Sunday, 01 October 2017

9月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1583
ナイス数:25

Nabokov's Favorite Word Is Mauve: What the Numbers Reveal About the Classics, Bestsellers, and Our Own Writing (English Edition)Nabokov's Favorite Word Is Mauve: What the Numbers Reveal About the Classics, Bestsellers, and Our Own Writing (English Edition)感想
古今の著名な英米文学を入手してどの単語をいくつ使っているのかを分析する。それだけの話なのだが、これが滅法おもしろい。これを可能にしたのはコンピュータの技術なのだが、分析の切り口を決め結果を解釈をするのはいまのところまだ人間のようだ。分析にはPythonを用いたとある。久しぶりに電車を乗り過ごすくらい夢中になって読んだ。日本文学でも同じことやってる人いないか知らん。
読了日:09月01日 著者:Ben Blatt
古文の読解 (ちくま学芸文庫)古文の読解 (ちくま学芸文庫)感想
「これからの若者は理系の勉強をするべきだ。それでなければ日本の未来はない」というような考えから書かれた本である、と解説にはある。古典をもっぱらにしない受験生に如何に合格点を取るかを指南する本。そのはずだが、内容は古文に限らず現代文や英文など外国語で書かれた文の読解にも役立つように思える。
読了日:09月09日 著者:小西 甚一
大人のための国語ゼミ大人のための国語ゼミ感想
「お米をとぐ」という表現を見かけなくなったのはこういうところに起因しているのかなあ。お米はいまや「洗う」ものになってしまった。それも「わかってもらいたい」と思えば仕方のないことなのだろう。こどものころから質問力がないので、これを機に鍛えたい。
読了日:09月12日 著者:野矢 茂樹
語彙力がないまま社会人になってしまった人へ語彙力がないまま社会人になってしまった人へ感想
たとえば「偏頗」ということばを職場の打ち合わせの場などで用いたとして、上司や同僚から「語彙力のある人だ」と思われるだろうか。答えは否な気がする。やってみたことはないから絶対とは云えないけれど。最終章にある語彙力の鍛え方は参考になる。外国語の習得にも役立つのではないかと思っている。
読了日:09月13日 著者:山口 謠司
思考ツールとしてのタロット (こどものもうそうブックス)思考ツールとしてのタロット (こどものもうそうブックス)感想
易の参考にと思って読んでみたところ、タロット自体に興味を惹かれることになる。「コレポン(コレスポンデンスの略)」という考え方がとても興味深い。かんたんに云うと連想かと思う。疲れているときは連想力が全然働かないんだよなー。「想像と言葉」や「はぁって言うゲーム」にも興味はあったけど「ひとりじゃできないんだろうなあ」とあきらめていた。機会があったらこの二つも体験してみたい。
読了日:09月15日 著者:米光一成
いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書)いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書)感想
初めて読んだ橋本治は「桃尻娘」で、「世の中ほんとにこうだったらイヤだなあ」と思ったものだった。当時友人にそう云ったら「え、こういうもんでしょ?」と返って来たように記憶している。そういう人の書く意地悪というのはこういうものなのかもしれないなあ。ってあれから何年たっていると思っているのか。
読了日:09月25日 著者:橋本 治

