Monday, 01 May 2017

4月の読書メーター

4月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:713ナイス数:11Wuthering HeightsWuthering Heights感想サーズデイ・ネクストのシリーズでヒースクリフは超絶人気者といふことになつてゐる。なぜなのだらう。読んでもわからなかつた。悪は好きなはずなのだがなー。ヒースクリフは悪ではないんだな、きつと。読了日:04月13日 著者:Emily Brontë
昔話 (講談社文芸文庫)昔話 (講談社文芸文庫)感想文明とは、といふ話だと思ふが、その一方で「洗練とは」といふ面もあるやうに思ふ。読了日:04月19日 著者:吉田 健一
時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)感想時間は抽象的なものなのでメタファーを使用しないと語れない、とか、時間の流れは未来から来るのかはたまた過去からか、そして視点はどこにあるのか、といつたあたりはおもしろかつた。しかし、「時は金なり」を「時は命なり」に変へなければといふ主張がどこからやつてくるのか不明。危機感はわかるし、世の中このままではいかんだらうとも思ふのだが、いささか唐突な結論に感じた。読了日:04月25日 著者:瀬戸 賢一
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Sunday, 02 April 2017

3月の読書メーター

3月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1680ナイス数:46Living with a Dead Language: My Romance with LatinLiving with a Dead Language: My Romance with Latin感想出版会社で編集をしてゐた著者は退職するにあたつてラテン語の勉強をはじめる。こどもが巣立つた後アルコール依存症になつて死んだ母のやうにはなりたくないし、もともとことばには興味があつたからといふのが理由だ。大学のラテン語の講義を聴講するところからはじまつて著者がラテン語を習得していく様を読んでいくわけだが、これが存外面白い。本好きで業界の人といふと文学的な読みづらい文章を書く人が多いが、この本は別。とても読みやすい。古典の研究者とSFファンとは似たところがあるといふ説も興味深い。読了日:03月07日 著者:Ann Patty
C. Auguste Dupin The Trilogy/ The Murders In The Rue Morgue/ The Mystery Of Marie Roget/ The Purloined Letter (English Edition)C. Auguste Dupin The Trilogy/ The Murders In The Rue Morgue/ The Mystery Of Marie Roget/ The Purloined Letter (English Edition)感想何十年ぶりかに読んで「こんなにせりふだらけだつたつけか」と思ふなど。「盗まれた手紙」は「マリー・ロジェの謎」でしでかしたことを回収しようとしたのかな、といふ気もする。読了日:03月11日 著者:Edgar Allan Poe
深川安楽亭 (新潮文庫)深川安楽亭 (新潮文庫)感想短篇集。大まかにわけると師と弟子もの(理解者もの)、生まれつきだから仕方ないもの、笑ひ話、といつたところか。説教臭さが苦手だつたが、「四人囃し」や「あすなろう」、「深川安楽亭」を読むと、「生まれつきだもの」と開きなほれる気もする。映画では壊滅状態になつてしまふが、原作ではちやんと深川安楽亭は安泰だ。ああいふ場所はなくてはならない。いま現実にどこにあるのかわからないけれど。読了日:03月16日 著者:山本 周五郎
ほんもの: 白洲次郎のことなど (新潮文庫)ほんもの: 白洲次郎のことなど (新潮文庫)感想Obituaries といつたところか。知人の死後、とくに直後にその人のことを書くのはむつかしいなあ。著者が國學院の教授から素読を習ふくだりで「源氏物語」の冒頭を「いずれのおほん時にか」と書いてゐて、やはり國學院の人は「御時」は「おほんとき」と読むのだなあと思うたりした。「あたくし」といふ一人称は一度は使うてみたいものである。読了日:03月17日 著者:白洲 正子
ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで (文春文庫)ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで (文春文庫)感想比較はむづかしいんだなあ。吉右衛門の「鬼平」と前三作との違ひが述べられてゐるところを読むと、書かれてゐないのに「だから吉右衛門の「鬼平」の方が優れてゐる」と書いてあるやうに読めてしまふ。僻目なのかな。吉右衛門の「鬼平」が他の三作と違ふ点として平蔵と久栄との衣装がそれとなくお揃ひになつてゐるやうに見受けられる点があつたのだが、それについての言及はなかつた。単に自分の妄想だつたのかもしれないし、わからないことはわからないままでいいのかもしれない。読了日:03月21日 著者:春日 太一
虎の夜食虎の夜食感想全部フィクションなのか! 読んだといふよりは一通り目を通したといつた状態。これからじつくり読む。読了日:03月25日 著者:中村 安伸
人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書)人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書)感想自己中心的であると云はれ続けてきて、この本を読んで「さういふことだつたのか」と腑に落ちること一度ならず。でも横入りされたらやつぱり不機嫌になるんだらうなあ。読了日:03月28日 著者:千野 帽子
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Wednesday, 01 March 2017

