Monday, 01 October 2018

9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1823
ナイス数:20

Proust and the Squid: The Story and Science of the Reading BrainProust and the Squid: The Story and Science of the Reading Brain感想
前回読んだ本では、どんな言語でも使う脳の部位についての記述が多かったが、この本では言語によって異なる使用部位についての記述が多い。また前者ではソクラテスの読むことに対する不安に対しておなじ家族の中の文字を読める人と読めない人とを比較して反論するが、この本ではソクラテスの不安に好意的な見方をしている。同じように読書と脳とを研究してもいろいろと異なるのだなあ。おもしろい。
読了日:09月12日 著者:Maryanne Wolf
将棋の歴史 (平凡社新書)将棋の歴史 (平凡社新書)感想
市井の人々の話を知りたかったのだが、明治時代がはじまるまではそうした話題はほとんどない。資料もあまりないのかもしれないし、式亭三馬でも読んでおけ、ということなのだろうか。
読了日:09月14日 著者:増川宏一
なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)感想
十三世片岡仁左衛門が「お客様は「吉田屋」の伊左衛門をと云ってくださるが自分は男として「馬盥」の光秀がやりたい」と云っていたという。客のわがままで見聞きすることなく終わるものも多いのかもしれない。
読了日:09月16日 著者:柳家さん喬,柳家喬太郎
地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)感想
地学を学ぶことで地球全体をひとつの「システム」として理解するマクロな視点を得ることができるという。いまは分野が細かくわかれていて日々新しいことが発見される時代だと思っている。その現代にあってマクロな視点を持つことができるというのは結構大切なことなんじゃあるまいか。
読了日:09月20日 著者:鎌田 浩毅
本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)感想
付箋が鈴なりになるほど共感する点が多いのだが、「でも総務課長でらしたんでしょう?」と思ってしまう。
読了日:09月25日 著者:穂村 弘
私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)感想
著者はよく考える人のことは好きなのだろうか。と思ったが、考えてみたら「よく感じない人、よく考えない人」は嫌いだと書いてあるが、その逆は好き、とは書いていない。嫌いの反対は好きとは限らないか。
読了日:09月27日 著者:中島 義道
植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)感想
一ヶ月の間に百八十五冊買い、そのうちいいものは三十冊くらいだろうと書いている。そういうものかもしれない。
書いてあることはどこに行ってなにを買ってなにを食べたか、なんの原稿をどれくらい書いたか、誰に会ったかくらいなのだが、なぜかおもしろい。いろんなペンを使っていることにも刺激を受けた。
読了日:09月30日 著者:植草 甚一

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Thursday, 27 September 2018

懐かしのミステリマガジン

久しぶりに「ミステリマガジン」を買ひに行つた。
「快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー(以下、「ルパパト」)」に関する記事が掲載されてゐると聞いたからだ。

最寄り駅近辺の本屋に勇んで行つて、しかし「ミステリマガジン」はおいてゐなかつた。
なぜか「バーフバリ」の文字が背表紙にある「ミステリマガジン」はあつたけれど、七月号とおぼしかつた。
やつがれの求めるのは今月号である十月号だ。
それが、ない。
ミステリマガジンの発売日は毎月二十五日だと思つたんだがな。

本屋の総合・文芸の雑誌の棚の前で右往左往しつつ、突如、なんとはなし懐かしい気分になつてゐた。
昔、こんなことがあつた。
小学生のころ、「ミステリマガジン」や「SFマガジン」を発売日に買ひに行つて、地元の本屋の棚には見つけられなかつた。
そのときの思ひ出が脳裡に蘇る。

毎月は買へなかつた。
当時、どちらも六百円とか六百五十円とかしたと思ふ。
うまいことお小遣ひを貯めることができたときに買ひに行つて、ところがどちらもなかなかないのだつた。

さういふときは折を見て駅に行く機会のあつたときに大きな書店(少なくとも当時のやつがれにとつては大きかつた)に立ち寄つて探す。
一軒目で見つかれば大成功。
大抵は二軒目、場合によつては三軒目でなんとか出会ふことができた。

「ミステリマガジン」も「SFマガジン」もほかの小説雑誌に比べて表紙の紙が上等で絵もすてきだつた。
どちらかといふと「ミステリマガジン」を買ひ求めることが多く、そこで植草甚一と山口雅也とを覚えたやうに思ふ。
青木雨彦はすこし前に連載を終へてゐたやうだつたが、時折名前が出てくるので名前だけ覚えて、後に本で読んだ。

