Sunday, 01 May 2022

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1700
ナイス数:31

地獄の楽しみ方 17歳の特別教室地獄の楽しみ方 17歳の特別教室感想
言葉にすることで欠けてしまう部分があり、正確には伝わらない。でも語彙を増やすことでこの世という地獄を楽しむことができる、といった内容で、聴講していた15〜19歳の人々はきっと優秀な人ばかりなのだろうと思う。この説明で語彙を増やして地獄を楽しめるようになるのだから。自分には無理だな。嫌なことを避けるために策を巡らすとか。語彙も足りないし、いずれにしても避けがたい嫌なことというのはあったりするしね。
読了日:04月02日 著者:京極 夏彦
論語 増補版 (講談社学術文庫)論語 増補版 (講談社学術文庫)感想
学而第一から毎週一篇ずつ毎日音読の二ターン目が終わった。本を読むって、どういうことだろう。こうしてくりかえし同じことを声を出して読むのと、一度通して黙読するのと何が違うんだろう。そんなことを考えつつ。来週には3回目の学而第一の音読(素読といきたいところだがなかなかむつかしい)を始めるのに違いない。
読了日:04月17日 著者:加地 伸行
The Speed of Dark: A Novel (Ballantine Reader's Circle) (English Edition)The Speed of Dark: A Novel (Ballantine Reader's Circle) (English Edition)感想
「普通」ということばを使うのをためらってしまう。「常識」とかね。「常識」なんてないという意見もあるけれど、常識があるから人間はいわゆるシステム1を使って生活できているんだろうとも思うし。治療を受けるか受けぬか悩むあたりは、『今夜ヴァンパイアになる前に』にあった「変容の経験(transformative experience)」を思い出した。
読了日:04月24日 著者:Elizabeth Moon
We Have No Idea: A Guide to the Unknown Universe (English Edition)We Have No Idea: A Guide to the Unknown Universe (English Edition)感想
とってもWeb検索しづらい題名のように思うのだが、そこを敢えてこういう題名にしたのだろうか。多少くどいように思える点もあるが、わかっていないことについてわかるし、今後読むといい本も教えてもらえるところがいい。ドクター・フーとかスターウォーズ、スタートレック、Xファイル等々のネタ満載なのだが、これ、翻訳版はどうなってるんだろう。気になる。
読了日:04月27日 著者:Jorge Cham,Daniel Whiteson
金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)感想
金沢には常々行きたいと思っていて、この本を読むとますます行きたくなるのだが、おそらく自分の行く(または「行ける」)金沢はこうじゃないんだよな。どこかに自分の「金沢」はあるのだろうか。「酒宴」もいい。こんな灘の杜氏さんと出会って灘までつれて行ってもらいたいなあ。
読了日:04月29日 著者:吉田 健一

