Monday, 01 July 2019

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2390
ナイス数:45

暗号解読(上) (新潮文庫)暗号解読(上) (新潮文庫)感想
どんなに最強と思われる暗号を作り出しても運用する人間のちょっとした行動の積み重ねで破られてしまう。国や軍、家族に恨みを抱く人間の裏切り(裏切る方から見たら裏切りでもなんでもない、裏切られたのは自分の方なんだろうが)のことなんて、裏切られる方は想像することさえないんだろう。
読了日:06月06日 著者:サイモン シン
暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)感想
考古学的なヒエログリフや線文字Bの解読、公開鍵暗号のくだりには広い意味での集合知のようなものを感じる。付録の「暗号に挑戦」もとても興味深い。古代中国の暗号とかないのかなぁ。
読了日:06月16日 著者:サイモン シン
資治通鑑 (ちくま学芸文庫)資治通鑑 (ちくま学芸文庫)感想
ところどころ解説には納得行かないところがあるし、抜粋というのがもの足りなくはあるものの、読めることが嬉しい。人間は一様ではない。「史記」よりも痛切にそれをかんじる。もっと若いうちに読めればよかったなと思う。
読了日:06月18日 著者:司馬 光
暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)感想
こういうことを考えたかったんだなあ。前書きに出てきたおじさんと女学生とは「暇と退屈」をもてあましているというよりは他人に認められたかったんじゃないかと思うけれど、それも「暇と退屈」をまぎらす方法の一つではあるのだろうか。あとがきに出てきた大学生の例も面白い。パーティに退屈するというのがわからない学生とわかる学生とか。「暇と退屈」について自分なりに考えてみたい。
読了日:06月24日 著者:國分 功一郎
Ottoman Odyssey: Travels through a Lost Empire: Shortlisted for the Stanford Dolman Travel Book of the Year Award (English Edition)Ottoman Odyssey: Travels through a Lost Empire: Shortlisted for the Stanford Dolman Travel Book of the Year Award (English Edition)感想
オスマン・トルコだった国々をジャーナリストの著書が訪れる。アルメニアにあるトルコによる大虐殺を伝える博物館を訪れて、著者はショックを受ける。トルコで聞いていた話とはまるで違うからだ。トルコでは大したことのないこととして伝えられているという。著者の母はトルコ人で、著者は子供の頃母方の祖母とキプロス島で過ごしていたことがあるという。祖母はキプロス島にいるギリシャ人と仲良くしていて教会に行く相手に自分の無事も祈ってくれと頼み、自分がモスクに行く時は相手の分も祈ったという。でも何かで喧嘩するとひどく罵ったとも。
読了日:06月26日 著者:Alev Scott
読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術感想
最後のオチがいいんだよ、と云われて本屋で確認した。なるほどと思ったが、買って読んでみた。大阪出身で早大卒、電通の社員になれるような人ならね、と思ってしまう部分がある。「自分の内面を語る」人の文章はつまらないという。これはあちらこちらで云われていること。でも書きたいと思う人の書きたいことって、自分の内面なのではないだろうか。そして、おそらく書いていて面白いと思うのも自分の内面についてだろう。さらには多分読んでも面白い。そういう文章は他人には読まれないということなんだろうな。
読了日:06月30日 著者:田中 泰延