なんで「ミステリマガジン」や「SFマガジン」を買ふやうになつたのかといふと、端的に云へば、背伸びがしたかつたからだ。

小学校の同級生といつて、ちよつとデキる子といふのは、上にやつぱりデキる兄・デキる姉のゐる子が多かつた。
さういふ子は兄・姉のお下がりである知識・情報をなんの苦もなく享受してゐた。
や、「享受」といふのではなかつたかもしれないが、デキる兄・デキる姉のゐなかつたやつがれにはとてもうらやましいものにうつつた。

さうした存在のゐないやつがれは、みづからあれこれ開拓するしかない。
そこで「ミステリマガジン」「SFマガジン」に飛びついたといふわけだ。

単なるポーズ、見栄つ張り、こけおどし。

さうしたもののひとつが早川書房の雑誌だつたわけだ。

なんだか泣けてくるなあ。
情けなくて。
そんなことしなくても、ほかにいいものはたくさんあつたらうに。
その証拠に、コラムを書いてゐた人はいくらも覚えてゐるし、内容も記憶にあるものもあるけれど、小説の方はほとんど記憶に残つてゐない。
そのうち雑誌をなかなか読み終はらずに文庫本ばかり読むやうになつて、雑誌とは自然と疎遠になつていつた。
出会ふ順番が逆だつたんだな、多分。
先に単行本で推理小説なりSF小説なりを十分読んでから雑誌に手を出した方がよかつた。
いまとなつてはあとのまつりである。

小説雑誌は、そのほかにも「野生時代」だとか「オール読物」だとか、おもにエンターテインメント味の強い雑誌を買つてゐた時期がある。「メフィスト」も買つてゐたつけか。
それもまつたく買はなくなつてしまつた。

それがいままた「ミステリマガジン」とはね。
おそるべし、ルパパト。

もしかしたらほかにもやつがれとおなじやうに「ルパパトかー。「ミステリマガジン」、買つてみるか」と思つて手に取つた人が多いのかもしれない。
それであの書店にはなかつたのかも。
早く見つけないと売り切れてしまふかもしれないぞ。
と、心ばかり急くのであつた。

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Saturday, 01 September 2018

8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1834
ナイス数:26

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室感想
邦題の「ダメ女」はないよなあ、と読んでいて思う。この料理教室に参加した人々はそれぞれの経験から食生活が思うようにいっていない。なにごとにも原因があるということか。でもきっかけさえあれば、自分を縛っていた過去から自由になることができる、ということなのかな。人間らしく暮らすには「毎日八時間睡眠」とか「自炊」とか、日々できないことばかりでもう自分はダメなんじゃないかと思いつつ、でも読んでしまった。
読了日:08月07日 著者:キャスリーン・フリン
Reading in the Brain: The New Science of How We ReadReading in the Brain: The New Science of How We Read感想
ヒトが文字を書くようになってたかだか数千年、ものを書いたり読んだりする脳の機能はどうなっているのか、という話。脳の部位の名前がたくさん出てきて途中で挫折しかけた。読書における脳の機能は文化や言語が異なってもおなじことから得た仮説が展開される。書かれた文字を認識して意味とつなげるというのは実は脳にとってものすごく負担だったりするのかなあ。左右の認識の話とか失読症に関する話もおもしろかった。
読了日:08月09日 著者:Stanislas Dehaene
怪談牡丹灯籠 04 怪談牡丹灯籠怪談牡丹灯籠 04 怪談牡丹灯籠感想
この噺をせめて週に一度続きものとして聞いてみたい。
多分自分が求めているのは「それは次回の講釈で」なんだろうと思う。紙芝居はもう子供の頃にはなかったけれど、TVドラマだとかアニメだとか人形劇だとかで「それは次回の講釈で」に慣らされて、でもいまそれに変わるものが自分にはない。桂歌丸が年に一度高座にあげていたけれど、そんな頻度じゃダメなんだと思う。今のご時世、毎週だとか毎日だとか通って聞くのは現実的ではないのも確かだけれど。
読了日:08月13日 著者:三遊亭 円朝
日本語を翻訳するということ - 失われるもの、残るもの (中公新書)日本語を翻訳するということ - 失われるもの、残るもの (中公新書)感想
いきなり「ウチ」「ソト」という用語が出てきてそれから説明になるのだが、「ウチ」「ソト」というのは一般的な概念なのだろうか。もともと日本語の持っている音がまず失われるというのはわかるのだけれども、「ウチ」「ソト」という感覚は他の言語にもあるはずで、ぴったり対応はしないかもしれないが「ウチ」なら「ウチ」、「ソト」なら「ソト」の表現で訳せばいいんじゃないかと思うのは素人考えなのか。
読了日:08月17日 著者:牧野 成一
羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季感想
多分、ここに描かれている羊飼いの暮らしは長いことおなじなのに違いない。でも四輪バギーやトラクターなどは極最近入ってきたものだろう。また羊の肉の流通も昔とは変わっているものと思われる。変わったこともあるとは思うが、そういうことはあまり出てこない。あえてはずしているのかもしれない。
羊毛を(たまに)紡ぐものとしては読まねばと思って手に取った。ハードウィックについて今まで知らなかったことがたくさん買いてあっておもしろい。スウェイデールについても。
謝辞にこんなにじーんときた本は初めてかもしれない。
読了日:08月24日 著者:ジェイムズ リーバンクス,James Rebanks
身体感覚で『論語』を読みなおす。: ―古代中国の文字から― (新潮文庫)身体感覚で『論語』を読みなおす。: ―古代中国の文字から― (新潮文庫)感想
自分のことばになおすと「自己肯定感を持って己をむなしうして生きろ」かなあ。「論語」や「聖書」などが生きづらい世の中を如何に生きるかの書、というのは感じていて、「聖書」がこうせよという通りに生活した人によると実践してみるとpracticalであることがわかった、というし。論語は人によって解釈もさまざまだからそのとおりにするのはむつかしいかもしれない。
読了日:08月29日 著者:安田 登
弟子弟子感想
わかりあえないことをわかりあう関係もありうる。子路がきちんと理解していたかどうかは定かではないが、無意識のうちにわかっていたのではあるまいか。
読了日:08月30日 著者:中島 敦