2月の読書メーター

2月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1640ナイス数:10Bridge of Words: Esperanto and the Dream of a Universal LanguageBridge of Words: Esperanto and the Dream of a Universal Language感想エスペラント語前史といふか、Universal Language の歴史的部分がおもしろかつた。エスペラント語の歴史と著者がエスペラント語のイヴェントなどで世界各地で出会つた人々との話が交互に出てくる構成。ユダヤ的とはどういふことかといふ内容が主で、時々「その内容は本当に必要なのか」と思ふこともある。エスペラント語誕生の時期と世界の情勢とを合はせて考へるのもおもしろい。最後の方にエスペラント語やエスペラント語を話す人々の未来はどうなるかといふ話も出てきてこれまた興味深い。読了日:02月06日 著者:Esther Schor
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)感想人前でスマートフォンを使ふことに抵抗を覚えるのは「コンビニ的圧力」への内なる抵抗と同じなのかな。「生きのびる」と「生きる」でいふと、万年筆は「生きる」側な気がするし、噺家も「生きる」タイプの方が好きな気がする。だから自分は生きのびづらいのだらう。読了日:02月07日 著者:穂村 弘
歴史をつかむ技法 (新潮新書)歴史をつかむ技法 (新潮新書)感想史料批判とか、現在の価値観でなく当時の価値観で考へるとか、それがむづかしいんだけどなー。そしてそれは歴史だけに限らない。なにごとにもあてはまる気がする。歴史の教科書の最初に歴史を俯瞰する部分がないといふのはその通りかも。あつたらもうちよつと違ふんだらうか。読了日:02月10日 著者:山本 博文
太平記(一) (岩波文庫)太平記(一) (岩波文庫)感想時々誰がどつち側かわからなくなつたりはするものの、とてもおもしろく読める。義太夫の人がそのまま語れさうな感じで、時折脳内で妄想再生して見てゐる。楽しい。読了日:02月22日 著者:
文学の楽しみ (講談社文芸文庫)文学の楽しみ (講談社文芸文庫)感想云はれてみれば「classic」に「古い」といふ意味はないなあ。「古典的な」といふ訳をあててしまつたから古い気がしてしまふけれど。精々「伝統的な」くらゐで、伝統的であることと古いこととは別な気がする。ちやんと理解できたわけぢやないが、見るもの読むもの聞くものなにもかもが楽しくなつてくるやうな本である。読了日:02月27日 著者:吉田 健一
The Fall of the House of UsherThe Fall of the House of Usher感想冒頭部分を音読すると、それだけでなんだか重たくどんよりとした気分になつてくる。さういふ気分にさせる音が続くんだらう。全部音読したらどうなるんだらう。読了日:02月28日 著者:Edgar Allan Poe
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Wednesday, 01 February 2017