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Saturday, 01 June 2019

5月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1589
ナイス数:24

墨攻 (文春文庫)墨攻 (文春文庫)感想
「エピクテトス」にちょっと似たところがあるかなと思った。いわゆる「ストイック」なところが。この小説にしても「エピクテトス」にしても、主人公は他人からは理解不能の気持ちの悪い存在と思われたりする。人間らしい(と気持ち悪いと思う人たちの思っている)感情や言動が見られず、自分の信じるところに従っているからか。それには相応の代価を払うことになるわけだが、こういう生き方ができたらと思わないでもない。
読了日:05月01日 著者:酒見 賢一
Early Riser: A Novel (English Edition)Early Riser: A Novel (English Edition)感想
人が冬眠する世界の物語。舞台設定もおもしろいけれど、「なにが本当なの?」という話の展開にも引き込まれる。翻訳してほしい。
読了日:05月21日 著者:Jasper Fforde
時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか (ブルーバックス)時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか (ブルーバックス)感想
八っつぁん熊さんが賢すぎる。なぜ八っつぁん熊さんなのだろう。著者が落語好きなのだろうか。わかる人が「わからない人向けにわかるように書こう」とするとこうなるのかな、とも思う。再読する予定。
読了日:05月24日 著者:山田 克哉
宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり (ブルーバックス)感想
同じような内容の本を二冊ほど読んできたのでわかるような気もしつつ、やっぱりわからない。ガンダムやあしたのジョー、スターウォーズのネタをちらほらとちりばめつつ、そこはかとなく基礎研究の大切さを感じ取れたところが好感度高い。
読了日:05月29日 著者:戸谷 友則
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語感想
なぜ会計のことがよくわからないのか、少しわかった。まず最初にプラスとマイナスという概念がなかったせい。減価償却の話のところで東芝も新たな会計処理を生み出していればよかったのに、というようなことが書いてあって、つまり減価償却は当時の常識から考えたら不適正会計だった、ということか。同じようなことはたくさんあるんだろう。わかりにくいわけだ。
読了日:05月29日 著者:田中 靖浩

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Thursday, 02 May 2019

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1500
ナイス数:23

快絶壮遊〔天狗倶楽部〕: 明治バンカラ交遊録 (ハヤカワ文庫JA)快絶壮遊〔天狗倶楽部〕: 明治バンカラ交遊録 (ハヤカワ文庫JA)感想
そういや伊藤整の「日本文壇史」も面白かった。横のつながりの面白さだろうか。カヴァ折り返しに載っている著書がこの一冊しかないのがなんとなく悲しい。この機会に横田順彌の本をもっと読みたいという人もいるだろうに。
読了日:04月12日 著者:横田 順彌
Magpie Murders: the Sunday Times bestseller crime thriller with a fiendish twist (English Edition)Magpie Murders: the Sunday Times bestseller crime thriller with a fiendish twist (English Edition)感想
メタが好きなので……。よくあるwhodunitかもしれないけれど、登場人物の書き分けがうまいのか名前だけ見て「ああ、あの人ね」とわかるのがうれしい。Amazonから勧められて読んでみたのだが、翻訳が出てるのね。そちらをお勧めしてくれればよかったのに、と思いつつ、鳥の名前とかどうしたんだろうというのはちょっと気になる。フリガナかな。
読了日:04月16日 著者:Anthony Horowitz
時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス)時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体 (ブルーバックス)感想
近頃は何かを知りたいと思うと必ずといっていいほど量子論が出てくる。まずはそちらを理解してから、ということなのかもしれない。
読了日:04月24日 著者:松浦 壮
キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)感想
重力、ノアの箱舟、英国庭園といういづれも気の遠くなるような世界を偏愛した人々の話三題という風に読んだ。「内省的な生活を続けてきた者にとって、人生の最高の歓びは、感情を共有できる同胞を見いだすことです(P446)」と云う「永劫の庭」の登場人物はほかの二作の登場人物には得られなかった同胞を得ることができたのに。同胞といい理解者という、それって一体どういう存在なんだろうか。妄想を共有するだけではダメなのかな。
読了日:04月26日 著者:山口 雅也

