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Thursday, 16 January 2020

最近持ち歩いてゐるカバン

ここのところいろいろカバンを持ち替へてゐる。
平日はリュックサックにポーチといふ組み合はせは変はらないが、リュックサックはカナナリュックからISARのSサイズに、ポーチはハーヴェストのムスタッシュから財布ポーチともいふべきピカードのエルマーになつた。

 

ISARは以前から気になつてゐたリュックサックだつた。
だが、ちよつと大きすぎる気がしてゐた。
Sサイズがあると知り、店頭に見に行つて、購入を決めた。
と書くとかんたんさうだが、なかなかISARといはうかcoet et cielのかばんをおいてゐる店に出会へず、難儀した。
coet et cielのサイトには店舗情報もあつて、それを見ては出かける先のそばにある店舗を見てまはつたのだが、それらしいカバンが見つからなくてねえ。
さういふこともあつて、出会へたうれしさにつひ買つてしまつたのかもしれない。

 

Sサイズでも十分大きいのだけれど、バランスの問題かもしれないが、カナナリュックに入れてゐたものをそのまま入れても不思議と軽く感じる。
持ち手を持つて手から提げたときにとくに軽く感じる。
不思議だなあ。
カナナリュックの方がずつと軽いのに。おそらくISARの半分くらゐの重さのはずだ。

 

ISARはまちのサイズを変へられるけれど、一番小さくなるやうにして持つてゐる。
電車の中でできるだけ邪魔にならないやうにと思つてのことだ。
ISARはPCを入れて持ち歩くカバンなので(といつてPCを持ち歩いてはゐないけれど)、かたくできてゐる。
両脇から腕で抱えても小さくなつてはくれない。
なので、まちだけでも最小限にと考へてのことだ。

 

カナナリュックで不満に感じてゐた重さ、A4が入らないこと、雨に弱いことはISARで解消された。
カナナリュックの方が小さくてやはらかくポケットも多い分使ひ勝手のよかつた部分はあるけれど、いまのところ大は小をかねるといつた感じで使へてゐる。
そのうちいろいろ不満も出てくるんだらうけどね。

 

ハーヴェストのムスタッシュのショルダーバッグはすばらしいカバンだつた。
たくさん入れても重たい感じがしない。
収納部分が二つにわかれてゐて、ほかに手前にまちのあるポケットがあつてうしろにぴつたりしたファスナーつきのポケットがある。
中もカードいれやファスナーつきの内袋がついてゐてポケットが多いカバンの好きな自分にはうつてつけだつた。

 

ただ、ISARと一緒に持つにはかさばるかなと思つて、ピカードのエルマーを使つてゐる。
エルマーは財布をポーチにしましたといふタイプのカバンで、しかし、小銭の扱ひが不便なので財布としては使つてゐない。
手前のポケットにiPhoneを入れ、中の底の深い部分に小さく薄い財布と定期入れとを入れてゐる。
あとは鍵が入ればいふことはないのだが、鍵の方を工夫すればなんとかなるかな。
革のポーチで、使い込んで艶が出てきてさわり心地もやはらかく、気に入つてゐる。

 

休日は休日でまた違ふのだが、それは別の話。

 

Thursday, 10 November 2016

こんなかばんが好き

ル・ボナー ミセス

ル・ボナーのミセスといふかばんを愛用してゐる。

愛用してゐるが、ミセスは自分の好むかばんの要素をあまりもつてゐない。
やつがれの好きなかばんは

  1. 手頃なサイズのポケットがたくさんある
  2. かばんの外に定期券入れを入れるところがある
  3. かばんの外または取り出しやすいところにiPhoneを入れるところがある
  4. メイン部分にファスナーがついてゐる
  5. 鍵などを提げるフックがある
  6. 持ち歩きたいものが全部入る
  7. ちいさい
以上の条件のうち、1、3、4をミセスは満たしてゐない。
6と7とはその時々によつて満たすこともある。

かばんを選ぶときは、1の「手頃なサイズのポケットがたくさんある」ことを重要視してゐる。
きまつた場所にきまつたものをいれたいからだ。
さうすると、入つてゐないときにすぐ気付くし、なにより取り出しやすい。
最近はバッグインバッグも種類が増えてゐて、それでなんとかなるのかもしれない。
ミセスではまだ試したことがない。

ミセスは、外にピタポケットがひとつ、中にファスナーつきのポケットがひとつあるだけで、あとは広い空間があるだけだ。
正直云ふと、ときどきiPhoneを見失つてしまひ、即出てこなくて苛々することもないぢやない。
でもそれも「だいたいこの位置に入れる」ときめてゐるので、それほど大過のあるわけぢやない。

4のファスナーがないといふのが買ふ前は不安だつた。
やつがれは、かばんのファスナーは閉めることにしてゐる。
「閉めるだらう、普通」くらゐに思つてゐる。
世の中を見渡すとかばんのファスナーを開きつぱなしにして遣つてゐる人が多いので、少数派なのかもしれない。