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Friday, 01 April 2022

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1227
ナイス数:21

暗記しないで化学入門 新訂版 電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)暗記しないで化学入門 新訂版 電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)感想
中学生の時外郭は外に行くほどたくさん電子を入れることができると習った。だったらなぜCa2+なのだろうと思っていたが、高校の時にそのからくりを聞いて「そういうことだったのか!」と蒙を啓かれる思いがした。この本にはもっと詳しく電子のことが説明されていて「そういうことだったのかー」と思うこと一度ならず。分子生物学を知った時に生物学はもう化学なんだなと思ったのと同様、化学ももう物理(量子論とか)なんだな、とも思った。そんなわけであまり理解できてはいない。でもわからないってなんでこんなに面白いんだろう。
読了日:03月04日 著者:平山 令明
ボッティチェリ 厄病の時代の寓話ボッティチェリ 厄病の時代の寓話感想
本屋の棚に薄くて不思議なふくらみがあって取り出したらこの本だった。その佇まいにふさわしい不思議な(といっては乱暴だが)短い話が12篇。表題作と最後の「書く」が好きかな。というのは、この事態の中で人と接触できないことや人と近づくことができないことにあまり不自由さを感じていないからだろう。他人の気持ちとしてはわかるけれど、どこか遠い世界の話にも感じられる。それではいけないと云われているのかもしれない。
読了日:03月11日 著者:バリー・ユアグロー 柴田元幸訳
The Fabric of Reality: The Science of Parallel Universes--and Its ImplicationsThe Fabric of Reality: The Science of Parallel Universes--and Its Implications感想
読み終わってちっともわかった気はしないのだが、なぜだがおもしろい。わからないことってどうしてこんなおもしろいのだろう。量子物理学・認識論・進化論・計算理論の四つを現実の基本構造として統合しようという話、だと理解しているけれど、その一つ一つがすでに難しい。おもしろいのは著者の書きぶりのせいもあるのかな。どこか諧謔的というか、ユーモラスなところがある。前書きに「子供の頃、世界の全てを知ることはできないと云われて不満だった」とあってそこからして引き込まれる。参考図書を読んでからまた読み返したい。
読了日:03月14日 著者:David Deutsch
ヒューマニティーズ 哲学ヒューマニティーズ 哲学感想
「ヒューマニティーズ 」というシリーズは人文学のこれからについて各分野の学者が執筆したものなのだろうと思う。薄くて一見入門書のようではあるけれど、「これから」を読むには読者の方にもある程度の知識が必要ということなんだろうな。いま読むと、「哲学とは何か」ということよりも、9.11以降「新しい戦争」と呼ばれたものが実は植民地戦争と変わらないという話にひかれてしまう。文献については詳しい説明があるのはちょっと嬉しい。
読了日:03月15日 著者:中島 隆博
Gorgias by Plato annotated (English Edition)Gorgias by Plato annotated (English Edition)感想
冒頭の解説が親切で、ゴルギアス、ポルス・カリクレスの役割・ソクラテスとのやりとりの内容がわかりやすく説明されている。解説はちょっと長いけど、とりあえずこの三人のことを抑えた後は本篇に進むのもありじゃないかな。要所要所にプラトンのほかの著作と比較せよなんてな指示もあって親切とも云える。ソクラテス、嫌われ者でしょとか思っちゃうなあ。もっと若い頃に読んで「善とは何か」とか「人より優れているとはどういうことか」とか考えたかったなあと思いつつ、若いとそういうことで悩むのってかっこ悪いとか思っちゃったりするかな。
読了日:03月23日 著者:Plato(translator: Benjamin Jowett) Plato
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Contemporaries) (English Edition)The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Contemporaries) (English Edition)感想
サヴァン症候群の少年の目から見た物語で、父親のことは「Father」、母親のことは「Mother」と書き、みなからは「Christopher」と呼ばれている。「Dad」とか「Mom」とか「Chris」じゃないんだな。両親の息子への態度は正反対で、なんとかうまくつきあっていこうとする方が我慢できない方より問題を起こしてしまうというのはつらい。ハッピー・エンドといふ人が多いけど、そうなのかなあ。あと、ゴールデン・レトリバーってあんまり吠えないんじゃないかなと思った。そこが題名にもつながってたり……はしないか。
読了日:03月30日 著者:Mark Haddon