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Monday, 01 April 2019

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1417
ナイス数:30

飛ぶ教室 (新潮文庫)飛ぶ教室 (新潮文庫)感想
こどものころのことを忘れずにいるのは時につらいけれど、多分、それも含めての「けっして忘れないこと! 約束してくれるかな? (P20)」なのだろう。ほかの訳書より読みやすい。
読了日:03月06日 著者:エーリヒ ケストナー
The Artist's Way: 25th Anniversary Edition (English Edition)The Artist's Way: 25th Anniversary Edition (English Edition)感想
ないことになっている創造的な自分を取り戻しましょう、という内容。なにが自分の創造性(というと大げさだなあ。「何かを作りたいという気持ち」とでもいおうか)を阻んでいるのかを探っていく過程はつらいかもしれない。morning pagesはいいのだが、artist dateとは具体的にどういうものなのかがよくわからない。Web検索をかけると「こういうことをするといい」というのがたくさん出てくるけれど、そういうことでいいのかな。
読了日:03月14日 著者:Julia Cameron
批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)感想
「ましてや、たんに印象や直観のみに頼って作品を解釈するのは、貧しい読み方だと言わねばならない。」(pii)。うわー、耳が痛い。いろいろな切り口があるということだなと理解した。「透明な批評」というのが興味深かった。気に入った作品に対しては「透明な批評」(というのはおこがましいが)が多い気がする。
読了日:03月19日 著者:廣野 由美子
The Great Gatsby (English Edition)The Great Gatsby (English Edition)感想
昔読んだときは推理小説のような読み方をしたように記憶している。今回もやっぱりそういう読み方をしてしまったものの、「これって、語り手が自分のいいように解釈した話なのでは?」と思うこともしばしば。なんかもっと違う受け取り方があるようにも感じた。Amazonから勧められて読んでみた。そういうのも悪くない。
読了日:03月21日 著者:F. Scott Fitzgerald
「怪奇大作戦」の挑戦「怪奇大作戦」の挑戦感想
「マイティジャック」や「ウルトラセブン」の状況を絡めつつ「怪奇大作戦」を制作前の段階から各話、番組終了後までを関係者の談話や手帳などから語った本。資料からの推論に著者の経験が十二分に生かされていて大変興味深い。それを考えると「狂鬼人間」に関する記述も読みたかったなあ、とないものねだりをしてしまうのも宜なるかな。
読了日:03月27日 著者:白石 雅彦
思いつきで世界は進む (ちくま新書)思いつきで世界は進む (ちくま新書)感想
橋本治に「私は映画なんか見ませんが(P32)」とか云われるとなんだかつらい。「恥を知れ!」とか「モラルの問題」とか、結局そこに行き着くのだろうか。橋本治を読むと「人と違ってもいいんだ」と心強く思ったものだけれども、それは「人は自分とは違う」ということなのだなあと今更ながらに思う。
読了日:03月29日 著者:橋本 治