遣つてみると、ミセスにファスナーがないのはあまり気にならない。
肩にかけたときに、うまいこと口が閉まるやうになつてゐるからだ。

6と7とは矛盾した条件だ。
なんでも入るのにちいさいかばんなんて、あるわけがない。
持ち歩く荷物のすくない人だつたらあるかもしれないが、やつがれはない。
でも今日はミセスひとつで済んでゐる。
6の条件を満たしてゐる。
分厚い四六判以上のサイズの本を持ち歩かなければ、6の条件は大抵は満たすと思つてゐる。

ちいさいかばんが好きだけど、A4サイズの書類は入るといいよなあ、と、これまた矛盾したことを考へてゐる。
ミセスはA4サイズの書類を入れるにはちよつとちいさい。
A4サイズのクリアファイルを入れて、その中に書類を入れて端の曲がるのをからうじて防止できるくらゐだ。ほかの荷物は最小限にして、ね。
国立劇場の筋書を入れるのはむづかしいが、歌舞伎座の筋書なら問題なし。
最近は筋書・番付も買はなくなつて久しいけどね。
ミセスは、また肩にさげたときはちいさく感じるかばんでもある。
実際にはそんなにちいさいわけではないので、通勤時の満員電車では邪魔にされることも多いんだけどね。

やつがれのミセスの色はヴァイオレットだ。
シュランケンカーフのヴァイオレットは大変に好きな色である。
でも春先とか夏に遣ふのはちよつとためらはれたりもする。
遣つてるけどね。
余裕さへあれば、もうちよつと明るい色のミセスもほしいんだけどな。
そんな贅沢は許されさうにない。

Wednesday, 18 May 2016

久しぶりにタンク・トート

久しぶりにル・ボナーのタンク・トートを使つてゐる。
最後に使つたのが三月二十九日らしいので、ほぼ二ヶ月ぶりか。

使つたかばんの記録を見てゐると、やつがれのかばんの持ち方には大きくわけて二種類ある。
すべての荷物をひとつのかばんにまとめるか。
荷物を小分けにしてかばんとサブバッグ的なものを持つか。

ひとつにしたい時期と分けてひとつひとつのかばんは軽くしたい時期とがあるんだな。

ひとつにしたい時期には、タンク・トートやブロガーズトートといつた大きなかばんを持つ。
小分けにしたい時期には、ミセスやdumi、白い道さんのポシェットなどとあづま袋を持つ。
またはネコリュックとポーチとかかな。

ひとつにしたい時期と小分けにしたい時期との違ひはなにか。

わかつてゐることのひとつに、腰が痛いときは小分けになる、といふのがある。
当然ですな。
腰の痛い時期に大きなトートバッグはつらい。
かばんを躰に沿はせて重さを分散できればいいけれど、さううまくいかないことも多い。
さうすると、こぶりなかばんとサブバッグを持つことになる。
電車内でもサブバッグなら網棚に載せたりできるしね。
メインのかばんには社員証が入つてゐたりして、網棚に載せるのは厳禁なのだつた。
したがつて、大きいかばんをひとつだけ持つてゐる場合は、網棚に載せることができない。
これが悩みなんだよなあ。

年明け直後は、タンク・トートやブロガーズトートの中にバッグ・イン・バッグを入れてゐた。
社員証などはバッグ・イン・バッグのファスナーのあるところに入れて、電車に乗るときにはそれだけ取り出してトートバッグは網棚があいてゐれば網棚に載せたりしてゐた。
しかしこの方法には問題があつた。
いつバッグ・イン・バッグを取り出すか、だ。
網棚があいてゐるかどうかは電車に乗つてみないとわからない。
あいてゐるのを見て、すかさずバッグ・イン・バッグを取り出さうとしてゐるあひだに網棚が埋まつてしまつたりする。
あまり意味がない。

バッグ・イン・バッグ自体はほかの用途でも使へる。
とくにタンク・トートは内ポケットにファスナーつきのものとまちのないものが二つあるだけの箱のやうなかばんなので、中身を整頓する意味でもバッグ・イン・バッグは役に立つ。
出先ではバッグ・イン・バッグだけ持ち出せばいいやうにもできるしね。
しかし、大きいかばんは、電車の中ではときに邪魔になる。
自分はよくても周囲に迷惑だ。

さう思ふことがつづくと、小さめのバッグとサブバッグ、といふ時期がやつてくる。

最近は、ル・ボナーのミセスやカンダミサコのdumiを持ち歩くことが多い。
小さめといひながら、ミセスは入れやうと思へばかなりたくさんのものが入る。ただ、恰好が悪くなるから入れないだけで。
dumiは薄いので展覧会に行くときなどにとてもいい。展覧会場によつては未使用のロッカーが見つからないときもあるからね。あとは如何にして中身を薄く入れるか、だ。

小さめのかばんを持つやうになると、自然と荷物も減る。
今日、久しぶりにタンク・トートに荷物を入れてみて、「減つたなー」と思つた。
かばんに入れる荷物は、「ちよつと足りない」くらゐがいいよね。