1月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2705ナイス数:17史記 11 列伝 4 新釈漢文大系 (91)史記 11 列伝 4 新釈漢文大系 (91)感想戦争しない期間が長くなると、個々の能力よりも如何に力あるものに取り入つていくか、周囲とうまくやつていけるかといふ能力がものをいふやうになる。そんな気がする。まあそれも個々の能力といへばさうだけれども。読了日:01月01日 著者:青木 五郎
The Vanished: The The Vanished: The "Evaporated People" of Japan in Stories and Photographs感想蒸発して別の人生を歩むことになつた人、自殺に至つた人、未遂の人の話かと思うてゐたら、南米から某自動車会社に出稼ぎにきてリーマンショック後の不況に悩む人や秋葉原に集まるいはゆるオタクの人、果ては拉致被害者や東日本大震災の被災者の話にも及ぶ。フランス語の原書を英語に翻訳したもので、その前にはもちろん日本語からフランス語(場合によつては英語を経てフランス語)への翻訳があるはずで、そのあたりをどう読んだらいいのかチト悩んだ。読了日:01月12日 著者:Léna Mauger
不死蝶 岸田森 (ワイズ出版映画文庫)不死蝶 岸田森 (ワイズ出版映画文庫)感想この本を読んでも自分が本当に知りたいと思つてゐることは得られない。結局出演作を追つていくしかないんだらう。映像作品が主な活躍の場であつたことを感謝するばかりだ。ただこの本を読んでゐると「おほつごもり」や「欲望といふ名の電車」なども見たかつたなあと思つてしまふことも確か。読了日:01月18日 著者:
文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫)文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫)感想十二使徒の葬られてゐるとおぼしき墓所を訊ねるといふ本を読んだときに各福音書の違ひについて述べられてゐて違ひがよくわからなかつたので読んでみた。以前持つてゐた新約聖書はもつとコンパクトだつたのになーと思つたが、あちらは二段組みでしかも紙がえらく薄いものだつた。こんなヴォリュームになるのか、とちよつと驚いた。読了日:01月19日 著者:
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)感想応仁の乱に関わる人々といふか家の出自などを知つてゐないとむづかしいのかも。興福寺にはじまつて興福寺に終る、そんな感じ。デマに惑はされるのはいつの世も変はらない。たとへ情報を素早く入手できるやうになつたとしても。読了日:01月24日 著者:呉座 勇一
読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)感想教養と読書とについての本。題名や冒頭から「本は読むな」といつてゐると思ふ向きもあるかもしれないが、でもさ、<共有図書館>とか、あるていど読まないと把握できないと思ふんだよね。まあ、娯楽として読むだけ、教養なんてどうでもいいといふのなら<共有図書館>なんて把握しなくてもいいんだらうけど。いづれにしても「本を読むな」と云ひたい本ではないとみてゐる。読了日:01月28日 著者:ピエール バイヤール
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Sunday, 01 January 2017

12月の読書メーター

12月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1221ナイス数:11千字文 (岩波文庫)千字文 (岩波文庫)感想文選読み、いいよなあ。なんでやらなくなつちやつたんだらう。字の読み方も意味も覚えられて一挙両得なのに。しかも「千字文」は故事来歴とかもいろいろ覚えられるときてゐる。一粒で何度おいしいのだらう。読了日:12月03日 著者:小川 環樹,木田 章義
Apostle: Travels Among the Tombs of the Twelve (English Edition)Apostle: Travels Among the Tombs of the Twelve (English Edition)感想十二使徒それぞれの墓があると思はれる場所に赴く話。著者は幼い頃は熱心なカソリックだつたがある時教義に疑問を覚えて信心をやめたといふ。新約聖書を学問的に読み解き、様々な学者の説も紹介してゐる。でもこの本で一番おもしろいのは、各地で出会つた人々との逸話かな。トルコでことばのほとんど通じないお坊さんから寺院の説明を受ける話とか。自分にもうちよつとキリスト教に関する知識があれば、もつと違つた感想になつたのかも。読了日:12月23日 著者:Tom Bissell
いま世界の哲学者が考えていることいま世界の哲学者が考えていること感想「ハーバード白熱教室」を見てゐても感じるのだが、こんな悠長なことを考へてゐられるなんてうらやましい。この本でも格差について触れられてゐるけれど、ほんたうの格差はかういふところにあるんぢやあるまいか。紹介されてゐる本で読みたいと思ふものは翻訳されてゐないことが多い。読みたいと思ふ人は原書(または英語)で読める人か出版社が「そもそもこんな世の中の役に立たないやうな本は売れない」と判断して翻訳しないのか。読了日:12月27日 著者:岡本 裕一朗
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Thursday, 01 December 2016