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Friday, 01 March 2019

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1984
ナイス数:20

シネマほらセットシネマほらセット感想
架空の映画館で上映される架空の映画の紹介文。映画は架空だが俳優・監督・その他スタッフはみな実在の人物ばかり。想像しては思わず吹き出しそうになること一度ならず。アンソニー・パーキンス亡き後の「サイコ」をピーター・フォンダが演じて寅さん風になったり、オードリー・ヘップバーンの映画を滝沢秀明でリメイクしたり。それでいて著者があとがきで書いているように映画批判にもなっている。
読了日:02月01日 著者:橋本 治
現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか (ブルーバックス)現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか (ブルーバックス)感想
なぜ人が「素数、素数」とたくさんそうに云うのか、その一端がわかった気がする。
読了日:02月04日 著者:神永 正博
Professor at Large: The Cornell Years (English Edition)Professor at Large: The Cornell Years (English Edition)感想
creative であるには時間的にも空間的にもゆったりとした状況を作ること、リラックスしてユーモアを忘れないこと。同じことを述べた本も多いけれども、今まで読んだ中では一番納得できた気がする。同調圧力というのはどこにでもあるものなのだなあとも思った。宗教・心理学・映画に関する話が特に興味深い。コーネル大学での講義録という形で読みやすい。
読了日:02月16日 著者:John Cleese
キッド・ピストルズの冒瀆 パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)キッド・ピストルズの冒瀆 パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)感想
その昔NHK教育ラジオの「基礎英語」で毎週土曜日にマザー・グースを一編づつ紹介していた。そこだけ熱心に聞いていたのはミステリと少女まんががあったからだ。そこで得たものは、この本の巻末エッセイにあるようなナンセンスと狂気だったのかもしれない。あの時、ちゃんと聞いておいてよかった。だってこのおもしろい本をさらにおもしろく楽しむことができるのだから。
読了日:02月21日 著者:山口 雅也
論語 増補版 (講談社学術文庫)論語 増補版 (講談社学術文庫)感想
自分が儒教的教えだと思っていることとは違うことを云っているところがどうしても目につく。「ベンチがアホやから野球でけへん」に近いようなこととか。君主がダメだったらさっさと野に下れと云っているわけだが、それって、お勤めしてなくても暮らしていけないとできないわけで、なかなかむつかしい。
読了日:02月24日 著者:加地 伸行
音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)感想
気の迷いから楽典を読んでいて、ちょうどよい機会だと思いこの本も手に取ってみた。並行して読むのにいい本だと思う。自分が中学生のときは授業でコード進行を習わなかったように思うのだが、忘れているだけなのだろうか。当時芸能雑誌の付録だった歌の本を見てコード進行というものを朧げに知ったくらいだった。あの時この本があればもっと理解も進んだろうに。
読了日:02月28日 著者:小方 厚

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Saturday, 02 February 2019

1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1525
ナイス数:33

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)感想
熱は高温のところから低温のところに伝わる。故に情熱(enthusiasm、だろうか)のある人からそれほどでもない人に伝わる、とある。そういう感じで自分のメモへの情熱がほかの人にも伝わるといい、というところに興味を惹かれた。
読了日:01月14日 著者:前田 裕二
にぎやかな未来 (角川文庫)にぎやかな未来 (角川文庫)感想
普段は「他人を羨んではいけない」「己の力ではどうしようもないことを呪ってはならない」などと自分を律しようとしているけれど、でも、どうしようもないことってあるよね、と、筒井康隆を読むと思う。突然筒井康隆が読みたくなって手に取った。星新一の解説もおもしろい。
読了日:01月16日 著者:筒井 康隆
辞書をよむ (平凡社新書)辞書をよむ (平凡社新書)感想
かつて知らないことばをノートに書き付けて辞書を引いて意味を付け足していたことがある。辞書ってそんなところから生まれたのかと感慨深く読む。自分が辞書に惹かれるわけは「過去の方向へのひろがり」にあるのかもしれないな。
読了日:01月18日 著者:今野 真二
呼吸の極意 (ブルーバックス)呼吸の極意 (ブルーバックス)感想
昔から呼吸には苦労していて、腹式呼吸は覚えたけれど、どうも日々息を吐くことがうまくできていない気がしている。吸気大事というこの本はちょうどよかったともいえるけれど、いままでうまくできなかったものがうまくできるかどうかは謎。
読了日:01月18日 著者:永田 晟
赤江瀑の「平成」歌舞伎入門 (学研新書)赤江瀑の「平成」歌舞伎入門 (学研新書)感想
時代が変われば人も変わるし人が変われば歌舞伎も変わる。江戸時代の歌舞伎といまの歌舞伎とは違うし、おそらく終戦直後の歌舞伎といまのそれとも違うだろう。変化についていけるかどうかだな、個人的には。ほんとうは書きたいことがあるだろうにズバリ書けない歯痒さのようなものを感じるのは深読みのし過ぎだろうか。襲名ラッシュの所以もちょっとわかった気がする。
読了日:01月21日 著者:赤江 瀑
Foundation (The Foundation Series)Foundation (The Foundation Series)感想
クルーグマンが経済学を選んだ理由が心理歴史学だったと聞いて再読したいと思っていた。
忘却とは忘れ去ることなりで、「こんなにおもしろかったっけか」と思いながら読む。続きが楽しみ。
読了日:01月29日 著者:Isaac Asimov
世の中ついでに生きてたい (河出文庫)世の中ついでに生きてたい (河出文庫)感想
やっぱり高座が一番おもしろいかなと思いつつも息子の名前は木村忠吾からつけたとか初代播磨屋の俊寛が好きで役者になりたいと思ったとか云われるとなんだか嬉しくなってしまう。山藤章二が云っていたと書いてあるように志ん朝はどちらかというと先代文楽に近いところがあるように思うが、直接習ったことはないというのもこの本で読んだ。勘九郎時代の十八世勘三郎との父について芸についての話が好きだ。
読了日:01月30日 著者:古今亭 志ん朝