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Friday, 01 September 2017

8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2457
ナイス数:20

漢文入門 (現代教養文庫 578)漢文入門 (現代教養文庫 578)感想
著者による訳文のうち「当時は流行語かなんかだったんだろうなあ」と思われることばの意味がよくわからない。もしかすると原文の方がわかるのではないかという気がする。現代語訳ってむつかしいんだな。そのときだけわかればいいという面もあるとは思うけれど。読んでいて「漢文って楽しそうだな」と思える。
読了日:08月02日 著者:魚返 善雄
The Secret Life of Pronouns: What Our Words Say About UsThe Secret Life of Pronouns: What Our Words Say About Us感想
シャーロック・ホームズが外見などからその人の職業その他をあてる、その種明かしを読んでいるような気分になる本。話し言葉や書き言葉から代名詞や冠詞、前置詞といった機能語を数えてその使用方法から話し手・書き手の性格を読み取る。日本語でもおなじような結果になるというけれど、日本語の場合はなにを数えるんだろう。
読了日:08月10日 著者:James W. Pennebaker
新八犬伝 結 (角川文庫)新八犬伝 結 (角川文庫)感想
やっと親兵衛が登場して、でもすぐに物語は終わる。この巻ではとうとう父の仇を討った道節がしかし虚しさを覚え、この世の地獄を作り出すのは力や権力を持った者だと悟った親兵衛はひとたびは侍を捨てようと思う。そんな中、さもしい網干左母二郎にもいいところがあったりしてちょっと和む。「新八犬伝」も録画が見つかったりするといいのにな。
読了日:08月15日 著者:石山 透
史記 12 列伝 5 新釈漢文大系 (92)史記 12 列伝 5 新釈漢文大系 (92)感想
このくだりを読んでいると、「儒者って、ダメぢゃん?」という気がしてしまうのは僻目なのか。単に武帝に阿った人が多いからそう見えるだけなのか。竇太后って呂后の下で生き残ってきた人なんだよな。そう思うともう一度そのくだりを読み直したいという気になる。
読了日:08月20日 著者:青木 五郎
町奉行日記 (新潮文庫)町奉行日記 (新潮文庫)感想
一作目の「土佐の国柱」で、一豊の望んでいたことは「民の心をひとつにする」であって、「郷士の除外」ではなかったのではないのかなあ。作者はそう思ってはいないのかもしれないが、読んでいてそういう感じがした。「云わなくても通じる」という話が多い。そういう物語、いまの人も好きだよね。表題作はセリフもちょっと洒落ていて、ドラマ化・映画化されるのもむべなるかなといったところ。
読了日:08月22日 著者:山本 周五郎
目白雑録 (ひびのあれこれ)目白雑録 (ひびのあれこれ)感想
他人に対する批評ももちろん、喫煙室にたむろするぼーっとした喫煙者であるおじさんたちと同類であることを否が応でも思い知らされつつタバコはやめられないなどと自らのことを書く部分も楽しい。
読了日:08月24日 著者:金井 美恵子
概説文語文法 改訂版 (ちくま学芸文庫)概説文語文法 改訂版 (ちくま学芸文庫)感想
参考書としてではなく、一般書として文法書、それも文語の文法書を書こうという意欲・情熱はどこから生まれてくるのだろう。そんなことを思いながら読む。冒頭の「文法とは」とか「文・文章・文節・語」などの説明は口語にも置き換えられる。文法を覚える意義などもとても興味深い。
読了日:08月28日 著者:亀井 孝