2016年11月の読書メーター

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:1528ページ
ナイス数:13ナイス

無敵のソクラテス無敵のソクラテス感想
死といふものがどんなものだかわかつたと思つた試しはない。だが死は怖い。といふことは、自分は死がどんなものだかわかつてゐると思つてゐるのか。そんなことないんだけどなあ。つまり、この感情は「恐怖」ではないのだらう。「不安」。それだ。多分。この本で云つてゐることが正しいのであれば。「帰ってきたソクラテス」を勧められたのだが入手できず、この本を手に取つた。ありだと思ひます。
読了日:11月5日 著者:池田晶子
敵は海賊・短篇版敵は海賊・短篇版感想
神林長平は固有名詞の付け方が絶妙だ。人名にしろ地名にしろ、よくこんな名前をつけられるものだといつも思ふ。ここにおさめられてゐる四篇も例外ではない。雪風の出てくる短篇を過去に読んだ気がしてゐたのだが、これだつたのか。いまはなにもかもなつかしい。
読了日:11月8日 著者:神林長平
The Martian Chronicles (Voyager Classics)The Martian Chronicles (Voyager Classics)感想
最後のオチ(オチとは云はないのかもしれないが)がいま読み返しても好きだなあ。差別されてゐた人々は差別のない世の中を求めて火星に行つたのだらうが、おそらく地球に戻つたのだらう。戻つて、差別してゐた人々とともに滅んだのだらうか。時節柄、そんなことを考へてしまつた。
読了日:11月15日 著者:RayBradbury
言葉使い師言葉使い師感想
「スフィンクス・マシン」はNHKのラジオドラマで聞いた記憶がある。スフィンクス・マシンの組み上がるやうすの音はキャベツを刻む音だか葉をむしる音で作つた、とか、メイキングまで記憶してゐる。それで手にしてみた。今回は記憶を題材にした二作に興味を惹かれた。
読了日:11月17日 著者:神林長平
李陵李陵感想
「きみは悪くないんだよ」と誰か云うてやつてくれ。
読了日:11月18日 著者:中島敦
名人伝名人伝感想
これと「文字禍」とは笑ひ話だと信じてゐる。
読了日:11月18日 著者:中島敦
悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—感想
「西遊記」が読みたかつたのだが、気力・体力ともに大冊を読める状態ではなかつたので。これもなんとなく微笑ましいと思ひながら読んでしまふ話だ。
読了日:11月18日 著者:中島敦
悟浄出世悟浄出世感想
昔初めて読んだときは自分のことが書いてあるのかと思うたこともある。「実は彼が微かすかな声で呟つぶやいているのである。「俺おれはばかだ」とか、「どうして俺はこうなんだろう」とか、「もうだめだ。俺は」とか、」とかのくだりね。さすがに自分が堕天使だと思うたことはないけどね。それつてつまり元は天使だつたつてことでせう。これはいまも変はらない。成長してゐないことが確認できたのでよしとしたい。
読了日:11月18日 著者:中島敦
山月記山月記感想
「李陵」に比べると文章がきゆつとしまつてゐる感じがする。ここのところ読んだものの流れの中でこれを読まないのはなんか違ふかなといふので読み返してみた。いつ読んでもイタい。
読了日:11月20日 著者:中島敦
文字禍文字禍感想
とりあへず、読んで笑ふ。まづはそこから。
読了日:11月20日 著者:中島敦
鏡花氏の文章鏡花氏の文章感想
中島敦が好きなのは多分、かういふところがあるから。
読了日:11月20日 著者:中島敦
覚えておきたい極めつけの名句1000 (角川ソフィア文庫)覚えておきたい極めつけの名句1000 (角川ソフィア文庫)感想
ひとまづ通読。今後はパラパラとめくりつつ読みたい。クイズ形式の難読季語や言葉遣ひ、文法の間違ひなどもあつておもしろい。おなじ句でも読んだときによつて感じ方が違ふのも楽しい。
読了日:11月28日 著者:

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Wednesday, 09 November 2016

影響受け過ぎ

「火星年代記」を読み始めた。

きつかけは、「敵は海賊 短編版」を読んだことだ。すこし前に「太陽の黄金の林檎」を読んだこともある。
「敵は海賊」には火星がよく出てくる。
それで「火星年代記」を読み返したくなつてしまつた。