今日、タンク・トートを持つことにしたのは、実は数日前から「そろそろタンク・トートを持たう」と思つてゐたからだつた。
寒いあひだは厚いコートを着る。
さうすると、タンク・トートを肩から下げるのがむづかしくなる。
タンク・トートの持ち手はそんなに長くないんだよね。
それで、だんだん薄着になつてきて、そろそろいいかな、と思つてゐたのだつた。
ただ、天気があまりよくないことがつづいたので、持つのをちよつと躊躇してゐた。
さう、天気によつて持つかばんも変はる。
ほんたうは季節によつても変はるのかもしれないが、残念ながらそこのところの機微はやつがれの心にはそなはつてないのらしい。
とほほ。

Thursday, 02 July 2015

ブロガーズトート 如何に使ふか

先日、ブロガーズトートを使ひ倒してゐるといふ人のブログを読んだ。
さうなんだよな、ブロガーズトート、いいんだよな。

大きくてなんでも入る上に、さつと取り出したいものをさつと取り出すことのできるポケットが充実してゐる。
それに右肩にかけて使ふことを前提にしてゐるので実に使ひやすい。
最近ル・ボナーのパパスを愛用してゐてつくづく思ふのだが、左肩にかけて使ふ前提のカバンを右肩にかけて使ふと、ファスナーひとつとつてもまことに開けにくい。
肘を張らないと開けられないので、混雑してゐる電車の中では開けることを断念することもしばしばある。
ブロガーズトートにはファスナーといつて内ポケット用しかないが、ポケットの位置など、右肩にかけたときにものを取り出しやすくできてゐる。
なんでも入るからこれ一つ持てば忘れものの心配もない。
墓参時の線香や花束やらなにやら入れるのにもとても役立つカバンだ。
最高ぢやん。

と、買つてしばらくはさう思つてゐた。
しかし、まあ、問題がないわけでもない。

なんでも入るからなんでも入れてしまふ。
それで重たくなりすぎてしまふ。
これが問題のひとつ。

もうひとつは、満員電車内ではやはり邪魔、といふことだ。
以前ここでブロガーズトートとひらくPCバッグとどちらにしやうか悩んでブロガーズトートにした、といふ話を書いた。
決め手は通勤電車で邪魔になるかならないか、だつた。

どちらも邪魔になるのは仕方がない。
でもブロガーズトートならくたつとするからカバンの中身によつては小さくなつてそれほど邪魔にならないんぢやあるまいか。

この目測は正しかつた。
といつて、ひらくPCバッグを持つてゐるわけではないので比較はできないが、ブロガーズトート単体でいふと、中身が小さいときにはカバンはくたつとした躰に沿ふ。したがつて、周囲にそれほど迷惑をかけずに済む。

でも、大抵荷物は多いからね。
荷台があいてゐればそこにおけばいいのかもしれない。
しかし、中身は「なんでも入り」だ。
社員証から定期券から財布から、なんでも入つてゐる。
そんなカバンを手元からはなすことができるだらうか。
できない。
できないね、まづ。

世の中の男の人は鍵だの財布だの定期券入れだのを着てゐるもののポケットに入れてゐるのだらう。
だから電車の荷台にカバンを置くことにそんなに抵抗がないんだと思ふ。
まあ最近はセキュリティだのなんだのとうるさくて、職場に持つて行くやうなカバンを手元から離すのはよろしくない、といふ風潮もあるかもしれない。
満員電車の中ではそんなこと云つてゐられないはずなのだが、かたくなにカバンを提げたままの人もゐないわけぢやあない。
とはいへ、見てゐるかぎり、結構荷台を使ふ人は多い。
最低限必要なものは身につけてゐるからできることだらう。

そんなわけで、荷台に置くわけにも行かず、かといつて足下に置くのも邪魔だよなあ、といふわけで、ブロガーズトートは満員電車の中ではかなり邪魔になる。
ブロガーズトートのせゐぢやないんだけどね。

といふわけで、最近ではブロガーズトートの出番はめつきり減つてゐる。
旅行カバンと化してゐるといつてもいい。
これがまたいい感じで使へるんだなあ。
大きくて軽いのがいいし、中身が少なければかばんもそれなりにくたつと小さくなる。
ポケットが充実してゐるので細かいものを分けてしまふこともできる。
ブロガーズトートにはアクセサリーを入れる内ポケットがあつたりするのだが、いままでその用途で使つたことはなかつた。
旅行カバンとして使ふやうになつて、就寝時に時計などを入れるやうにしてゐる。

いいぢやあないか。

とはいへ、やつぱり普段も使ひたい。
土日にふらりと出かけるときに使つてみやうかな。

Friday, 16 January 2015

捨てなくてよかつた

ここのところ、バッグ・イン・バッグとして、ARTIZAN&ARTIST のウェストバッグを使用してゐる。
商品名は、「2way ウェストバッグ PM-10」といふのらしい。
買つたのは三年くらゐ前で、そのころから大きめのかばんに入れて職場では取り出して使つてゐた。