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Friday, 10 August 2018

消費者にできること

「ダメ女たちの人生を変へた奇跡の料理教室」を読んだ。

著者キャスリーン・フリンは、三十六歳のときに渡仏してその後ル・コルドン・ブルーを卒業したといふ。
そんな著者がスーパーマーケットでインスタント食品の箱ばかりを買物かごに入れてゆく女の人を見かけたことから、世の料理が苦手といふ人に料理を教へたらどうなるだらうと考へて、料理教室を開くに至る。

教室は、まづ包丁の扱ひ方からはじまる。
食材を刻めるやうになると料理が楽しくなるからだ。
その後の教室ではオリーヴ・オイルや塩、チキンスープなどのテイスティングをしてほんもののおいしさ、ラベルを読むことの大切さなどを教へる。
また鶏をまるごと扱ふことで、食肉はもとは生きた動物であつたことや肉の感触などを学ばせる。
ドレッシングの作り方なども基本の油の量と酢の量さへ守れば好きなものを入れて好きな味・食材にあふ味が作れることを伝へる。

最初は自前の包丁にさへ自信のなかつた生徒たちが、次第に自信に満ち、積極的になつていくさまがおもしろい。

生徒は十人。二十代から六十代まで、生活環境も暮らし向きも異なる女の人たちだ。
教室のはじまる前に、著者は一人一人の家を訪れて台所のやうすや冷蔵庫の中身を確認し、手料理をふるまつてもらふ。
そして教室が終はつて数ヶ月たつたころ、また訪問してゐる。

最初の訪問でわかることは、食生活はそれまでの各人の生ひ立ちや環境が反映したものだといふことだ。
マクドナルドが好きなのは、父とその再婚相手と暮らしてゐたこどものころ実母につれて行つてもらつて食べたものだから、とか。
サルモネラ菌が怖いから肉を焼きすぎてしまひ、いつも黒こげになつてしまふ、とか。
親や夫にバカにされてから包丁を持つのがイヤになつてしまつた、とか。

生徒の何人かに共通してゐる点は、「料理が怖い」といふことだ。
失敗するのが怖い。
理由はわからないが怖い。

著者は、「料理を失敗してもいいぢやない」といふ。
一度の料理を失敗したところで、どうつてことはない。
そしてそれは生徒たちにも浸透していく。

教室終了後、食生活の変はつた生徒の多さに驚く。
食生活はなかなか変へられないものだ。
実際、著者はFacebookでさういふメッセージをもらつて、送つてきた相手をアンフレンドしたと書いてゐる。
これまでの生ひ立ちや環境によつていまの食生活にたどりついたのだとしたら、確かに変へるのはむつかしいだらう。