「敵は海賊 短編版」を読まうと思つたきつかけは、TVドラマの「逃げるは恥だが役に立つ」を見たことだつた。
登場人物に「津崎」といふ名字の人がゐる。
ツザキ。
「敵は海賊」でせう。

「逃げるは恥だが役に立つ」を見てゐるのは、録画機が勝手に録画してゐたからだ。
古田新太が出てゐると率先して録画してくれる。ときどき逃すこともあるけれど、TVドラマについてはそこそこいい確率で録画してゐる。
「警視庁 ナシゴレン課」もとつておいてくれてゐる。

「太陽の黄金の林檎」を読んだのは、「シン・ゴジラ」を見たからだつた。
なんとなく「霧笛」を思ひ出したからだ。といふ話は、ここにも書いた。

「太陽の黄金の林檎」を読んで、レイ・ブラッドベリをもうちよつと読み返してみたいと思つたし、「敵は海賊」もその他の本を読み返したい。
「敵は海賊 短編版」には戦闘妖精雪風が出てくる話も掲載されてゐて、さうなると当然雪風も読みたくなる。
あちこち派生しすぎて、収拾がつかなくなつてゐる。

どうするのがよいのだらうか。
ブラッドベリを読みたいと思つたら、ひたすらブラッドベリを読んだ方がいいのか。

どうも、ひとつのことに集中することができない。
きつと、ブラッドベリを読みたいといふ気持ちも「敵は海賊」シリーズを読みたいといふ気持ちも、そのうち消へてしまふ。

それはそれでいいのかな。
その瞬間瞬間の好きずきで。
別に研究家といふわけでなし。

実をいふと「七胴落とし」も読みたい。
もともと「敵は海賊」は「七胴落とし」に入つてゐた。
「七胴落とし」が新版になつた際、「敵は海賊」をはぶいてほかの短編を追加したのだといふ話を聞いた。
それで「敵は海賊 短編版」を入手したわけだけれど、それはそれで「七胴落とし」も読みたい。

かうしてゐるあひだにも読めばいいのか。
さうかなさうかも。

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Wednesday, 02 November 2016

2016年10月の読書メーター

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:912ページ
ナイス数:10ナイス

The Mists of AvalonThe Mists of Avalon感想
登場人物が軒並み親からの愛情が薄かつたり望まぬ結婚に不満があつたり不幸だつたりしてつらいのに、なぜかガンガン読み進めてしまふ。アーサー王伝説ものだから? 理由はそればかりではないだらう。キリスト教徒の頑迷さにはほとほと嫌気がさすけれど、でも最後には主人公も悟るといふか開眼する、んだよな。多分。時折モンティ・パイソンの「ホーリー・グレイル」を思ひ出してしまふのはやつがれのせゐなので仕方がない。
読了日:10月28日 著者:MarionZimmerBradley

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Sunday, 02 October 2016

2016年9月の読書メーター

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1490ページ
ナイス数:9ナイス

ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)感想
学校に通うてゐるころ読んだんだけど、こんなに読みづらい本だつたつけか。直訳に近いのかな。当時は倉多江美の「静粛に! 天才只今勉強中」の主人公の元ネタといふので読んだ。今回もフーシェの容貌に関する記述が出てくるたびに倉多江美の絵で思ひ出してしまつた。だつて書いてあるとほりなんだもの。
読了日:9月2日 著者:シュテファン・ツワイク
真田太平記(五)秀頼誕生真田太平記(五)秀頼誕生感想
副題に偽りはないが、秀吉も死ぬ。利家も死ぬ。以前読んだときは楽しかつたはずの草のものの活躍が、いま読むと「それはわかつたから話を先に進めやうよ」と思つてしまふのはなぜか。余裕がないのか。ないんだらうなあ。無念。
読了日:9月6日 著者:池波正太郎
Golden Apples of the SunGolden Apples of the Sun感想
「シン・ゴジラ」を見たら突然「霧笛」を読みたくなつて読み返してみた。昔は書いてあるとほりに読んだけれど、「いや、それ、単に思ひ過ごしなんぢやない?」と思ひながら読んでしまつた。怖い話は苦手なのでポーとから
読了日:9月17日 著者:RayBradbury
コワイの認知科学 (認知科学のススメ)コワイの認知科学 (認知科学のススメ)感想
怖いものを見たら大声で叫べばいいのだらうか? さうしたら「エクソシスト」も見られる? セロトニンが関係するといふことは、恐怖を感じやすい人はあまり幸せではない人なのだらうか? はてなマークでいつぱいだ。入門書としてはいいのかも。
読了日:9月21日 著者:川合伸幸
恐怖の哲学―ホラーで人間を読む (NHK出版新書 478)恐怖の哲学―ホラーで人間を読む (NHK出版新書 478)感想
ホラーが楽しいと思つたことがないので、「人間はホラーを楽しめるもの」といふ前提につまづいたが、さうね、ジェットコースターとかは好きね、といふのでそのあたりは読み替へつつ読んだ。自分がホラーを楽しめないのは神経症のせゐなのかもしれない。できればホラーを楽しみたいんだけどなー。
読了日:9月26日 著者:戸田山和久