このblogにも書いたことがある。
当初は、ル・ボナーのネコリュック用に購入したのであつた。縦長で薄いといふのが、ネコリュックに最適だと思つたからである。
店頭で店員さんがショルダーバッグとして使つてゐたりウェストポーチにしてゐたり、便利さうに使つてゐたのも購入の決め手であつた。

もともとは床屋さんといふか美容師さんが使ふことを前提に作られたといふことだ。
ゆゑに、ブラシや櫛、ピン、ちよつとしたメモ用紙のやうなものを入れるのだらうやうなポケットがたくさんある。
ピンやダッカールをさせるやうにと用意されたリボンの部分には、手ぬぐひをはさんで垂らしてゐる。
お芝居などでおかみさんや鄙に住まふ娘さんが帯から手ぬぐひを垂らしてゐる、あれがいいなあといつも思つてゐた。それを実現してみたといふわけだ。

両脇の細長いポケットにはペンをさしてゐる。
ほかには、PHS(フリスクフォン)、裁縫道具、FRISK、のど飴、ティッシュケース、スマートフォン用充電地、iPhone、ウェットティッシュ、財布、タティングレース道具用がま口、ポーチが入るつてゐる。さらにかゆみ止めやハンドクリームが入ることもある。
まだ余裕はあるけれど、これ以上入れるとふくらみ過ぎるのでここでとどめてゐる。

ストラップは一番短くして、持ち歩くときは脇にぶらさげた状態にしてゐる。
これが案外いいんだな。
ストラップはあまり長すぎると大きいかばんの中で邪魔になる。
これまでも、ショルダータイプのこぶりのバッグをバッグ・イン・バッグに使つたことがあるが、いつも困るのはこのストラップ部分の扱ひだつた。
かばんに入れてゐる最中はできるだけ短くしたい。
でもそのままだと持ち歩きにくい。
そんなバッグも多い。
このバッグのストラップは一番短い状態だとかばんの中ではちよつと長過ぎるんだが、でもまあ、許容範囲かな。
取り出してそのまま持ち歩けるしね。

このバッグは、ここ一年ほど使つてゐなかつた。
下手すると、二年くらゐは使つてゐなかつたかもしれない。
去年、手帳にその日使つたかばんを書き留めはじめた。その中に、このバッグはない。
「かばん」と書いたが、一緒に使つたあづま袋やしじみ袋も併せて書き留めてゐる。

使用したかばんを書き留めることにしたのは、使はないかばんをあぶりだすためだ。
さうして、不要なものは捨てやうと思つたのである。

一年間使はなかつたこのバッグは、捨てる対象にあたるはずだ。
いままたかうして使ふやうになつて、捨てなくて正解だつたといへる。
便利だしね。

問題は、このバッグの代はりに使はなくなつたかばんがある、といふことかな。
まあ、それも今年一年記録をつけて確認すればよいだらう。

Friday, 09 January 2015

タンク・トートがやつて来た

先月末、かばんを買つた。
ル・ボナーのタンク・トートである。

ル・ボナーのタンク・トート

タンク・トートを買ふことはもうないだらうな、と、それまでは思つてゐた。
かばんはたくさんあるしね。
問題があるとすれば、普段よく使ふかばんにA4サイズのファイルがうまく収まるものがないことくらゐだ。
それもブロガーズトートを使へば問題ない、くらゐに考へてゐた。

ではなぜ買つてしまつたのか。
色、かな。
今回のタンク・トートには、アイリスがあつた。
シュランケンカーフではヴァイオレットがお気に入りである。
ル・ボナーのかばんのうち、ミセスもコンフェッティもネコリュックもヴァイオレットだ。
この色のどこがいいのかといふと、光の加減によつて茶色く見えることもある、といふところかな。それでゐて紫の持つ色気もある。
この色を「郭嘉ヴァイオレット」と呼びならはしてゐる、といふ話は以前も書いた。
「人形劇三国志」の郭嘉の衣装がこんな色だからである。

アイリスも紫だが、こちらはかなり「紫!」といふ感じの紫である。
ル・ボナーのかばんとしてははじめて手に入れたプティ・トートがちやうどこの色だ。
このプティ・トートは、c.o.u.の店頭で見かけた。
きれいな色味に、一目惚れしてしまつた。
アイリスは光の加減によつて、ちよつと冷たい艶の見えるときがあつて、それがいい。シュランケンカーフだと、ネイヴィーにもそんな艶の見えるときがある。
ヴァイオレットは、秋冬向き、もつといふと秋向きな色合ひだ。まあ、真夏でも使ふときもあるけれど。
アイリスなら、春夏に使つてもいいんぢやないかな。
さう思つた。