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Tuesday, 01 August 2017

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2528
ナイス数:18

タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)感想
9年前の出版ながら、「こんなことまでわかっているのか」と驚くともに、「でもじゃあなぜそうなの?」と思ってしまう。アポトーシスとか「自殺」と云われるとなんだか悪いことのように思えてしまう自分にはむつかしかったなー。
読了日:07月01日 著者:永田 和宏
泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部感想
「三国志演義」に出てくる大抵はしょーもない詩はどうでもいいけど、土井晩翠はちょっと反則だよね。「泣け」と云われている気がする。しかも最後は(おそらく)「蜀相」だしね。英雄でなくてもね。「もしかしてこれはあの作家の三国志をチクリと刺しているのか」と思われる部分もあって、ちょっと刺激的だ。終わっちゃったわりにさみしくないのは「第壱部から読みなおそーっと」と思っているからかな。なんか終わった気がしない。エンドレスにつづいている。それもまた宇宙なのかも。
読了日:07月06日 著者:酒見 賢一
詩歌三国志 (新潮選書)詩歌三国志 (新潮選書)感想
詩歌「三国志」というよりは詩歌「諸葛亮」だろうな。曹操を詠んだ詩だってそれなりにあると思うし、杜甫はみづからを曹植になぞらえた詩を作ってるし、「三国志」にまつわる詩はもっとヴァラエティに富んでるんじゃないかと思うけれどそれを云うのは野暮なんだろう。
読了日:07月08日 著者:松浦 友久
泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫)泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部 (文春文庫)感想
「三国志演義」を読んでいると、赤壁の戦いが終わったあたりから物語のトーンが変わりはじめ、周瑜の死以降はガラリと変わる気がする。この本も第壱部・第弐部とその後とトーンが違う。そういうことなのではないか、と愚考している。
読了日:07月13日 著者:酒見 賢一
The Transcendental Murder (English Edition)The Transcendental Murder (English Edition)感想
ヘンリー・デイヴィッド・ソローとエミリー・ディキンスンとは恋仲だった?
その証拠となるふたりの書いた手紙を持っていた人物が殺される。
犯人は? その動機は?
ハヤカワ文庫のミステリアス・プレスで「エミリー・ディキンスンは死んだ」と「消えたドードー鳥」とを読んで、ホーマー・ケリーものを全部読んでみたいと思ったものだったが、シリーズ第1作となるこの小説は期待したほどおもしろくはなかった。期待しすぎたのかも。
読了日:07月24日 著者:Jane Langton
痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)感想
痛みは慢性化すると精神的な要素が原因になってくるという。科学的にわかってきたことも多いが、痛みを客観的にはかる方法がないことを考えると、この後もしばらくはふしぎなままなのだろう。デフォルトモードネットワークというのがおもしろかったな。
読了日:07月27日 著者:伊藤 誠二
新八犬伝 転 (角川文庫)新八犬伝 転 (角川文庫)感想
ここで「椿説弓張月」かー。TV番組を見ていたころはぜんぜんわからなかったけど、それだけ荒唐無稽な話ということか。あるいは馬琴だから相性が合うのか。読みながら頭の中で自分勝手な人形劇を妄想してしまう。
読了日:07月29日 著者:石山 透

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Sunday, 02 July 2017

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1853
ナイス数:20

Slaughterhouse-Five (English Edition)Slaughterhouse-Five (English Edition)感想
多分読むのは三度目だと思ふのだが今回が一番おもしろかつた。テンポがいいんだと思ふ。これを読むと「ローズウォーターさんあなたに神のお恵みを」も読みたくなるといふ副作用があるなあ。
読了日:06月01日 著者:Kurt Vonnegut
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。感想
読み進むうちに「この文体、飽きたよ」と思ふこと一度ならず。雑誌連載だから仕方がない。それに自分ではまづ体験することのないやうな話ばかりだしね。コセイドンが出てくるに至つては「なにをどう見聞き読みして育つたのですか?」と訊きたくなるほどだ。
読了日:06月07日 著者:川上 和人
新八犬伝 起 (角川文庫)新八犬伝 起 (角川文庫)感想
ときどき坂本九の聲が聞こえてくる。そしてあの太棹の音も。みなさん書いているけれど、ほんとに信乃さんの迂闊さといおうか人のよさには開いた口がふさがらないが、だから物語が進んで行くのさねぇ。
読了日:06月12日 著者:石山 透
So You've  Been Publicly Shamed (English Edition)So You've Been Publicly Shamed (English Edition)感想
読み返してみたらいろいろ忘れている。最初は著者のbotの話からはじまるんだったか。いま読み返すと fact check の話とか出てきて興味深い。参考文献の書き方もいま読むとなんとなく執拗に感じる。ほかの本でもこうなのかもしれないけれど。
読了日:06月19日 著者:Jon Ronson
新八犬伝 承 (角川文庫)新八犬伝 承 (角川文庫)感想
ズンバラリ(ン)とか、最近聞かないよなー。小栗判官照手姫まで出てくる。当時は通用したのだろう。こどもがわからなくてもおとなは知っている、とかさ。ものごとは一方向だけから見てはいけない、いろんな方向から見ないと、とか、教訓ももりだくさんだ。人形劇を部分的にであれ見たことのある人なら場面場面のようすは脳内で補完できるんだろうけれど、そうでない人はどうなんだろう。この書き方で問題ないのかな。
読了日:06月22日 著者:石山 透
毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術感想
この本を読んだからといってミスのない文章が書けるようになるわけではない。どのことばを使うか、このことばを使っても理解されるか、なぜ自分はこのことばを選んだのかを自分で判断できるようになることが大切だ、と書いてあるとおりだ。常用漢字表を持ち上げておきながら、そこに書いてあるからといってなんでも使っていいというわけではない、という。そういうものなんだよな、結局。
読了日:06月23日 著者:毎日新聞・校閲グループ 岩佐義樹
三国志で攻略!センター漢文12 (大学JUKEN新書)三国志で攻略!センター漢文12 (大学JUKEN新書)感想
テストはないと思ふとものすごく楽しく読める。でも身につかない。世の中さうしたものなのかもしれない。「短歌行」は知つてゐるのとチト違ふ。「対酒当歌」を「酒に対して歌に当たる」と読み下してゐるところに好感を覚える。
読了日:06月27日 著者:高橋忠彦