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Tuesday, 01 March 2022

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1151
ナイス数:21

英文法を哲学する英文法を哲学する感想
英文法も研究者がいるわけだし日々進化していくものなのだなあと思いつつ、人は一度覚えたものを書き換えるのが苦手だからなあとも思う。「時制は二つだけ、時相が三つある」と云われてもさ。この本を読めば「そういうことなのかな?」くらいにはわかるけれど。でも「この方が今まで教えてもらってたことよりもわかいやすいなあ」と思う点は多々ある。あと、高校の英文法の先生が云ってた「ネクサス」ってそういうことだったのか、という発見もあった。ゲーテの「外国語を知らぬ者は」も思い出した。
読了日:02月01日 著者:佐藤 良明
身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた感想
キュウリやトマトの香りはどういう仕組みで香るのか? お米と綿の化学式は同じ? こんな風に「それでそれで?」という感じでどんどん先に読み進める。化学式はたくさん出てくるが難しくはない。そしてそこにちょっと問題がある。やさしく書こうとするとどうしても抜け落ちてしまうものがある。そこはほかの本で補いながら読むといいのかもしれない。自分は『暗記しないで化学入門』と見比べながら読んだ。
読了日:02月08日 著者:山口 悟
プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
プラトンの入門書として勧められたが、そうであるならあるだろう「イデア論とは」「哲人王とは」という説明はほぼなく、「なぜプラトンは対話篇を書いたのか」「その対話篇になぜプラトンは登場しないのか」という話からプラトンの描くソクラテスの話につながり、「現実とは」「生とは」特に「より善く生きるとは」という話になる。そこかしこに「今の世の中これでいいのか」という著者の声が聞こえるようにも思う。巻末にどういう順番でプラトンの著書を読んだらいいかとかお勧めの本も出ているのがいい。まず「ゴルギアス」を読んでみるつもりだ。
読了日:02月17日 著者:納富 信留
哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)感想
「哲学カフェっていつもこんなに和やかなの?」と思うが、そこはファシリテータの手腕なんだろうか。毎回最後にファシリテータが「考えつづけてください」と云うのだけれど、会話が結構きれいに終わっていたりするとむつかしいのでは。実際に顔を合わせて話し合うのが大事というのはそのとおりかな。哲学するのと哲学者の説を覚えるのと半々くらい……いや、前者の方が若干多いだろうか。
読了日:02月21日 著者:小川 仁志
ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)感想
「クワコー、こんなにダメなのにちゃんと生きてる……」と毎回彼我の差に落ち込むことしきりだったが今回は違った。なぜ、と考えて、クワコーには何か生きる力、ヴァイタリティのようなものがあるからかもしれないと思い至った。生きていくことに前向きなのだ。ザリガニとかセミとかキノコとか。自分にはとても真似できない。そうか、クワコーの方が自分よりずっと優れている。だからちゃんとしているんだな。しかし国の大学への締め付けはいよいよ厳しいようだ。クワコーの明日はどっちなのか。
読了日:02月22日 著者:奥泉 光
「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)感想
題名は「自分らしさ」となっているが「女ことば」というのは男の人から見て「女の人にはこうあってほしい」という思いから生まれたもの。もちろん女の人にも「男の人にはこうあってほしい」ということはあるだろうが、そこにはあまり触れられていないように思う。この本がいいなと思うのは、最後に「かんたんにわかりやすく書くとどうしてもわかりづらくなることがある」という旨のことが書かれていて、知りたい人は参考文献にあたってほしいとあることだ。そうなんだよね。入門書にはかえってわかりづらい点があったりする。わかってるなあと思う。
読了日:02月27日 著者:中村 桃子

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Tuesday, 01 February 2022

1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1031
ナイス数:13

The Hound of the Baskervilles: A Sherlock Holmes Novel (Illustrated) (English Edition)The Hound of the Baskervilles: A Sherlock Holmes Novel (Illustrated) (English Edition)感想
ホームズの長篇の中では一番好きだと思っていて、その理由はほかの三作にはある後半の「なぜ」部分がないから、「なぜ」部分は本篇にうまく吸収されているからだ。この感想に代わりはないんだけれど、今回読み返していて先行する二作もいいなあと思ったりしている。ホームズはピーター・カッシング、サー・ヘンリーはクリストファー・リーで脳内再生されることもあって、そうなると身長差がちょっと痛いのは、まあ、個人的な問題だ。
読了日:01月03日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
シャーロッキアンの冒険と回想―私の複眼人生術シャーロッキアンの冒険と回想―私の複眼人生術感想
戦前生まれで疎開や戦後の貧困を体験し会社人としては最高の時代にいた人の書いた本といふ感じで、書いてあることに反感を覚える点もあるものの、日本の企業は年功序列・終身雇用が前提だから後輩に何もかも包み隠さずすべて教える、成果主義の米国では隠すなんてな下りを読むと、企業にとって本当にいいのはどっちなんだらうと思ひもする。暴走族について「法律がどうであれ、俺達は自分の好きなようにするさ、という人達にペナルティーを与えることができない社会は一体どうなるのだろう」と書いているが、これ、政治家のことになつちやつたよね。
読了日:01月09日 著者:河村 幹夫
負けない力 (朝日文庫)負けない力 (朝日文庫)感想
「負けない力」とは「知性」のことなのだと著者は書いている。でも今の世の中(刊行は2015年)知性は必要とされていない。手を替え品を替え、知性とはなにかが説明される中で、結局知性というのは自分がいて他人がいてそれぞれに違う可能性があるということを理解することなのではないかと思った。知性とは関係ないかもしれないが、日本人は外部に「正解」を求めるという下りには「あー、だから「自分探し」に躍起になる人がいるんだな」とも思った。探せるかどうかはともかくとして、自分は外部にはいない。それもまた知性の有無に関わるのか。
読了日:01月14日 著者:橋本 治
TED Talks: The official TED guide to public speaking: Tips and tricks for giving unforgettable speeches and presentationsTED Talks: The official TED guide to public speaking: Tips and tricks for giving unforgettable speeches and presentations感想
「読むに足る自己啓発本」と云われて読む。スピーチの準備の仕方、実際のスピーチの仕方など、スピーチ以外にも役立つ部分が多くて云われた通りだった。ただ、最後の「世の中はよい方に進む」という向きの話はどうかなと思ってしまった。これだけ情報があふれていても、あるいは情報があふれているからか、自分の見たいものしか見ないことって多いと思うからだ。
読了日:01月24日 著者:Chris Anderson
メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)感想
人のノートって、ちょっと覗いてみたいじゃないですか。というわけで、読むことにする。読み始めると、それよりも、子どもの頃に趣味(というか)がおなじ友だちがいたという点に興味を惹かれる。そういう「話せる友だち」が身近にいるのといないのとでは、その後の人生も違うだろう。
読了日:01月24日 著者:千葉 雅也