さらに、29日は出勤した。
先月の29日は月曜日で、休む人も多く、やつがれもそのつもりでゐた。
しかし、26日の金曜日に、突然仕事が降つてわいた。
それで、仕方なく出勤したのだつた。
仕事自体はわりと早く終はつてしまひ、残業もたまつてゐたので早めに職場を出て、銀座を徘徊するうちc.o.u.にたどりついた。
すると、店頭に飾られてゐる、あのタンク・トートはアイリスではあるまいか。
青山は骨董通りにあるといふサークルといふ店では、アイリスのタンク・トートは予約分だけで売り切れてしまつたといふ。
ここにあるといふことは、これを逃したらもう出会へないかもしれない。

そんなわけで、タンク・トートが我が手元にやつてきたのである。

使つてみて、「もつと早く買つておけばよかつたな」と思つた。
さうしたら余分なかばんを買はずにすんだかもしれないのに、と。
といふのも、タンク・トートにはたくさんものが入るのだ。
そのくせ、それほど重たく感じない。
かばんのバランスがいいのかな。
まちが大きくてしつかりしてゐるのがいいのかもしれない。

タンク・トートには、外側にはポケットはない。内側両サイドにポケットがあつて、片方はファスナーつき、片方はオープンである。どちらも大きめで、まちはない。
そんなわけで、箱の中にものを入れるやうな感じになる。
好みとしてはもうちよつとしきりなどあるといいなあとは思ふのだが、そのあたりはバッグ・イン・バッグなどを使つて好きなやうにカスタマイズしろ、といふことだらう。
いまのところ、みつばちトートで以前入手したぺたんこのポケットポーチを使つてゐる。
ほんたうはル・ボナーのピッコロを入れたいところだが、入れると重たくなるのでなあ。

口は開きつぱなしで、両脇をボタンで留めるようになつてゐる。はづつとA4サイズのファイルも楽々入る。でも留めてゐた法がいい感じなんだよね。A4サイズのクリアフォルダくらゐだつたら、入れたあとボタンを留めることも可能だ。
口が開きつぱなしといふのが不安かもしれないが、肩からかけると脇でしめることになるので、それなりに閉まる。やつがれは、手ぬぐひで覆ふやうにしてゐる。

まだ使ひはじめたばかりなのでかなりはりのある印象があるけれど、そのうち使つて馴染んでゆくだらうと思つてゐる。

問題があるとしたら、まちが大きくてしつかりしてゐることかな。
底にかたいものを入れてゐて、これが満員電車では邪魔になる。
でもサイズといひ形といひ、出勤時に使ひたいかばんなんだよなあ。
できるだけ空いた車両に乗るやうにするか、出勤時には使はないか、どちらにするか悩むところである。
乗つたときに空いてゐても、ずつと空いたままとは限らないからね。今朝もえらい目にあつて、それでタンク・トートの底がちよつとぺこぺこいふやうになつてしまつてショックだつた。幸ひ、いま試してみたら、それほどぺこぺこいはなくなつてはゐたけれど。
でも使ひつづけてゐたら、早晩ぺこぺこいふやうになるんだらうなあ。通勤電車は過酷だもの。

タンク・トートを入手したことで、もうこれ以上かばんを買ふこともあるまい、と思ふてゐる。
さて。

Wednesday, 13 August 2014

なぜか持ち歩くかばん

夏だといふのに、暑苦しい色のかばんを使つてゐる。
暑苦しい色といふのは、シュランケンカーフのヴァイオレットのことだ。
こんな色である。

ル・ボナー ミセス

この写真だとちよつと暗過ぎるかな。
照明の加減によつては茶色にも見える、そんなこの色のことをやつがれは「郭嘉ヴァイオレット」と呼んでゐる。
「人形劇三国志」に出てくる郭嘉の衣装の色がこんなやうな紫色だからだ。
「人形劇三国志」の郭嘉は実にいい男でねえ……。といふ話はここにも何度か書いたか。
でもなぜだか飯田市川本喜八郎人形美術館で見る郭嘉はそれほどいい男には見えない。不思議である。今の時期、飯田にゐるので機会のある人は是非、郭嘉をごらんになつていただきたい。
人形劇のときは、人形遣ひの人とカメラとのchemistryが働いてゐたのかねえ。
ヒカリエの郭嘉は実にいい男なんだけれどもねえ。今はゐないけれど。

さて、この「郭嘉ヴァイオレット」のかばんを、都合三つ持つてゐる。
写真のミセスと、コンフェティと、ネコリュックと、である。
いづれもル・ボナーのかばんだ。
ル・ボナーのかばんは、実はやつがれの好みに合はない。
やつがれが好きなのは、いろいろものが入つて、小分けできるポケットの多いかばんである。
たとへばマーガリーバッグ(現アメリバッグ)がさうだ。
ブロガーズトートもさうだといへる。
ポケットがたくさんあると、そこに細々したものがすべておさまるんだよね。おさまつて、整理できたやうな気分になる。