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Thursday, 15 September 2016

「シン・ゴジラ」とか「霧笛」とか

「太陽の黄金の林檎」を読み返してゐる。

ハヤカワNV文庫をもらつたのは、中学生のとき、ある年の誕生日だつたと思ふ。
友人がくれた。
この友人は萩尾望都が大好きだつた。それまで萩尾望都をほとんど読んだことのなかつたやつがれは、この友人から「スター・レッド」や「それこそ「ウは宇宙のウ」とかを教はつたのだつた。

「太陽の黄金の林檎」はこのとき読んで、確か高校生になつてから萩尾望都の「霧笛」を読んだのでまた読み返して、それつきりだと記憶してゐる。

今回読みなほすきつかけのひとつは「シン・ゴジラ」だ。
海からあらはれるゴジラと、「霧笛」の巨大生命体とがなんとなくリンクしたのだつた。
もうひとつの理由は、まあ、わかる人にはわかると思ふ。

読み返して、「霧笛」は、ほんたうにこの内容でいいのだらうか、と思つた。
この内容でいいのだらうか、といふのは、登場人物による巨大生命体の行動理由や心理の解釈をそのまま受け取つていいのか、といふことだ。

以前読んだときは、そのまま受け取つて、そして、なんかもうたまらない気持ちになつたものだつた。
でも、今回読み返してみて、「いや、それ、勝手に想像しただけでせう」といふ気持ちになつたのだつた。
「霧笛」の巨大生命体は、ほんたうに同族を求めてやつてきてゐたのだらうか。
なにか違ふんぢやないか。
ほかに理由があるのぢやないか。
人間の考への及ばないやうな、そんなわけのわからない衝動が、この巨大生命体にはあつたのではあるまいか。
そんな気がしたのである。

そんな気がしたのも「シン・ゴジラ」を見たからかもしれない。
「シン・ゴジラ」のゴジラがなぜああいふ行動を取つたのかつて、全然わからないもんね。
手がかりを見つけて「ああぢやないか」「かうぢやないか」といふことはできても、ぢやあほんたうにさうなのかどうかはわからない。
それは「霧笛」の巨大生命体も同様だ。

さう思ふと、「人間とはなんと感傷的な生き物だらうか」と天を仰ぎたくなつたりもする。
また、「人間とは、なににでも理由をつけたくなる生き物なのだなあ」、とかね。

「霧笛」は、登場人物による巨大生命体の行動理由をそのまま受け取つて読むのが正しいのだらう、とは思ふ。
思ふけど、一度芽生えた疑問はなかなか頭から去らないのだつた。

「太陽の黄金の林檎」自体はまだ読んでゐる途中だ。
頭の中に萩尾望都の絵が浮かぶこともあり、ときに「トワイライト・ゾーン(あるいは「ミステリー・ゾーン」)」の映像が浮かぶこともある。
ロッド・サーリングが不気味に登場して、ひとくさり蘊蓄を傾けて去つたりね。
いづれにしても、白黒めいた濃淡だけの世界だ。

はじめて読んだときからなんとなくノスタルジーを感じる作品が多かつたけれど、いま読むとノスタルジーを感じずにはゐられない。
この調子でほかのブラッドベリ作品を読み返すか、それとも当時読んだ別のSF作家の本を手にしてみるか。

さう考へると、ちよつと楽しい。

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