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Tuesday, 01 January 2019

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1325
ナイス数:10

悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)感想
世の中にはそんなにうつくしい人々がごろごろいるものなのだろうか。こういう趣味を持っていると集まって来るのかはたまた富と権力にものを云わせるのか。だってジュリエットだって相当うつくしいわけでしょう? そう考えると一切は「夢だ夢だ」ということなのかもしれない。
読了日:12月05日 著者:マルキ・ド サド,マルキ・ド・サド
元祖水玉本舗その2元祖水玉本舗その2感想
記憶の薄れているものもないわけじゃないが、ほぼ全部覚えている。そんなにゲームに親しんだわけじゃないから知らないゲームばかりなんだけど、雑誌で知識を補いつつこの連載を読んでいたんだろう。「年を取ってもワンフェスとかに行ってそうな気がする」という旨のことを書いていて、いま読むとなんとも云えない気分だ。
読了日:12月09日 著者:水玉螢之丞
Reading the OED: One Man, One Year, 21,730 PagesReading the OED: One Man, One Year, 21,730 Pages感想
どんな情熱がこんなことをさせたのかと思いながら読んでみたが、さほど情熱を感じることはなく、そういや情熱(passion)は受け身(passive)と同義語だったな、などと思う。なにかをやりとげようと思ったら情熱よりもなにか自発的なものが必要なのかもしれない。
読了日:12月22日 著者:Ammon Shea
理系のための「実戦英語力」習得法 最速でネイティブの感覚が身につく (ブルーバックス)理系のための「実戦英語力」習得法 最速でネイティブの感覚が身につく (ブルーバックス)感想
ここに書かれているような英語力が必要な人ってどれくらいいるんだろう。自分は理系ではないし、考えてみたら英語ができなくても全然困らない生活を送っている。この本にも書いてあるけれど、ほんとうに必要にならないと身につかないし、ほんとうに必要になったら身につくのだろう。でもとりあえず英英辞典を引っ張り出してくるつもり。
読了日:12月26日 著者:志村 史夫
オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題: 「あなたは自分を利口だと思いますか?」 (河出文庫)オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題: 「あなたは自分を利口だと思いますか?」 (河出文庫)感想
「巧言令色鮮なし仁」は通用しない。口から出まかせも無理のようだ。脳内に取り入れた知識を如何に関連付けられるか、それも速く確実に、という感じなのかなあ。こういうのって幼い頃から訓練しないと無理じゃない? 親や家庭に負うところが大きくない? だから解説にも「公立学校に通う生徒のことも考えて」なんて書いてあるのかな。
読了日:12月31日 著者:ジョン ファーンドン