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Thursday, 01 June 2017

5月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1543
ナイス数:6

Pride and Prejudice (Wisehouse Classics - with Illustrations by H.M. Brock)Pride and Prejudice (Wisehouse Classics - with Illustrations by H.M. Brock)感想
なんで「高慢」なのかよくわからなかつたが、「pride」なわけはわかつた気がする。pride=高慢ではないといふことか。それにしてもみんなよく喋る。こんなに喋るのかー。
読了日:05月09日 著者:Jane Austen
大江戸歌舞伎はこんなもの (ちくま文庫)大江戸歌舞伎はこんなもの (ちくま文庫)感想
結局ここに戻つてきてしまふ。歌舞伎関連の本を三冊選べといはれたら、この本と釘町久磨次の本とそのときの気分で一冊だなあ。
読了日:05月11日 著者:橋本 治
佐藤君と柴田君佐藤君と柴田君感想
The Expanding Universe of English、読んだなあ。The Shrinking Universe of Englishを見てみたいと狂ほしく思うた昔を思ひ出す。
読了日:05月14日 著者:佐藤 良明,柴田 元幸
幽霊たち (洋販ラダーシリーズ)幽霊たち (洋販ラダーシリーズ)感想
巻末に単語一覧がついてゐるのが発売当初は目新しいやうに思つたが、Kindleに慣れてしまふと巻末までいつて一々単語を探すのが億劫。翻訳で読んだことがあるのでそれでもなんとかなる。翻訳で読んだのに原文でも読んでしまふといふのはいつたいなんなんだらう。書くつてなに? 生きてゐる証つて?
読了日:05月16日 著者:ポール オースター
シティ・オブ・グラス City of Glass (ラダーシリーズ Level 5)シティ・オブ・グラス City of Glass (ラダーシリーズ Level 5)感想
主人公(だらう)の足跡を地図上でたどりたくなつてくる。文具好きとしては赤い手帳が気になるなあ。
読了日:05月20日 著者:ポール・オースター
警視庁草紙 上 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)警視庁草紙 上 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)感想
登場人物に著名人が多いところを楽しむか、隅のご隠居(元・町奉行)と川路大警視との目に見えぬ戦ひを読むか、はたまた明治初期のあれこれに思ひを馳せるか……全部か。以前NHKでドラマ化された番組を見てゐた。ドラマはドラマでおもしろかつたけれど、原作のもつ雰囲気はなかつたやうな気がしてゐる。
読了日:05月26日 著者:山田 風太郎

