手荷物最小化計画
普段からとにかく荷物が多い。
かばんも基本的には容量と軽さで選ぶ。實は土屋鞄のオイルヌメトートのやうに「容量は十分だけど重さがね」といふ鞄も持つてゐないわけぢやないし、愛用してゐないわけぢやないけれど、とにかく「軽くて」「たくさん入る」のが「よい鞄」の条件だ。
しかし、寄る年波には勝てない。
最近腰が痛くなることがたびたびあつたり、また、疲れてくると荷物が多いことが負担に思へるやうになつてきた。
それに、以前もどこかで書いたが、荷物が多かつたり鞄が大きかつたりするのは、自信のなさのあらはれのやうな気もしてゐる。
できるだけ最小限の荷物で移動したい。
さう思ふやうになつてしばらくたつ。
そんなわけで、去年からほぼ日手帳を持ち歩くのをやめた。
♯やめたんだけど、どうも最近また持ち歩きたいやうな気がしてゐる。
そして、「どうしてもこれ以上は減らせない」といふものに、問題があることもわかつてきた。
たとへば財布。或は小型のポーチ。
財布は薄く大きくするか厚く小さくするかその時によつて使ひわけることにしたが、ARTIZAN & ARTISTのポーチだけはどうにもならない。代はりにとがま口タイプを購入したが、薄くはなつたものの、がま口部分が邪魔になることがある。
そんなわけで、こんなものを買つてみた。
かまわぬのBANEロ(バネロ)。
その名のとほり、口の部分がバネぐちになつてゐる。
袋の素材は手ぬぐひと同じものだと思ふ。
裏はこんな感じ。
サイズは文庫本よりちよつと小さいくらゐ。
これに、ポーチに入つてゐたものを入れたら、鉛筆以外はなんとか全部入れることができた。鉛筆も使つていくうちに小さくなるはずなので、さうしたら入れたいと思ふ。
ARTIZAN & ARTIST のポーチはこれでもう三代目。容量もあつて同社のポーチの中ではほぼ最小のもので、内部ポケットも充実してゐて愛用してゐるのだが、如何せん、「これ以上小さくならない」といふのが難点だつた。また、中にものをつめこむと重たくなるのも難点。ちいさめの鞄はすべてこのポーチが入るか入らないかで選んでゐるといつても過言ではない。
それが、BANEロに代へたら、ちいさくかるくなる。堅牢性等については、当然ポーチよりは劣るけれど、まあそれは仕方ないかなあ。
また、BANEロは絵柄が豊富なのがいい。表裏で関連のある絵柄といふのもいいし、自分はつけなかつたけれども、極々ちいさなワッペンを追加して「世界にひとつのBANEロ」を作ることもできる。
今回は、文夫の部屋を見に訪れた青山スパイラルマーケットで期間限定店舗を出してゐたかまわぬで購入した。絵柄はどれもすてきでねえ。もう目移りするのしないのつて。
しばらく使つてみなければ判定はできないとは思ふが、今のところBANEロはいい感じである。
かくして、手荷物最小化計画は着々と進みつつある。
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