それが変はる。
生徒たちがこの教室で受けた衝撃のほどが知れる逸話だ。
それほど変はらなかつた人も、考へ方は変はつてゐたやうに見受けられた。
ちよつとおそろしいほどの影響力だと思ふ。

やつがれがおもしろいと思つたのは、食品のラベルを読み内容物を知り、それをもとに購買していけば、消費者が世界を変へていける、といふ点だ。

本の中にケーキミックスの話が出てくる。
最初のケーキミックスは、ほんたうにかんたんにで、中の粉のほかには水を混ぜるだけ、みたやうな状態だつたといふ。
だが、消費者には受け入れられなかつた。
あまりにかんたんすぎて「料理をしてゐる」「ケーキを作つてゐる」といふ感覚に乏しかつたからだと判断した企業は、卵や牛乳など、ケーキミックスに混ぜ合はせるものを増やしたのだといふ。
結果、ケーキミックスを使つたときと使はなかつたときとでかかる時間はあまり変はらなくなつたけれど、ケーキミックスは売れるやうになつた、といふのだ。

店の棚に並んでゐる食品は、企業が売らうとして作つたものだ。
必ずしも消費者が「これがほしい」といつたものが並んでゐるわけではない。
消費者にできることは、その中から自分たちの健康や生活に適した商品を選ぶこと、それにはそれぞれの商品になにがどれくらゐ入つてゐるのか一々ラベルなどで確認すること、場合によつては店員などに訊くことだ、といふ。
そして、消費者にとつてよいものを買ふ。
企業も売れないものは作らないので、結果として消費者の得になる商品が出回るやうになる。

ラベルを読むのはめんどくさい。
安くて味がまあ許容範囲なら、それでいいぢやあないか。
さういふ向きもあらうし、やつがれもさう考へる方だ。
しかし、消費者がちやんと考へて行動しないとなにも変はらない。
反対に、自分にとつてよいものを選んで買ふやうになれば、それで世界は変へられる。

これつて、民主主義の世界とおなじことだよなあ。
人間一人一人がきちんと考へて行動しないと、ろくな世の中にはならない。
めんどくさがつてすべて任せてゐると、いつのまにか独裁主義政権のもとにゐることになる。

問題は、どうやつたらめんどくさがらずに暮らせるか、といふことだなあ。

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Thursday, 02 August 2018

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1706
ナイス数:21

易経〈上〉 (岩波文庫)易経〈上〉 (岩波文庫)感想
米光一成の「思考ツールとしてのタロット」に「コレスポンデンス」という考え方が出て来る。易経もコレスポンデンスでできているのだなあと思いながら読む。なんだか楽しい。
読了日:07月02日 著者:
易経〈下〉 (岩波文庫 青 201-2)易経〈下〉 (岩波文庫 青 201-2)感想
年を取ると新しいことに出会った時にそれまでの自分の経験と照らし合わせて似たものを引っ張り出してきて「これのようなものだ」と思うようになるという。そこで終わるのではなくて、過去に出会った似たようなもの(と自分が思うもの)と新しいものとを衝撃させて新たな視点新たなものの見方を身につければそれもまたそんなに悪いことではないのではないか。易もまたそうして読み解いていくとよいのではないか。そんな風に今回は読んだ。
読了日:07月05日 著者:
知的生産の技術 (岩波新書)知的生産の技術 (岩波新書)感想
生産に目が向いていた今までに比べて、「どうせ自分は生産なんかしないんだし、だったら紙の整理だろう」ともっと前に気づきたかったよ。いまさら遅いよ。多分、そういうシステムを取り入れたらこどもが小学校からもらってくるプリントもうまいこと処理できるようになるんじゃないかと思うのだが甘いかな。
読了日:07月06日 著者:梅棹 忠夫
その情報,本当ですか?――ネット時代のニュースの読み解き方 (岩波ジュニア新書)その情報,本当ですか?――ネット時代のニュースの読み解き方 (岩波ジュニア新書)感想
ここ数年NHKの午後九時のニュースを見るとトップニュースにがっかりする。「これがトップ?」と思う。そういう状況であることは中にいるとわからないのかもしれない。でも、そういうニュース番組を作っている放送局の人間であることを前面に出して「本当の事実」などと云われると眉につばをつけたくなってしまう。どうやったら本当の事実にたどりつけるかという話はほとんどないので肩透かし。最後にかろうじて「国会図書館」が出てくるが、この本の対象読者には向かない内容かと思う。
読了日:07月16日 著者:塚田 祐之
The Prodigal Tongue: The Love-Hate Relationship Between American and British EnglishThe Prodigal Tongue: The Love-Hate Relationship Between American and British English感想
人類皆平等(という建前)の国と階級社会の国との違いという話がおもしろかった。米語と英語とはスペイン語とポルトガル語ほど変わらないわけ、とかも。「英語でしゃべらナイト」でもいっていたいわゆる「グローバル・イングリッシュ」には米国人や英国人は関わらない方がいい、とかね。外国語で話す体験に乏しいから、というのが理由のひとつだった。なるほどねえ。
読了日:07月19日 著者:Lynne Murphy
植草甚一の勉強植草甚一の勉強感想
植草甚一の全著作を出版順に取り上げている。関東大震災から植草甚一は変わったという旨のことを述べていて、それとは別の話として植草甚一は政治に興味がなかったとか無知だったとかある。だったら市川猿之助の松竹離脱の記事をあんなに丹念にスクラップしていないだろうと思うのだが、澤瀉屋の事件は震災の前だったか。読み返したくなる本もあるけれど、大半は学校に通っている時分に図書館で借りた本で手元にはない。入手できそうな本を探してみるかな。
読了日:07月27日 著者:大谷 能生