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Monday, 01 May 2017

4月の読書メーター

4月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:713ナイス数:11Wuthering HeightsWuthering Heights感想サーズデイ・ネクストのシリーズでヒースクリフは超絶人気者といふことになつてゐる。なぜなのだらう。読んでもわからなかつた。悪は好きなはずなのだがなー。ヒースクリフは悪ではないんだな、きつと。読了日:04月13日 著者:Emily Brontë
昔話 (講談社文芸文庫)昔話 (講談社文芸文庫)感想文明とは、といふ話だと思ふが、その一方で「洗練とは」といふ面もあるやうに思ふ。読了日:04月19日 著者:吉田 健一
時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)時間の言語学: メタファーから読みとく (ちくま新書1246)感想時間は抽象的なものなのでメタファーを使用しないと語れない、とか、時間の流れは未来から来るのかはたまた過去からか、そして視点はどこにあるのか、といつたあたりはおもしろかつた。しかし、「時は金なり」を「時は命なり」に変へなければといふ主張がどこからやつてくるのか不明。危機感はわかるし、世の中このままではいかんだらうとも思ふのだが、いささか唐突な結論に感じた。読了日:04月25日 著者:瀬戸 賢一
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Sunday, 02 April 2017

3月の読書メーター

3月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1680ナイス数:46Living with a Dead Language: My Romance with LatinLiving with a Dead Language: My Romance with Latin感想出版会社で編集をしてゐた著者は退職するにあたつてラテン語の勉強をはじめる。こどもが巣立つた後アルコール依存症になつて死んだ母のやうにはなりたくないし、もともとことばには興味があつたからといふのが理由だ。大学のラテン語の講義を聴講するところからはじまつて著者がラテン語を習得していく様を読んでいくわけだが、これが存外面白い。本好きで業界の人といふと文学的な読みづらい文章を書く人が多いが、この本は別。とても読みやすい。古典の研究者とSFファンとは似たところがあるといふ説も興味深い。読了日:03月07日 著者:Ann Patty
C. Auguste Dupin The Trilogy/ The Murders In The Rue Morgue/ The Mystery Of Marie Roget/ The Purloined Letter (English Edition)C. Auguste Dupin The Trilogy/ The Murders In The Rue Morgue/ The Mystery Of Marie Roget/ The Purloined Letter (English Edition)感想何十年ぶりかに読んで「こんなにせりふだらけだつたつけか」と思ふなど。「盗まれた手紙」は「マリー・ロジェの謎」でしでかしたことを回収しようとしたのかな、といふ気もする。読了日:03月11日 著者:Edgar Allan Poe
深川安楽亭 (新潮文庫)深川安楽亭 (新潮文庫)感想短篇集。大まかにわけると師と弟子もの(理解者もの)、生まれつきだから仕方ないもの、笑ひ話、といつたところか。説教臭さが苦手だつたが、「四人囃し」や「あすなろう」、「深川安楽亭」を読むと、「生まれつきだもの」と開きなほれる気もする。映画では壊滅状態になつてしまふが、原作ではちやんと深川安楽亭は安泰だ。ああいふ場所はなくてはならない。いま現実にどこにあるのかわからないけれど。読了日:03月16日 著者:山本 周五郎
ほんもの: 白洲次郎のことなど (新潮文庫)ほんもの: 白洲次郎のことなど (新潮文庫)感想Obituaries といつたところか。知人の死後、とくに直後にその人のことを書くのはむつかしいなあ。著者が國學院の教授から素読を習ふくだりで「源氏物語」の冒頭を「いずれのおほん時にか」と書いてゐて、やはり國學院の人は「御時」は「おほんとき」と読むのだなあと思うたりした。「あたくし」といふ一人称は一度は使うてみたいものである。読了日:03月17日 著者:白洲 正子
ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで (文春文庫)ドラマ「鬼平犯科帳」ができるまで (文春文庫)感想比較はむづかしいんだなあ。吉右衛門の「鬼平」と前三作との違ひが述べられてゐるところを読むと、書かれてゐないのに「だから吉右衛門の「鬼平」の方が優れてゐる」と書いてあるやうに読めてしまふ。僻目なのかな。吉右衛門の「鬼平」が他の三作と違ふ点として平蔵と久栄との衣装がそれとなくお揃ひになつてゐるやうに見受けられる点があつたのだが、それについての言及はなかつた。単に自分の妄想だつたのかもしれないし、わからないことはわからないままでいいのかもしれない。読了日:03月21日 著者:春日 太一
虎の夜食虎の夜食感想全部フィクションなのか! 読んだといふよりは一通り目を通したといつた状態。これからじつくり読む。読了日:03月25日 著者:中村 安伸
人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書)人はなぜ物語を求めるのか (ちくまプリマー新書)感想自己中心的であると云はれ続けてきて、この本を読んで「さういふことだつたのか」と腑に落ちること一度ならず。でも横入りされたらやつぱり不機嫌になるんだらうなあ。読了日:03月28日 著者:千野 帽子
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Wednesday, 01 March 2017