ポケットが少ないとさうはいかない。
たとへば今日はミセスを持ち歩いてゐるけれど、中にはみつばちトートで買つたひも付きのピタポケットを入れてゐる。まちがなくて前後にポケットのあるちいさなポーチだ。まちがないので入れられるものはさう多くはないが、便利ではある。
おほきなかばんを持ち歩くときは、さうやつてポーチなりなんなりに小分けにつめて持ち歩くやうになると思ふのだが、このポーチといふのがまたかさばるんだよね。
ポーチなんかに入れずにそのままかばんに入れた方がかさばらずにすむ、といふことも往々にしてある。
ただその場合は取り出したいものを即取り出せないといふジレンマに陥つたりする。
だからポケットのたくさんあるかばんが好きなのだ。

しかし、ミセスには、外にピタポケットがひとつに中にファスナーつきの内袋がひとつ。
コンフェティには内側にピタポケットとファスナー付のポケットがひとつ。
ネコリュックには内側にちいさなポケットがひとつあるきりである。このポケットには外のファスナーからものを出し入れできるんだけどね。

コンフェティは、縦に深いかばんではないので、そのままものを入れても見渡しやすい。よつて、別のポーチに入れてからコンフェティに入れなくてもなんとかなる。
問題はミセスとネコリュックだ。
とくにネコリュックは中が広いのでいろいろ考へてしまふ。

なのになぜ使つてゐるのか。
不思議なんだよねえ。

しかも、ル・ボナーのかばんといふのは、たくさんものが入るけれどもあまり入れない方がいいかばんなのだ。
やたらとものを持ち歩きたがるやつがれにこれほど向かないかばんはない。
そのはずなんだかなあ。

最初は気に入つて持ち歩いてゐても、しばらくすると使はなくなるかばんといふのはいくつもあつた。
でも、ミセスとコンフェティとネコリュックとは、なんとなくいつも使つてゐる。
色が暑苦しくても、夏のあひだも持ち歩いてゐる。

使ひやすい、といふのはもちろんある。
ミセスはなにをいつてもたくさん入る。入れない方が形よく見えるのはもちろんだ。でも、入れることもできる。ポメラDM100も余裕で入る。
ナス管がついてゐて、左側にかばんをかける人用ではあるものの、鍵とかなんとかをつけておくのにとても便利だ。
定期券はピタポケットに入れてゐる。
あとはなんとかなつてゐる。

コンフェティは、ちいさくて浅いけれどもたくさん入るかばんだ。
芝居見物のときはこのかばんを選びがちである。
浅いので中身を見渡しやすい。即取り出したいものはかばんの中央に入れておく。ポケットには即取り出さなくてもいいものを入れたりしてゐる。
Kindleもおさまるしね。四六版の本も入る。
ちよつとしたおでかけにはほんとにこれだけでOKだ。

ネコリュックの場合は、定期券やiPhoneを入れるちいさなかばんを別に持つことになる。Eater-sagariとかあやの小路のがま口ポシェットをあはせることが多い。
ポケット部分にお財布を入れて、上にも書いたみつばちトートのポケットポーチにこまごましたものを詰め、あとははふりこむだけ、みたやうな遣ひ方をしてゐる。
さうしたものは、普段取り出すことがあまりない。
取り出すとしたら、落ち着いた状態でのことである。
だから、これで十分なのだ。
定期券入れとiPhoneを即出せるやうにしておけば、あとはそんな必要はあまりない。
ネコリュックを使つてゐて、そのことに気がついた。

そんなわけで、「ポケットがたくさんあつて荷物がいつぱい入るかばんが好き」といふのは単なる思ひ込みだつたのかなあと思ふこともある。
でも、ブロガーズトートはさういふかばんか。

あとはやはりデザインか。
ミセスもコンフェティもネコリュックも、見た目がとてもステキなんだよね。
どれも一目惚れで買つたしね。
あまりかばんの見た目にはこだはらないやつがれではあるが、そんなやつがれをして使はしめる魅力がル・ボナーのかばんにはあるのらしい。

いまの悩みは、ミセスにもコンフェティにもネコリュックにもA4サイズのものがおさまらないといふことだ。
なんとかしたいんだがなあ。
さて、どうしたものやら。

Thursday, 24 April 2014

かばんの記録をつけてゐる

その日使つたかばんや袋ものの記録をとつてゐる。
今年からはじめた。
Smythsonのスケジュール帳の余白に、その日持ち歩いたかばんをちよこつと書きつけてゐる。

圧倒的に、ル・ボナーのミセスが多い。
ミセスは一月に購入した。
以来、毎日のやうに使つてゐる。

なにがいいんだらう。
我ながら、そこのところがよくわからない。
それほど大きくはないのにたくさんものが入り、それでゐて重たさを感じることがない、といふのは大きい。
あと、見たときにすてき、といふのもある。
荷物掛けにぶら下げたときのやうすのよいこと。見蕩れることしきりである。