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Sunday, 01 July 2018

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1802
ナイス数:22

ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇 ケンブリッジ 1939年 (講談社学術文庫)ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇 ケンブリッジ 1939年 (講談社学術文庫)感想
講義を受けた人のうち主に四人のノートから再現した講義録というが、もとのノートはどんな感じだったのか気になる。知らなければ講義の録音から起こした記録なのではないかと思っても不思議ではない書きっぷりだと思う。なにを云っているのかわからないところだらけなのだが、ヴィトゲンシュタインと学生とのやりとりはおもしろそうな話をしているという雰囲気に満ちていて、それで読めてしまう。「きみには哲学をする資格はない」と云われてしまう部類の人間でも、本を読むくらいならいいんじゃないかと云いわけをしてみる。
読了日:06月01日 著者:
話術 (新潮文庫)話術 (新潮文庫)感想
店員がわきまえておくべきことって、そりゃ正しいかもしれないけど、ムリなんじゃないか知らんと思ってしまうあたりが話術がダメな理由なんだろうか。こどもに聞かせる物語に関するあれこれや「日本人はかくあるべし」という説にはちょっと考え込んでしまうけれど、若い頃に聞いた噺家の評は楽しく、かなりうらやましい。お能の謡の逸話にもあるけれど、それがわかるってことは、話術に長けているということでもあろうし。
読了日:06月06日 著者:徳川 夢声
時間 (講談社文芸文庫)時間 (講談社文芸文庫)感想
昔のことばかり考えている自分はうしろ向きな人間なのではないかと不安に思うのだが、この本を読んでいるとそんなことはない気がしてくる。相変わらずなにを云っているのかよくわからないけれど、そこんとこは間違っていないんじゃないかと思っている。
読了日:06月11日 著者:吉田 健一
Why We Sleep: The New Science of Sleep and DreamsWhy We Sleep: The New Science of Sleep and Dreams感想
「水滸伝」を読んだ時に眠らせない拷問が出てきて「なんて恐ろしいことだろう」と思ったことを思い出す。「もっと睡眠を大事にしなければ」と思う反面、眠りすぎた場合のことについてはあまり書かれていないのがちょっと不満かな。
読了日:06月24日 著者:Matthew Walker
易の話 (講談社学術文庫)易の話 (講談社学術文庫)感想
「易経」でなんかもやっとわからないことがあると読む。いつもはぱらぱらそうやって読むのだが、今回は久しぶりに通読。読んでわかった気になっちゃうのがいかんなあ。ちょっと吉田健一の「時間」を思い出した。変易の時間感覚と似ている気がする。
読了日:06月28日 著者:金谷 治