2月の読書メーター

2月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1640ナイス数:10Bridge of Words: Esperanto and the Dream of a Universal LanguageBridge of Words: Esperanto and the Dream of a Universal Language感想エスペラント語前史といふか、Universal Language の歴史的部分がおもしろかつた。エスペラント語の歴史と著者がエスペラント語のイヴェントなどで世界各地で出会つた人々との話が交互に出てくる構成。ユダヤ的とはどういふことかといふ内容が主で、時々「その内容は本当に必要なのか」と思ふこともある。エスペラント語誕生の時期と世界の情勢とを合はせて考へるのもおもしろい。最後の方にエスペラント語やエスペラント語を話す人々の未来はどうなるかといふ話も出てきてこれまた興味深い。読了日:02月06日 著者:Esther Schor
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)感想人前でスマートフォンを使ふことに抵抗を覚えるのは「コンビニ的圧力」への内なる抵抗と同じなのかな。「生きのびる」と「生きる」でいふと、万年筆は「生きる」側な気がするし、噺家も「生きる」タイプの方が好きな気がする。だから自分は生きのびづらいのだらう。読了日:02月07日 著者:穂村 弘
歴史をつかむ技法 (新潮新書)歴史をつかむ技法 (新潮新書)感想史料批判とか、現在の価値観でなく当時の価値観で考へるとか、それがむづかしいんだけどなー。そしてそれは歴史だけに限らない。なにごとにもあてはまる気がする。歴史の教科書の最初に歴史を俯瞰する部分がないといふのはその通りかも。あつたらもうちよつと違ふんだらうか。読了日:02月10日 著者:山本 博文
太平記(一) (岩波文庫)太平記(一) (岩波文庫)感想時々誰がどつち側かわからなくなつたりはするものの、とてもおもしろく読める。義太夫の人がそのまま語れさうな感じで、時折脳内で妄想再生して見てゐる。楽しい。読了日:02月22日 著者:
文学の楽しみ (講談社文芸文庫)文学の楽しみ (講談社文芸文庫)感想云はれてみれば「classic」に「古い」といふ意味はないなあ。「古典的な」といふ訳をあててしまつたから古い気がしてしまふけれど。精々「伝統的な」くらゐで、伝統的であることと古いこととは別な気がする。ちやんと理解できたわけぢやないが、見るもの読むもの聞くものなにもかもが楽しくなつてくるやうな本である。読了日:02月27日 著者:吉田 健一
The Fall of the House of UsherThe Fall of the House of Usher感想冒頭部分を音読すると、それだけでなんだか重たくどんよりとした気分になつてくる。さういふ気分にさせる音が続くんだらう。全部音読したらどうなるんだらう。読了日:02月28日 著者:Edgar Allan Poe
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Wednesday, 01 February 2017

