入した。
話によると、二三ヶ月に一度、二日から三日ほど椿油につけるといいらしい。
汚れが落ちるとともに、櫛の状態もよくなるといふのである。
さうして使ひ込んでいくと、櫛が飴色になつていくとのこと。

二日も三日もはふつておくのはチト心配だつたりもするのだが。
さらにいへば、櫛の浸かるほど椿油を使ふのはなんだかもつたいない気がするのだが。

でもまあかうすることで長く使つていけるのなら、それでもいいかなあ、と、思つたりもする。
それになんといつても油につけてはふつておくだけだしな。

日常的に使ふものの手入れをするといふのは、精神的には落ち着いてなかなかいいものである。
自己満足かもしれないが、ま、気持ちの落ち着くことをするのはいいことだよ。うむ。

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