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Friday, 01 June 2018

5月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1866
ナイス数:39

脇役本 増補文庫版 (ちくま文庫)脇役本 増補文庫版 (ちくま文庫)感想
好きとはどういうことなのか、時折考える。この本は「好きとはこういうことさ」という一つの答えになっているように思う。好きなことを公にするとそのことに関する情報やものが集まる。そうしてさらに内容が膨らんだ結果がこの本なのではあるまいか、と。読んでいたり持っていたりする本が何冊かあるのは歌舞伎役者も取り上げられているためだろう。こんな作者でも「圧倒された」という本があるというのもすごい。世の中なんでも上には上があるということか。
読了日:05月06日 著者:〓田 研吾
超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義 (KS科学一般書)超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義 (KS科学一般書)感想
異次元の気持ちはさっぱりわからなかったが、「なにかとてもおもしろい話をしている」という雰囲気は伝わってきたのでまったく理解しないまま読んでしまった。全然わからないけれどなにか楽しい話をしている感じって、好きなんだよな。円周と球の表面積の話はちょっと「そーゆーことだったのか!」だった、かな。
読了日:05月07日 著者:橋本 幸士
元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
化学的な知識がなくてもおもしろい。文学とか芸術とか歴史とか、そういう方面の知識があった方がおもしろい本なのかもしれない。読んでいて、理科の実験のことを思い出した。教師から得体の知れない液体の入ったビーカーを渡されて、どんな元素が入っているのか同定するという実験だった。教師は思うような水溶液が作れなかったらしく、時間も足りなくてほとんどなにが入っていたのかわからなかった。この本を読んだいま、あの実験を再現できたらと狂おしく思う。
読了日:05月11日 著者:ヒュー オールダシー=ウィリアムズ
MacbethMacbeth感想
悲劇とは、不幸や悲惨な出来事を題材とし、最後は絶望や破滅で終わる演劇のことだという。この芝居は、主人公の破滅で終わるけれど、それでは主人公の不幸や悲惨な出来事とはなんだったのだろう。眠りを殺したことか。予言を聞いてしまったことか。野心を抱いて王を殺したことだとすると陳腐に過ぎる。読んでいて「マクベス殺人事件」を思い出した。そうか、罪を着せられたこと? というのはもちろん冗談。
読了日:05月16日 著者:William Shakespeare
外国語を身につけるための日本語レッスン外国語を身につけるための日本語レッスン感想
なぜ外国語を習得できないのかと考えるとこの本に書いてあることにたどりつくのだが、では果たして好きなことに対して逐一「なぜならこうこうこうだからです」だとか考えなければならないことに慣れることができるだろうかと思うと到底無理な気がする。あと、ここに書いてあるようなものの書き方をすると、AIに理解しやすいような文章になるのではという危惧はある。
読了日:05月20日 著者:三森 ゆりか
元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
上巻よりも化学的な内容は控えめで芸術や文学に言及する度合いが増えてるように感じながらも上巻より読みづらく感じたのはなぜだろう。上巻下巻とも巻末に周期表が掲載されていて、折に触れ見返しながら読んだ。願わくば周期表には希ガスとかアルカリ土類とかかわるように色つけか網掛けがほしかったなあ。
読了日:05月24日 著者:ヒュー オールダシー=ウィリアムズ
短歌と俳句の五十番勝負短歌と俳句の五十番勝負感想
作者の生い立ち等と作品とは別と思っているので、ことあるごとに自身の背景を語る堀本裕樹は苦手と思っていたけれど、五十首・五十句続けて読むと、やはり写実の方が強いのかなあという気がしてくる。穂村弘の歌の世界の方が好きだけど、続けて読んでいるとどうしても「これ、なんとなく前のと似てる」という気がしてくるのだった。似ていて悪いわけではないか。
読了日:05月25日 著者:穂村 弘,堀本 裕樹