1月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2705ナイス数:17史記 11 列伝 4 新釈漢文大系 (91)史記 11 列伝 4 新釈漢文大系 (91)感想戦争しない期間が長くなると、個々の能力よりも如何に力あるものに取り入つていくか、周囲とうまくやつていけるかといふ能力がものをいふやうになる。そんな気がする。まあそれも個々の能力といへばさうだけれども。読了日:01月01日 著者:青木 五郎
The Vanished: The The Vanished: The "Evaporated People" of Japan in Stories and Photographs感想蒸発して別の人生を歩むことになつた人、自殺に至つた人、未遂の人の話かと思うてゐたら、南米から某自動車会社に出稼ぎにきてリーマンショック後の不況に悩む人や秋葉原に集まるいはゆるオタクの人、果ては拉致被害者や東日本大震災の被災者の話にも及ぶ。フランス語の原書を英語に翻訳したもので、その前にはもちろん日本語からフランス語(場合によつては英語を経てフランス語)への翻訳があるはずで、そのあたりをどう読んだらいいのかチト悩んだ。読了日:01月12日 著者:Léna Mauger
不死蝶 岸田森 (ワイズ出版映画文庫)不死蝶 岸田森 (ワイズ出版映画文庫)感想この本を読んでも自分が本当に知りたいと思つてゐることは得られない。結局出演作を追つていくしかないんだらう。映像作品が主な活躍の場であつたことを感謝するばかりだ。ただこの本を読んでゐると「おほつごもり」や「欲望といふ名の電車」なども見たかつたなあと思つてしまふことも確か。読了日:01月18日 著者:
文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫)文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫)感想十二使徒の葬られてゐるとおぼしき墓所を訊ねるといふ本を読んだときに各福音書の違ひについて述べられてゐて違ひがよくわからなかつたので読んでみた。以前持つてゐた新約聖書はもつとコンパクトだつたのになーと思つたが、あちらは二段組みでしかも紙がえらく薄いものだつた。こんなヴォリュームになるのか、とちよつと驚いた。読了日:01月19日 著者:
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)感想応仁の乱に関わる人々といふか家の出自などを知つてゐないとむづかしいのかも。興福寺にはじまつて興福寺に終る、そんな感じ。デマに惑はされるのはいつの世も変はらない。たとへ情報を素早く入手できるやうになつたとしても。読了日:01月24日 著者:呉座 勇一
読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)感想教養と読書とについての本。題名や冒頭から「本は読むな」といつてゐると思ふ向きもあるかもしれないが、でもさ、<共有図書館>とか、あるていど読まないと把握できないと思ふんだよね。まあ、娯楽として読むだけ、教養なんてどうでもいいといふのなら<共有図書館>なんて把握しなくてもいいんだらうけど。いづれにしても「本を読むな」と云ひたい本ではないとみてゐる。読了日:01月28日 著者:ピエール バイヤール
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Sunday, 01 January 2017

12月の読書メーター

12月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1221ナイス数:11千字文 (岩波文庫)千字文 (岩波文庫)感想文選読み、いいよなあ。なんでやらなくなつちやつたんだらう。字の読み方も意味も覚えられて一挙両得なのに。しかも「千字文」は故事来歴とかもいろいろ覚えられるときてゐる。一粒で何度おいしいのだらう。読了日:12月03日 著者:小川 環樹,木田 章義
Apostle: Travels Among the Tombs of the Twelve (English Edition)Apostle: Travels Among the Tombs of the Twelve (English Edition)感想十二使徒それぞれの墓があると思はれる場所に赴く話。著者は幼い頃は熱心なカソリックだつたがある時教義に疑問を覚えて信心をやめたといふ。新約聖書を学問的に読み解き、様々な学者の説も紹介してゐる。でもこの本で一番おもしろいのは、各地で出会つた人々との逸話かな。トルコでことばのほとんど通じないお坊さんから寺院の説明を受ける話とか。自分にもうちよつとキリスト教に関する知識があれば、もつと違つた感想になつたのかも。読了日:12月23日 著者:Tom Bissell
いま世界の哲学者が考えていることいま世界の哲学者が考えていること感想「ハーバード白熱教室」を見てゐても感じるのだが、こんな悠長なことを考へてゐられるなんてうらやましい。この本でも格差について触れられてゐるけれど、ほんたうの格差はかういふところにあるんぢやあるまいか。紹介されてゐる本で読みたいと思ふものは翻訳されてゐないことが多い。読みたいと思ふ人は原書(または英語)で読める人か出版社が「そもそもこんな世の中の役に立たないやうな本は売れない」と判断して翻訳しないのか。読了日:12月27日 著者:岡本 裕一朗
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