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Saturday, 01 December 2018

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1593
ナイス数:16

英語とは何か (インターナショナル新書)英語とは何か (インターナショナル新書)感想
大学入試の英語民間試験導入の行く先はさらなる格差社会なのかな、とこの本を読んで思った。
読了日:11月04日 著者:南條 竹則
Through the Language Glass: Why The World Looks Different In Other LanguagesThrough the Language Glass: Why The World Looks Different In Other Languages感想
チョムスキーとか知らなくても読めるけど、知っていたらもっと楽しいだろうな。この本を読むと、古典作品でいろんなものの色をどう表現しているか気になってくる。この本に出てくるのはホーマーだから中国古典だったら比較対象になるものがあるだろうか。今後読むことがあったら色の表現を気にしながら読んでみたい。
読了日:11月11日 著者:Guy Deutscher
翻訳地獄へようこそ翻訳地獄へようこそ感想
女の人のセリフの語尾に「だわ」「なのよ」などをつけることを反対する意見の多い中、ホモセクシュアルの男の人のセリフはオネェ言葉に翻訳する、といふのはどうなのだろうか。ことばだけしか手がかりがなければこういうご時世でもそうするしかないのかな。
などと思いつつ、紹介される書籍には興味深いものも多いし、よく読むとはどういうことか考えさせられる。
読了日:11月14日 著者:宮脇 孝雄
乞食王子 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)乞食王子 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)感想
著者の本にしては一文が短く、読点が多くて読みやすい。エッセイだと思うのにどこまでがほんとうでどこからが作りごとなのかわからないところがいい。のちの「酒宴」や「金沢」につづく感じかな。沖縄のことについて通常よりストレートで語気が荒いように思う。ちょっと意外でそういうところもいい。
読了日:11月18日 著者:吉田 健一
新しい1キログラムの測り方 科学が進めば単位が変わる (ブルーバックス)新しい1キログラムの測り方 科学が進めば単位が変わる (ブルーバックス)感想
「ほんとうに大切なことは目に見えないんだよ」ってこういうことだったのか。
読了日:11月22日 著者:臼田 孝
悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)感想
悪徳を楽しむにはいろいろ云い訳が必要という風にも読めるし、考えてしまう人間には世のしきたりのようなものには従えないといふ風にも読める。
読了日:11月29日 著者:マルキ・ド サド,マルキ・ド・サド

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Friday, 02 November 2018

10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1519
ナイス数:25

The Culture Map (INTL ED): Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures (English Edition)The Culture Map (INTL ED): Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures (English Edition)感想
著者も書いているが、ここに書かれているのは国単位のマクロな視点から見た違いの話で、ミクロな話だって当然ある。日本人の中にだって時間に頓着しない人もいる。でも云われてみればあのときのあのオランダ人の反応はそういうことだったんだ、と思うこともあり、興味深くはあった。
読了日:10月10日 著者:Erin Meyer
お囃子えりちゃん寄席ばなしお囃子えりちゃん寄席ばなし感想
歌舞伎役者の養成コースについては話を聞く機会もときたまあり、映像を見ることもあるが、寄席囃子の養成コースについては寡聞にして聞いたことがない。「こんな感じなんだー」とおもしろく読む。
おもしろいと思った落語を自分で口演してみると驚くほどおもしろくないのはなぜなんでしょうね。
何かが気になったり好きになったりするとそれに関する本が読みたくなる。先日のウルトラセブン落語で遅ればせながらはじめて三味線を引く姿を拝見し、本を出していると知って手に取ってみた。
読了日:10月10日 著者:恩田えり,新子友子
与話情浮名横櫛―切られ与三 (岩波文庫)与話情浮名横櫛―切られ与三 (岩波文庫)感想
團十郎の与三郎、先代雀右衛門のお富で伊豆屋店先の場を見たときは源氏店のすぐ後で、なんでそんなに与三郎がうらぶれているのかよくわからなかった。今回読んでそのあたりの事情がはじめてわかった気がする。普段出ない場も読んでいるとおもしろいが実際に芝居にすると「宝物の紛失、よくあるよね」で終わってしまいそう。くり返し上演して様々な役者の工夫がこらされた場面だけが残るのかもしれないなあ。与三郎の夢の部分はそこだけ独立させて舞踊仕立てにしたら案外いけるのではあるまいか。
読了日:10月18日 著者:瀬川 如皐
古人に学ぶ 中国名言集古人に学ぶ 中国名言集感想
なぜ中国では「知的所有権」が根付かないのか。その理由は元々は詩作の方法であった「換骨奪胎」にあるという。「中国の古典詩(私たちのいう漢詩)は、引用のモザイクである。つまり引用合戦である。先祖供養といえぬこともない。(P85)」と本にはある。中国に「知的所有権」を押し付ける米国にだって「荒野の七人」や「スターウォーズ」や「ライオンキング」がある。こうした作品は「換骨奪胎」して生まれたものではないのか。だとしたら中国が知的所有権を受け入れることもできるように思うのだが。
読了日:10月20日 著者:草森 紳一
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)感想
成果ではなくプロセスが評価されたというのはちょっと意外だった。考えてみればそうか。職場で見てても左遷されても帰ってくるものなー、大抵は。個人向けに変換すると過去の栄光に縛られていてはダメ、ということだろうか。成功したことによって判断を誤り、失敗したことが教訓となる、みたような話を読むと「易だなあ」と思う。
読了日:10月28日 著者:戸部 良一,寺本 義也,鎌田 伸一,杉之尾 孝生,村井 友秀,野中 郁次郎