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Tuesday, 01 May 2018

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1429
ナイス数:16

Weaponized Lies: How to Think Critically in the Post-Truth EraWeaponized Lies: How to Think Critically in the Post-Truth Era感想
グラフを見るときは目盛りに気をつけること、グラフに表示されていない部分についての憶測は避ける(予想はいいけど)など、具体例が多い。Webサイトなどの記事の信頼性はいいけど、マジシャンの云うことが正しいのか否かあたりにくると「そこまで考えなくても……」と思ってしまうのは、やはりcritical thinkingというものが基本的にはめんどくさいものだからだろう。
読了日:04月05日 著者:Daniel J. Levitin
編集兼発行人 (中公文庫)編集兼発行人 (中公文庫)感想
自分の知らぬ過去と自分とは思っているほど断絶しているわけではない。犬養毅は西郷隆盛と同時代人で、孫の犬養道子は祖父から西郷どんの噂を聞いたろう、ならば犬養道子にとって西郷どんは他人ではないという旨の文章を読むと、明治は遠い昔のことではない気がしてくる。先祖といえば、自分がいま一生懸命芝居だのなんだのを見ているのは見られなかった先祖のうらみを晴らしているのかもしれない、という考え方にはピンとくるものがある。芝居といえばこの本で「鳴神」を見たことがないとある。二世松緑が復活させる前に書かれたものだろう。
読了日:04月06日 著者:山本 夏彦
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)感想
そういや黄色いアレキサンドライトを見てみたいなあと思ったものだなあと思いつつ読み返す。緑だけど黄色味の強い石があるのだろうと思っている。赤というのも見たことがなくて、あれはどう見ても赤紫だと思うのだが、きっと赤味の強い石があるのだろう。という感じといったところか。
読了日:04月13日 著者:小栗 虫太郎
ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書)ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書)感想
やむにやまれぬ理由などなくネットカフェ難民になった著者による体験記。一度労働による収入を得てしまうとそれが途切れそうになったときに情緒不安定になる、とあって、それなら最初から収入などなければ不安など覚えぬのかというとそうでもないんだろうなあと思う。著者には帰れるところがあったからいいけれど、やむにやまれずネットカフェ難民になるということは如何なものだろうか。この本の出版から10年以上たつ。現状はどうなっているのだろう。
読了日:04月13日 著者:川崎 昌平
Frankenstein (AmazonClassics Edition)Frankenstein (AmazonClassics Edition)感想
陳腐な感想と思いつつ、いまだったらAIなんだろうなと思ってしまう。原作を読むと不思議とボリス・カーロフの印象は薄れて、なにかもっと原型的なものを想像してしまう。こどものころは怖いと思っていたけれど今回読んでみてそうでもなかった。外国語で読むと合理的な判断力が働くらしいから、そういうことなのかもしれない。
読了日:04月24日 著者:Mary Shelley
The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde (English Edition)The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde (English Edition)感想
「フランケンシュタイン」を読んで、手紙ものといえばと思いついて読んでみた。読んでみたら結構好きな文体だった。これは収穫。善と悪とに引き裂かれた結果、善の方に決断力がなくなる、という話があったように思っていたけれど、あれは「スタートレック」だったかなぁ。
読了日:04月30日 著者:Robert Louis Stevenson

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Sunday, 01 April 2018

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1758
ナイス数:28

新釈漢文大系 120 史記(列伝七)十四新釈漢文大系 120 史記(列伝七)十四感想
最終巻ということで列伝用の索引がついていて、これを読んでいるだけでも面白い。讃を読みながら思い出せない話が多いことに落ち込みつつ、「忘れたらまた読めばいいし」と思うことにする。
貨殖列伝はしかしそんなに司馬遷の意図を慮らねばならない内容なんだろうか。素直に「お金儲けした人にも素晴らしい人もいる」じゃダメなのかな。ダメなのか。
読了日:03月11日 著者:青木 五郎
Thinking, Fast and SlowThinking, Fast and Slow感想
最近「反射的にものごとをこなすのではなくよく考えて行動しよう」という趣旨の記事を読んだ。この本を読むと、本能的反射的なSystem 1をそんなに忌避しなくてもいいんじゃないかという気がしてくる。どうせ無理なんだし。
今年に入ってから読んだ認知心理学の本三冊すべてに引用されている本なので読んでみた。ほんとはこれを先に読むとよかったんだな。一度では覚えきれないので、機会があったら再読するつもり。
読了日:03月15日 著者:Daniel Kahneman
科挙―中国の試験地獄 (中公文庫BIBLIO)科挙―中国の試験地獄 (中公文庫BIBLIO)感想
才能があってとにかく努力して、結果を分かつのは最終的には人柄になってしまうというのはなんとなくわかる気がする。もうそこしか頼る場所がないからだ。その割には世の中よくならないのは、いい人がいい政治をするとは限らない、いい人がたくさん集まってもいいことは起こらないということなのだろうか。あるいは個人の栄達は必ずしも国家の繁栄にはつながらないということか。科挙導入の理由やその科挙のもたらしたものごとが書かれているのがいい。昔新書を読んだんだけど、それとは別ものなの? 新書も読むしか?
読了日:03月19日 著者:宮崎 市定
AI vs. 教科書が読めない子どもたちAI vs. 教科書が読めない子どもたち感想
読解力の方に興味を惹かれて読んだ。未来も心配だけれど、いま現実に目の前にいるマニュアルを理解できない社員や顧客とはどう付き合っていけばいいのだろうか。と悩むほど自分が読めているという感覚はこの本を読んだいまとなってはない。「マニュアル人間」っていうけど、読めてるだけいいんじゃない、という気にすらなる。マニュアルの外のことを読めてはじめて「読解力がある」というのだろうけれど。
読了日:03月24日 著者:新井 紀子
義太夫を聴こう義太夫を聴こう感想
「浄瑠璃を読もう」でも思ったことに、「詞章って大事」ということがある。とくに義太夫はそうなんじゃないかという気がする。義太夫を聞いて帰る道すがら、覚えた文句を口にしたくなる、それは義太夫が歌だから、という趣旨のことが書かれていて、「詞章より音楽なのでは?」という向きもあろうが、でもそれなら三味線の手を再現したい(「ツツテン」とか)と思うかというと、そうでもない。「山の段(歌舞伎だから「吉野川」か)」に挫折した話はおもしろい。人は寝てお浄瑠璃を覚えるのかもしれない。
読了日:03月27日 著者:橋本 治