ものが入るといふことであれば、ブロガーズトートもいいかばんだ。
巨大なのに、取り出したいものをさつと取り出すことができる。
定期入れや鍵、iPhoneなどは、入れる場所が決まつてゐる。
ファスナーポケットの中にさらにファスナーポケットがあるから、財布と社員証をわけて入れておくこともできる。
読みさしの本をもうすぐ読み終へてしまふかも、などといふときも、心配は要らない。ブロガーズトートなら、いくらでも本を詰め込むことができる。まあ、重たくはなるけれどもね。
おそらく、満員電車に乗ることさへなければ、毎日持ち歩くことだらう。
以前も書いたが、ブロガーズトートを買ふときには、ひらくPCバッグとどちらにするか、かなり悩んだ。
いろいろ考へて、ブロガーズトートの方が通勤電車の車内で邪魔になりづらいだらう、と思つてこちらを選んだ。
ひらくPCバッグは持つてゐないからわからないけれど、おそらくこの勘は正しかつたらうと思ふ。
思ふのだけれども、やつぱり荷物を詰め込めば、そりや電車の中では邪魔になるよな。

ミセスとどちらを取るか、ときかれると、悩む。
実際、ブロガーズトートを使ふと、「もつと頻繁に使ひたいなあ」と思ふほどだ。
ブロガーズトートのいいところは、右肩にかばんをかける人間用にできてゐるところである。
キーリングや携帯電話・スマートフォンを入れる内袋が、右肩にかけた時に使ひやすいやうにできてゐる。
これも以前から書いてゐることだけれども、世の中のかばんの多くは左肩にかけたときのことを考へて作られてゐる。
右肩用だとこんなに楽なんだー、と、はじめて思つた。

ミセスは普通に左肩にかけたときのことを考へて作られてゐる。キーリングの位置がそれを物語つてゐる。
それでも手に取つてしまふのは、ファスナーがないからだらうな。
これでファスナーがついてゐたら、右側に持つたときにファスナーの持ち手が背後にいつてしまふ。
それは使ひづらいんだよねえ。

ところで、日々使ふかばんの記録をつけてゐるのは、使はないかばんを捨てるため、であつた。
過去形にしてしまつたのは、スケジュール帳を見てゐて「はっ、あのかばんを使つてゐない」と思ふと、無理矢理使つてしまつたりするからである。

上にも書いたやうに、ひらくPCバッグを思ひ切れずにゐる。
しかし、そんなにかばんばかり持つてゐても仕方がない。
一度に持てるかばんはせいぜい二つだ。
ひらくPCバッグだつたらひとつで十分だらう。
さう考へると躊躇してしまふのだつた。

そして、躊躇するくらゐがちやうどいいのかもしれない。

Thursday, 23 January 2014

最近持ち歩いてゐるかばん

年明け早々、かばんを買つてしまつた。

ル・ボナー ミセス

ル・ボナーのミセスである。
一昨年の七月、はじめて神戸にあるル・ボナーに行つた。
例年七月は大阪松竹座に行く。
そこで、神戸に足をのばしてみたのだつた。
先客がゐて、店主ご夫婦と歓談中であつた。
それをいいことに、店内をうろうろしてしまつた。
ミセスは、入口からよく見えるあたりにあつた。壁にかけられてゐたと記憶する。
以前から、ル・ボナーのblogで見てゐたかばんだつた。
写真で見るかぎり、とても女らしいかばんである。
やつがれの趣味には合はない。
さう思つてゐた。
そもそも、ル・ボナーのかばんで一番最初に気になつたのはパパスだつた。
ミセスとは相容れない。
さう思ひこんでゐた。

実物は、そんなやつがれの思ひこみを吹き飛ばしてしまつた。
いい。
実にいい。
さらに、店内をうろうろしてゐたやつがれ一行の面倒を見てくれたハミさんの見せてくだすつたミセスに衝撃を受けた。
ハミさんが使つてゐるミセスだといふ。
こちらに写真が出てゐる。新品と並んでゐるので比べてみてほしい。
いいだらう?
使ひこむとこんな風になるのだ。
いい。
いいぢやあないか。

この日は、しかし、買はずに帰つた。
店内にあつたのはライムグリーンのミセスだつた。
シュランケンカーフのライムグリーンは好きな色である。残心の長財布を愛用してゐるし、アンバランスもライムグリーンだ。
でもなー、普段使ひのかばんとしては、なー、うーん。

以来、「好きな色が出たら買はう」と思つてゐた。
あれからだいぶたつてしまつた。
今月二日に初芝居に行つた帰り、ふらりと立ち寄つたc.o.u.に、ミセスがあつた。
店の外からガラス越しに見た感じだと、チョコかな、とも思へるやうな色だつた。
ル・ボナーのblogからいくと、あれはおそらくバイオレットだ。
それで、しばらくあれこれ考へて、ある日芝居に行く前にc.o.u.に行つて、ミセスを入手した。