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Monday, 01 October 2018

9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1823
ナイス数:20

Proust and the Squid: The Story and Science of the Reading BrainProust and the Squid: The Story and Science of the Reading Brain感想
前回読んだ本では、どんな言語でも使う脳の部位についての記述が多かったが、この本では言語によって異なる使用部位についての記述が多い。また前者ではソクラテスの読むことに対する不安に対しておなじ家族の中の文字を読める人と読めない人とを比較して反論するが、この本ではソクラテスの不安に好意的な見方をしている。同じように読書と脳とを研究してもいろいろと異なるのだなあ。おもしろい。
読了日:09月12日 著者:Maryanne Wolf
将棋の歴史 (平凡社新書)将棋の歴史 (平凡社新書)感想
市井の人々の話を知りたかったのだが、明治時代がはじまるまではそうした話題はほとんどない。資料もあまりないのかもしれないし、式亭三馬でも読んでおけ、ということなのだろうか。
読了日:09月14日 著者:増川宏一
なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)感想
十三世片岡仁左衛門が「お客様は「吉田屋」の伊左衛門をと云ってくださるが自分は男として「馬盥」の光秀がやりたい」と云っていたという。客のわがままで見聞きすることなく終わるものも多いのかもしれない。
読了日:09月16日 著者:柳家さん喬,柳家喬太郎
地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)感想
地学を学ぶことで地球全体をひとつの「システム」として理解するマクロな視点を得ることができるという。いまは分野が細かくわかれていて日々新しいことが発見される時代だと思っている。その現代にあってマクロな視点を持つことができるというのは結構大切なことなんじゃあるまいか。
読了日:09月20日 著者:鎌田 浩毅
本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)感想
付箋が鈴なりになるほど共感する点が多いのだが、「でも総務課長でらしたんでしょう?」と思ってしまう。
読了日:09月25日 著者:穂村 弘
私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)感想
著者はよく考える人のことは好きなのだろうか。と思ったが、考えてみたら「よく感じない人、よく考えない人」は嫌いだと書いてあるが、その逆は好き、とは書いていない。嫌いの反対は好きとは限らないか。
読了日:09月27日 著者:中島 義道
植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)感想
一ヶ月の間に百八十五冊買い、そのうちいいものは三十冊くらいだろうと書いている。そういうものかもしれない。
書いてあることはどこに行ってなにを買ってなにを食べたか、なんの原稿をどれくらい書いたか、誰に会ったかくらいなのだが、なぜかおもしろい。いろんなペンを使っていることにも刺激を受けた。
読了日:09月30日 著者:植草 甚一

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