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Thursday, 01 March 2018

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2106
ナイス数:23

こころこころ感想
「マウンティングの書」と話題になっていたので高校のとき以来の再読をしてみたが、全然覚えていないことに愕然としつつも大変おもしろく読めた。小説や物語を読むことの効用の一つに「自分ではない人間の気持ち・立場を理解することができること」があるという。おそらく「先生」が激しい衝撃を受けたであろう場面でそうと知りつつその衝撃を想像することができなかったことにちょっと落ち込んだ。高校のときの「Kには落ち度はなかったのか」という教師の問いが忘れられない。
読了日:02月07日 著者:夏目 漱石
ドッキリチャンネル (I)  森茉莉全集第6巻ドッキリチャンネル (I) 森茉莉全集第6巻感想
大好きというわりには三週に一度しか見ていないTV番組があったり結構見逃していたりするのがおもしろい。そして思い込みが激しいせいか「それは間違いなのでは」と思うこともある。なにもかも正確でないと気のすまない人には勧められないが、この魅力には如何とも抗しがたいものがある。誰か「この番組はこれ」とか「ここに書かれている映画はこの映画」とか注釈をつけて出版しなおしてくれないかなぁ。
読了日:02月10日 著者:森 茉莉
The Knowledge Illusion: The myth of individual thought and the power of collective wisdom (English Edition)The Knowledge Illusion: The myth of individual thought and the power of collective wisdom (English Edition)感想
人は誰しも自分が思っているよりものを知らないという。実際には自身で知識を保有しているのではなく、自分の所属する共同体や最近ではインターネットなどにある知識や情報を自分は保持していると思い込んでいる。最後に筆者の一人のこども二名の話が出てくる。片方は自分の知らないことを(わりと)わきまえている子、もう片方は自分が無知なことに気づいていない(と思われる)子。どちらがよりよいかというと、どちらもよいのだ、という。救われるようなそうでもないような。
読了日:02月15日 著者:Steven Sloman,Philip Fernbach
浄瑠璃を読もう浄瑠璃を読もう感想
江戸時代の作品について「現代的」であると書いてとき、橋本治は「でも明治以降の人間がそれを歪めてしまった」と云いたいのではないかと邪推してしまう。「江戸時代人は大人だ」と書いているときは「でも明治以降の人間はそうじゃないよね」と云っているのではないかと思う。おそらくは「浄瑠璃は古臭いものとされてしまったけれど実は全然そんなことはないのだ」と云いたいのではないか。
読了日:02月21日 著者:橋本 治
The Reading Mind: A Cognitive Approach to Understanding How the Mind ReadsThe Reading Mind: A Cognitive Approach to Understanding How the Mind Reads感想
文章を読むとき、人はどのように内容を理解するのか。黙読するにしても単語の音が重要というのがまずおもしろい。ヨーロッパ各国の状況として、フィンランド・イタリア・スペインといった綴りと発音とがほぼ一定の言語の国ではフランスやイギリスに比べて小学一年生の段階では間違いなく音読できる子どもが多いが、小学四年生になるとその差がなくなるというのも興味深い。それにしても、書籍というものが手に入りにくかった時代・識字率の低かった時代はどうだったんだろうというのはこの手の本を読むといつも思うことではある。
読了日:02月27日 著者:Daniel T. Willingham

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