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Saturday, 01 January 2022

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1408
ナイス数:29

柳生忍法帖 山田風太郎ベストコレクション【上下 合本版】 (角川文庫)柳生忍法帖 山田風太郎ベストコレクション【上下 合本版】 (角川文庫)感想
宝塚観劇の一助にと読んだところ、山田風太郎にしてはかなりマイルドでなるほどこれが選ばれるわけだ、とは思ったものの、原作無しで柳生十兵衛というわけにはいかなかったのかなあとも思う。それに、なぜ「忍法帖」なのか。忍者を出してはいけないということなのに。題名を決めた段階ではわからなかったのかな。
読了日:12月20日 著者:山田 風太郎
The Memoirs of Sherlock Holmes (English Edition)The Memoirs of Sherlock Holmes (English Edition)感想
なんとなくやる気のなさを感じる話がある気がするのは最後の話を知っているからか。とはいえ、銀星号とかギリシャ語通訳とかグロリア・スコット号とか忘れがたい話もある。最後の話は全部ホームズの作り話とも読めるけど、シリーズ全体をワトソンの作り話として読むのもおもしろそうだよなあ。
読了日:12月23日 著者:Arthur Conan Doyle
A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)感想
子供時代をふり返るところから始めるというのはなんとなく精神療法的なものに近いように感じる。学校に通っていたころのスクルージ少年の孤独な姿とか、何度読んでも「もうやめてよ」という気分になってしまう。同時に読み返していた『飛ぶ教室』と合わせて、「子供の頃のことを忘れないでね」ということなのかな、とも思ったり。いい人になったら、幸せになれますか? これもいつも思うこと。
読了日:12月25日 著者:Charles Dickens
飛ぶ教室 (新潮文庫)飛ぶ教室 (新潮文庫)感想
今年は「能力とお金はべつだ」というひとことに目を引かれた。マルティンの母が、マルティンはそのことを知っていると云う。そう、そうなのかもしれない。どんなに能力が高くても貧しいということはよくあることなのかも。例によって禁煙さんの「ぼくのような生き方をする人が少なすぎるんだ」というセリフにも心惹かれるが、しかし禁煙さんのように生きるにはなにかしら身過ぎ世過ぎの技が必要だと思うんだよなあ。
読了日:12月25日 著者:エーリヒ ケストナー
生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)感想
中学生の時に『三国志演義』を読んで失敗したなあと思つたのは、隠者という職業を知ったことだった。いいなあ、隠者。出勤する必要がないし人と接触する機会も少なそうだ。でも我が家は貧乏だ。そのうち白居易の詩「中隠」を知る。これしかないのか、貧乏人には。そう思って今まで生きてきたので、ひきこもりの例が多いこの本を読んでちょっと違うんじゃないかなという気もする。ひきこもりたくてもひきこもれないんだよね。そういう人間には救いがないように思えた。
読了日:12月30日 著者:岡田 尊司