それ以来、雨の予報の日以外は毎日のやうに持ち歩いてゐる。
なんとなく持ちやすいのだ。
それなりに大きいかばんなのに、持つてゐるときはその大きさを感じない。脇の下におさまるからだらう。
大きいので、中身もたくさん入る。
このかばんはル・ボナーのかばんによくある「たくさん入るけどあまり入れない方がいい」かばんだ。
ここがなんとももどかしいんだよなあ。
入るのである。入るんだけど、めいつぱい入れるとやうすよく見えない。
普段はなるべくものは入れないやうにして、いざといふときは仕方がない、入れてゐる。

めいつぱいものを入れた常体でも、肩にかけてゐるとさほど重さは感じない。
そこもいい。
これも脇の下にぴつたりとおさまるからだと思ふ。
中にナス管がついてゐるのもいいし、内にはファスナー付、外にはまち無しのポケットがあるのもいい。
ポメラ100も入るし、云ふことない。

新年早々、いい買物をした。

Thursday, 12 September 2013

手帳は決まつて、さて、かばん

平日持ち歩くかばんは、ブロガーズトートに落ち着いてゐる。
これひとつ持てば忘れ物はない、といふのが大きい。
以前も書いたが、トートバッグではあるものの、内袋が充実してゐるため、大事にしまつておかなければならないものや即取り出したいものを定位置に入れることができる、といふのもいい。
とくに、ファスナーつきの内袋が二重になつてゐる点が気に入つてゐる。社員証は一番内側のファスナー付きの袋に入れて、外側の袋に財布を入れる。これで、財布を取り出したときにうつかり社員証も道連れになつてしまつた、といふ事態をふせぐことができる。

大きいので、いろんなものを持ち歩ける。
それで、一時期異様にものを増やしてしまつたので、いまはなるべく減らすやうにはしてゐる。
それでも大容量だ。
帰りに本屋に寄つて不意の買ひものをしても、袋の心配をする必要がない。
いや、不意の買ひものなど、本来はしてはならないのだが、ここではそれはおく。

さうやつて、なるべく荷物を入れないやうにしておくと、雨の日対策にもなる。
もともと雨をはぢく仕様だが、トートバッグゆゑに口が大きく開いてゐる。雨が降り込む可能性がある。
しかし、中身をすくなくしておいて、脇でぐつとしめて持てば、自然と口が閉じるので、その心配をしなくても済むのである。
まあ、多少の雨ならば、といふ条件付きではあるが。

また、くつたりしたかばんなので、うまいこと躰に沿ひ、重さを分散させてゐるやうにも思ふ。

そんなわけで、すつかり手放せなくなつたブロガーズトートだが、やはり大きい。
あたりまへなのだが、チト大きすぎるんぢやないか、と思ふときがある。
たとへば、満員電車の中で、とかね。
中身をそんなにつめないやうにしてはゐるので、なるべく内側に折り畳むやうにして持つてはゐるのだが、たとへば電車が止まつて大混雑のときに持つてゐるのは、やはり気が引ける。

ではどんなかばんを持つべきか。
ネコリュックと小さいかばん、といふのが一番いいのかなあ、と思つたり。
あるいはもつと荷物を減らして、小さいかばんで通ふやうにした方がいいのかなあ、と思つたり。

あれこれ考へてゐると、「あれしかないか」といふところに考へが落ち着く。
あれ。
すなはち、マーガリーバッグ、いまで云ふ、アメリバッグ、である。

マーガリーバッグに出会つたのは、通販生活でだつた。
何冊かカタログを見るうち、どうにも気になつて買つてみて、ほかのかばんを持てなくなつてしまつた時期がある。
マーガリーバッグのなにがいいか。
背負つたときに重さが分散されるので、大荷物でも重たく感じないところである。

小さいサイズの方を買つて、使ひつぶして、もうひとつ買つた。
やつがれがあまりにも気に入つてゐるので、母も買つた。母はいまひとつ気に入らなかつたらしく、母のかばんも使ふやうになつた。

マーガリーバッグの欠点は、A4の書類が入らないことである。
Mサイズなら丸めれば入るかもしれないけれど、会社人はそんな持ち方はしない。
そんなときは別に手提げを持てばいい。
さう考へられる人には向いてゐる。

マーガリーバッグを使はなくなつたのは、通販生活での取り扱ひがなくなつたからだつた。

気がついたら、アメリバッグといふ名前になつて、あちこちで売られてゐる。
現在使つてゐるのは、化繊の生地のもので、丸善丸の内本店で買つたものだ。
マーガリーバッグのころは、革のかばんしかなかつたやうに記憶してゐる。

このかばんには、もうひとつよいところがある。
それは、内袋が充実してゐるところだ。
ブロガーズトートとの共通点である。
カラビナをかけるリングもついてゐるから、キーケースもひつかけておけるしね。

来年からは、カンダミサコの文庫サイズ手帳カヴァに入れたほぼ日手帳を持ち歩くつもりだし、それでなくても荷物が多いので、アメリバッグを通常使用にしやうかなあ。

などと、考へてゐるときが一番楽しい。

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