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Wednesday, 01 December 2021

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1602
ナイス数:17

The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)感想
「ボヘミアの醜聞」にアイリーン・アドラーが出てくるお膳立てができてるんだな。ワトスンのロマンスの次はホームズという意味なのかホームズに恋心がわからないわけじゃないということを証明する必要があったのかそこらへんのことはわからないけれど。そう考えるとメアリーとアイリーンとの違いなど考えるとおもしろいなあ、というわけで、まんまとやられて「ボヘミアの醜聞」も読んでしまった。
読了日:11月04日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)感想
元総務課長だけあってビジネスに携わる人間がどういう話を好むかわかってるんだなあと思う。何度もおなじ話をくり返すのは連続講義だからだとわかっていても、「ビジネスパーソンにはこれくらい云わなきゃ通じないんだろうなあ」と思ってしまったりもする。自分はこの先「生き延びる」側にはいけないかもしれない。高倉健・坂本龍馬・沖田総司が例として出てくるけど、この中では沖田総司が一番「生きる」に近いかな。なにしろ写真が残っていないというのが大きい。
読了日:11月14日 著者:穂村 弘
The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)感想
「ボヘミアの醜聞」を読むと思うことに「ワトスンはあのあと階段の数を数えただろうか」というのがある。「ホームズ、ほんとに17段だったよ」「そうだろう、ワトスン」というようなやりとりがあったのかどうか。なかったんじゃないかという気はする。ワトスンは案外依頼人への評価が厳しくて、以前はそれをホームズから見た印象だと思っていた感がある。実際のところホームズは思っていたより依頼人に対して親切(indifferenceな親切心かもしれないが)だ。会話のテンポのよい部分もあり、読んでいて楽しい。
読了日:11月19日 著者:SIR ARTHUR CONAN DOYLE
論語 増補版 (講談社学術文庫)論語 増補版 (講談社学術文庫)感想
七月に思い立って「学而第一」から一週に一篇づつ素読(と云いつつその実音読だが)することにして「堯曰第二十」までたどり着いた。声に出して読むことで黙読だと読み飛ばしていた部分が多いことに気づく。映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を見ると各自自分の好きな小説からの引用を口にする。真に読むというのはそうやって自分の中に外からのことばを蓄積していくことなのかもしれない。今後はまた「学而第一」に戻るつもりだけれど、別の人が解説した本で読もうかなと思っている。
読了日:11月20日 著者:加地 伸行
The Big Over Easy: Nursery Crime Adventures 1The Big Over Easy: Nursery Crime Adventures 1感想
文学刑事サーズデイ・ネクストの三作目『誰がゴドーを殺したの?』からのスピンオフ作品であるこの小説は、ナーサリー・クライム課のジャック・スプラット(could eat no fat)がハンプティ・ダンプティ殺人(殺卵?)事件に挑む話である。というだけでおもしろそうだと思うのだが、こういう話は翻訳しづらいのかな。まずナーサリー・ライム(或はマザー・グース)をどう扱うかとか、英国では知られたドラマの名前をもじっていたりとか、そういうところも面白いんだけどなー。
読了日:11月28日 著者:Jasper Fforde

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Monday, 01 November 2021

10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1278
ナイス数:27

アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~感想
Microsoft Wordのアウトライン機能はこう使えばよかったのかー。いまはWindowsを使っていないからWordを使うこともないけれど、今後試してみたい。会議のアジェンダをPowerPointではなくアウトラインでというのも試してみたい。インタヴュー記事が二つあって、どちらもそれほどアウトライナーに入れ込んでいるわけではないというのも好ましい。マインドマップを書くと拡散しすぎてしまうのでアウトライナーで編集するというのも試してみたいな。
読了日:10月03日 著者:Tak.
現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)感想
能ある鷹は爪を隠したがるのか、穂村弘はいかにも自身を「生活感」も「生活力」もないように描く。その度に「でも総務部長だったんでしょ?」と思ってしまう。だまされないぞ、と。それくらいの能力がないと生き延びていかれないんだとは思うけれど。あ、「生きること」と「生き延びること」も穂村弘か。この本によると穂村弘の中にはわたせせいぞうと片岡義男と村上春樹がいるのらしい。自分の中にいるのは誰かなあ。
読了日:10月06日 著者:穂村 弘
どこにもない編み物研究室: 「ものづくり」のすべてに共通の考え方とコツがここにある!どこにもない編み物研究室: 「ものづくり」のすべてに共通の考え方とコツがここにある!感想
しばしば話題が環境問題に寄っていく。あみもの道具にはプラスチック製品が多い。道具は一度買ったら長いこと使うものが多いからいいんだろうか。でも今後は新製品をどんどん出すとかできなくなるってことだよね。世の中の手芸好きにはこういう「環境大事」な人が多い気がする。でも、この後新しい毛糸を買うことは減って、編んだものをほどいては編み直すことが増えるのかとか羊飼いの人々や製糸業の人々がどうなるかということを考える人はあまりいない気がする。羊飼いや製糸業に携わる人々もものを作る人々なんだけどな。
読了日:10月09日 著者:横山 起也
Jane Eyre by Charlotte BronteJane Eyre by Charlotte Bronte感想
今更気がついたけどジョンとSt.ジョンって、表裏一体の存在なのでは? きっとそんなことは昔から云われてるよね。 リード(葦)家とリヴァーズ(川)家とかも気になる。どちらも兄一人妹二人という構成だし、リード家の娘二人はイギリスの王族にちなんだ名前でリヴァーズ家はローマ神話とキリスト教というのも対照的。 ソーンフィールドは「とげ原」かと思ってたけど、ファーンディーンが「シダの谷」だとしたら「針葉樹の原」かもな、と思ったり。 ジェインはチャールズ一世に同情的だけど、どうしてなのかとか、枝葉末節ばかり気になる。
読了日:10月16日 著者:Charlotte Bronte
言語学バーリ・トゥード言語学バーリ・トゥード感想
表紙に将棋の棋士・木村一基九段の絵があったので購入。いわゆるサブカルチャー的なネタは多羅尾伴内から鬼滅の刃までと年代が幅広い。言語学というバックボーンがあり、AIに蔓を伸ばして絡めとり、そこにプロレスへの底知れぬ愛情が加わっている。何にせよ「何かが好きである」というのは大切なことだ。ちなみに「バーリ・トゥード」については表紙から見てなにか格闘技に関することなのだろうと思っていた。語感的にもそんな感じ。こういう感覚は言語学ではどう取り扱われているのだろう。
読了日:10月19日 著者:川添愛
アウトラインから書く小説再入門アウトラインから書く小説再入門感想
最近アウトライナーの本を読んだので読んでみた。こちらはまずは手書きを推奨している。最初からコンピュータを使うとあれこれ修正したくなるからだという。その通りかと思う。若い作家志望の人たちはこれをどう受け止めるんだろう。それはそれとして最初からデジタルでアウトラインを作るのだろうか。それとも一度は手書きを試してみるのだろうか。
読了日:10月23日 著者:K.M.ワイランド
A STUDY IN SCARLET (annotated) (English Edition)A STUDY IN SCARLET (annotated) (English Edition)感想
宝塚歌劇団のシャーロック・ホームズを見たりThe Sherlocked Podcastという二人の熱狂的ファンが一話ずつ読んで感想を熱く語り合うポッドキャストを聞き始めたりということがあっての再読。特にポッドキャストの語りは熱くて早口になってわかりづらい点もあるにも関わらずとてもおもしろくて、読み返さずにはいられなかった。ワトスンの設定のうまさ(アフガニスタン帰りにした点等)や、後半の宗教がらみの点など、ポッドキャストを参考に読む。『四つの署名』も読まなきゃ。
読了日:10月27日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]感想
多分Bullet Journalでほぼ同じことができていると思う。問題はそうしてためこんだ情報をどうするか、どうやって活用するかなんだよなあ。この本を読んでも、書いたことを何度も見返すと書いてあるし、情報が探しやすいように索引をExcelで作っている。時にはカードに情報を書き出すことまでしている。見返しやすさを考えたらノートに書くよりデジタルで保管した方がいいんじゃないかなあとも思える。1冊のノートに情報をまとめるのは、そんなに難しいことではない。そうやって集めた情報をどう生かすか、肝はそこだ。
読了日:10月29日 著者:奥野 宣之

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Friday, 01 October 2021

9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:628
ナイス数:15

批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)感想
結局いかにたくさん批評的に見・聞き・読んでいるかが勝負の分かれ道ということなのかな。そう思うといまもうこの年から始めてもなーと思う一方でとはいえ始めないよりはいいのかと思いつつもこの年になるまでなにをしてきたのかと思ったり。ファスト動画で見てもダメだし、100分de名著を見たらちゃんと原典にあたりましょうということだなあと思った。
読了日:09月14日 著者:北村 紗衣
The Well Of Lost Plots: Thursday Next Book 3 (English Edition)The Well Of Lost Plots: Thursday Next Book 3 (English Edition)感想
大きくは主人公サーズデイ・ネクストの記憶を操るエイオーニスとの戦いと書籍のあり方を全く変えてしまうUltraWordをめぐる陰謀との戦いの二つがあって、そこに『あらしが丘』の語り手を誰にするかという問題やミス・ハヴィシャムのこと、ただのモブだった二人の成長とさまざまな小ネタが絡み合っていて実におもしろい。これだけのエピソードをちりばめておきながらつるつると読めてしまう。ここまでは翻訳があるんだけどこの先がないことが惜しまれてならない。
読了日:09月22日 著者:Jasper Fforde

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Wednesday, 01 September 2021

8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1174
ナイス数:25

The Eyre Affair: Thursday Next Book 1 (English Edition)The Eyre Affair: Thursday Next Book 1 (English Edition)感想
「銀河ヒッチハイクガイド」も読み直したし「ドクター・フー」も履修したから読み直してみるかと手に取ったら冒頭からかなり「ドクター・フー」だった。考えてみたらサーズデイのお父さんは元クロノガード、時の旅人なのだった。でも著者の年齢的に影響を受けているとしたらクラシック・シリーズの「ドクター・フー」だろう。だけどなんとなく主人公がエイミーでランデンがローリーでお父さんがドクターな場面を想像してしまった。相変わらず「リチャード三世」の下りは面白いし、どこにいっても大企業はいけすかない。全編翻訳されないかなあ。
読了日:08月03日 著者:Jasper Fforde
ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)感想
「書かないで書く」というのがよかった。掃除が苦手だから「掃除しないで掃除することにすればいいのか」と思った。どうすればいいのか具体的にはまだわからないけれど。何かをできないのは「これはかくあらねばならない」という規範が自分の中にありそれを遵守しようとしてしまうからなのだろう。我執を忘れて取り組めばできるようになる、のかもしれない。書きたいと思わない人は書けないと思わないだろう。何かがとてもしたいのになぜか取り組めない人には参考になるのではないだろうか。
読了日:08月11日 著者:千葉雅也,山内朋樹,読書猿,瀬下翔太
死の練習 - シニアのための哲学入門 - (ワニブックスPLUS新書)死の練習 - シニアのための哲学入門 - (ワニブックスPLUS新書)感想
時間の考え方が書いてあつたので手に取ってみた。ブルーバックスに並ぶような本を読んでみると時間はないことになっていたりして、科学で解明できないことは哲学しかないかと思ったからだ。読んでみておもしろかったしこういう考え方をするのかとも思ったけれど、個人的には吉田健一の『時間』とかジェイムズ・グリックの『タイムトラベル』にあるような話の方が好きかな。でも今後の時間の使い方について考えたいならこの本だと思う。
読了日:08月16日 著者:中島 義道
Lost in a Good Book: Thursday Next Book 2 (English Edition)Lost in a Good Book: Thursday Next Book 2 (English Edition)感想
前作『ジェイン・エアを探せ!』より確実におもしろくなっている。世界も広がり(その設定のまたおもしろおかしいこと)登場人物も増えた。ミス・ハヴィシャムと赤の女王との戦いやカフカの『審判』の場面には笑みを禁じ得ず、夫を取り戻そうとし、さらには世界を救おうとするサーズデイの姿は読んでいてつらい。エイオーニスってもしかしたらドクター・フーのサイレンスのもとじゃないか知らんと思ったりもする。続きがまた楽しみすぎる。って一度読んでるんだけどね。
読了日:08月25日 著者:Jasper Fforde
勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)感想
その場の話のノリには乗れないけれど、全然勉強していないことに気づく。著者は「全然勉強していない人なんていません」とは云っているけれど、意識的にしないとダメなんだな。意味もなくせっせと「おことば帖」と称したノートに読んでいて気になったことばとかを書き抜いてきたけれど、今後はもっと意識的につづけていきたい。あと欲望年表は作ってみたいなあ。
読了日:08月28日 著者:千葉 雅也
英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで (中公新書)英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで (中公新書)感想
新書ゆえの問題として英文と解説とが離れすぎてしまってしょっ中ページを行き来しないといけないのがちょっと難。はからずも先に薬袋善郎の『英語リーディングの秘密』を読んでおいたのは英文法の復習ができたのでよかったと思う。ただ、なんというか、「ああ、もう一生英語を読めるようには(精読できるようには)なれないなあ」と思ってしまった。日暮れて道遠しってこんな感じかな。
読了日:08月29日 著者:北村一真

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Friday, 20 August 2021

再びダニング=クルーガー効果の『論語』考 -- 巧言令色鮮なし仁とは

再び『論語』に関連して書きたいことがあるので書く。
例によつてダニング・クルーガー効果のなせる技なので悪しからず。

『論語』には、「巧言令色少なし仁」といふことばが出てくる。
ことば巧みにして(ほんたうはさうでもないのに)善人のごとくふるまふことは仁に欠ける。
さういふ意味だと理解してゐる。
世の中には「沈黙は金(Silence is gold.)」といふ格言があつて、儒教圏だけのことではないやうだ。
# ドクター・フーに出てくるサイレンスは金といふわけぢやないのはことはるまでもないことか。
だが、どうも欧米などを見てゐると、ことば巧みであることが尊ばれてゐるやうに思はれてならない。
ケネディがニクソンに勝てたのも巧言令色だつたからといふのも一因だと思ふし。
それでなくてもことばであれこれ説明してわかつてもらへないとダメ、といふところがあるやうに思はれる。
それはもうアリストテレスの昔からさうなやうな気もする。
中国も最近ではやつがれは政治家の人しか見かけないのだがレトリックがすぐれてゐるといふか弁舌巧みな人が多いやうに思ふ。
それは政治家だからさうなのだといふこともあるかもしれないが、なんていふのかなあ、ことばの国の人だなあと思ふのだ。云はれても負けてゐないといはうか。

なんで孔子はわざわざ「巧言令色鮮なし仁」などと云つたのだらう。
そして『論語』を編集した人々はこのことばを残したのか。
先日、『ライティングの哲学』を読んでゐた時、もしかしたらこれが理由かもしれないと思ふことがあつた。
この本に登場する四人、千葉雅也・山内朋樹・読書猿・瀬下翔太に共通する点について、千葉雅也があとがきで述べてゐる。

ちゃんとしなければならない、だらしないのはダメだという規範に縛られてきたということだ。

『ライティングの哲学』は上記四人が書きたいし書かねばならないこともあるのに書けないといふ悩みを解決しやうとしたことから成つた本だ。
書けない理由は、規範に縛られてゐるから。
自爆してゐるものをはづせば書きやすくなる。
すなはち、みづからを律する規範をもつ者は弁に訥である、といふことなのではあるまいか、と。

さう考へてみれば『論語』にもある。
「いにしへ言の出ださざるは身の及ばざるを恥ずればなり」とかね。
昔の人があれこれ云つてゐないのは、自分の発したことばに自身が至つてゐないかもしれないと身を慎んだからだ。
ここに何がしかの規範を見て取れる。
昔の人はなにがしかの規範を持つてゐて、それに合致しないかもしれない己が身を恥ぢた。だからあまりあれこれ云ふことがなかつた。
さういふことだらうと思ふ。

また、君子は「まづ行ふ。而る後に言これに従ふ」といふことばもある。
これをして「ことばよりもまづ行動だ」といふ意味だとは思はない。
ただ口にするからには行動も伴ふ人間であれ。
さういふことだと思つてゐる。

要は巧言令色がどうかうといふよりは、規範があるかどうかといふ話なのだと思ふ。
規範があつて自分を律して生きてゐれば、自然とことばを巧みに飾ることもなく人に対して善人面することもなくなる。
さういふ規範を持たない人は雄弁だし他人によかれと思へばいくらでもいい人のふりをする。実際に他人を利する行動もとることもあらう。

ところで云ふことも喋ることも行動の一つだ。
さう考へると、まづ云つてもいい場面もあるだらうし、ちやんと喋れた方がいいのではないかといふ気もしてくる。
実際、カウンセリングなどでは「こんなこと考へちやいけない」「こんなこと云つちやいけない」とみづからを縛りつけてゐるものをはづして、まづは本心を認めることが大事だといつてゐる。
規範でみづからを律してゐると、知らず知らずのうちに心が心の力が弱められていく。さういふことなんだらうと思ふ。

さはさりながら、みづからを律する規範は持つてゐた方がいい。
そんな気がする。
少なくとも、さうした規範を持たぬ人々が上に立つてゐるこの世の中では。
生き難しと思ふことはあらうけれども。

 

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