Wednesday, 19 July 2017

エルバンのヴィオレパンセ あるいは仏蘭西色

最近またエルバンのヴィオレパンセを愛用してゐる。

エルバンのインキではじめて買つたのがヴィオレパンセだつた。
ヨーロッパタイプのカートリッジの入る万年筆を手に入れたので、それでなにかいいインキはないかと探して手に入れた。

のちに、ウルトラマン放送開始の年まではフランスの全小学校でエルバンのヴィオレパンセが指定インキだつたと聞いた。
森茉莉が「仏蘭西色」と呼んだのは茶色だつたやうな気がするが、やつがれにとつて「フランス色」はそのときからヴィオレパンセの色になつた。
すなはち、すみれ色、だ。
「すみれの花咲く頃」など聞くとぼんやり「フランス色だなぁ」などと思つたりする。
白いリラ? なんのことですか?

最初にヴィオレパンセのカートリッジをさしたペンはあまり使はないうちにペン先からインキが出なくなつてしまつた。
ペンが悪かつたのかもしれない。
さう思つて、ペリカーノJr.やその他の会社の似たやうなペンに使つてみたところ、同様の状態になつた。
比較的粘度が高いインキなのかもしれない。
ファーバー・カステルのこども用の万年筆だけは大丈夫で、大丈夫となるとよく使ふやうになるからますますインキはかたまることもなくよく使へてゐた。

しかし、である。
いくら過去にフランスの小学校で指定インキだつたからといつて、この色を常用できるだらうか。
常用するのはいい。
でも、個人的なメモやノートにしか使へないのでは?
そんな気もして、またよく行く文房具店からエルバンが消へてしまつて、使はなくなつてしまつた。

それが使ふやうになつたのは、紫色のペンを買つたからだ。
パイロットの色彩雫の紫式部にしやうかな。
さうも思つたが、人のblogでそのペンと紫式部とは相性がよくないといふ話を読んだ。

ペン先は中字でとても書きやすい。
たまに Moleskine にも使ふ。裏抜けもするが、まあ、やつがれには許容範囲だ。

ペンの方はまだ手になじんでゐないので、もつと書かないとなー、と思つてゐる。
書きやすいうへにうるはしい色の線がかけるので、どんどん使つていきたい。

J. P. Erbin Viollete Pensee

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Thursday, 22 June 2017

方眼罫のノートを使ふ

無地の Moleskine ポケットサイズを使ひ終はり、方眼罫のおなじものを使ひはじめた。

方眼罫は次からはもう使はないかもしれないな、といふ気がしてゐる。

方眼罫は人気がある。
成績優秀な人は方眼罫のノートを使つてゐるといふやうな題名の書籍があつたやうに思ふし、Moleskine の中でも一番人気があるのは方眼罫なのではあるまいか。そんなことはないかな。

現在、システム手帳でも方眼罫のリフィルを使用してゐる。
Bullet Journal 用には方眼罫が都合がいいからだ。
一時普通の罫線のリフィルの先頭部分にだけ縦線を入れて Bullet Journal を試して見たことがある。
これでもいい気がしたけれど、なんとなくしつくりこなかつた。

方眼罫のなにが苦手なのか。
まづ、すべての方眼罫が苦手なわけではないかもしれない、といふことをことはつておく。
5mm方眼は、ちよつと使ひづらい。
一行に字をおさめるには狭すぎるし、二行使ふには広すぎる。
帯に短し襷に長しとはこのことだらう。
おそらく三行の中に二行書くのがいいやうな気がするが、さううまくできた試しがない。

無地の場合、罫線がない分字の大きさも行間も好きなやうにとれる。
「好きなやうに」と書いたが、多少滅茶苦茶でもなんとかなる。
ガイドとなる罫線がないから行がななめになつていくこともある。
でも全体がななめになるなら、たいした問題ではない。

5mm方眼は絵やグラフなどを描くときにむいてゐるといふ。
小学生のころ、理科には方眼罫のノートを使つてゐた。
絵やグラフを描き入れるのに向いてゐるなあ、と思つた。

成績優秀な人に方眼罫のノートを使用してゐる人が多いといふのは、ノートの中の文字と絵とのバランスがとれてゐる人に成績優秀者が多い、といふことなのかもしれない。
本も読まずに(そして本の存在を確かめもせずに)書いて恐縮だが、そんな気がする。

やつがれのノートの使ひ方はといふと、とにかく一ページびつしり字で埋め尽くすやうな感じだ。
以前は絵なども入れてみやうと試みたこともあつた。
そのうち自然となくなつた。
いまこの瞬間この光景をかんたんにでも絵に残せたら、と思ふこともないわけではない。
でも気がつくと「ここがかうで、あそこがああで」と文字をつらねてゐる。

以前ほぼ日手帳で3,3mmだか3,4mmだか方眼といふのがあつたやうに思ふ。
使ひづらいといふ意見が多いやうに見受けられたが、二行に一行書き入れるのならちやうどいいサイズだつたんぢやあるまいか。

5mm方眼の一行に文字を一行書き入れるのなら、ペン先の細いペンを使へばいいのかもしれない。
このあとしばらく方眼系とのつきあひがつづくので、いろいろと試してみるつもりだ。

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Thursday, 01 June 2017

The Conduit

文房具店で、パイロットのペンに関する文章を目にした。
なぜ書くのか、といふやうな内容だつた。
正確な内容は覚えてゐない。
この文章の最後に「手と紙をつなぐもの。それがペンです」といふやうな一文があつた。
「人と紙をつなぐもの」だつたかもしれない。
筆記具がないと紙に字を書くことはできない。
指先やつま先などに墨やインキなどをつけて書くこともできやうが、あまり実用的ではない。
紙に書くなら筆記具がほしい。

筆記具が手と紙とをつなぐものだとする。
鉛筆やクレヨンなどは別として、万年筆やボールペンは一種管のやうなものだと考へられる。筆も似たやうなものだらう。
ペンとは導管のやうなものだらうか。
指先からペンになにかが流れ入り、それがペン先から紙の上に流れ出す。
さういふ仕組みなのかもしれない。

流れ入り流れ出すものはなにか。
最初に思ひついたのは「血」だ。
指先からペンへと書き手の血が流れ入り、ペン先から紙へと血が流れ出す。
命を削つて書く、などといふが、ペン先から流れ出るのが血であれば、命を削つてゐるといふのもうなづける。

だが、自分で書いてゐるときに、自分の血がペンに流れて紙の上に出るといふ感覚はまるでない。
血が外に出る、それも管のやうなものに出されるのは採血のときだ。
採血のときの痛みはない。
気の遠くなるやうな感覚や血がなかなか出てこなかつたらどうしやうといふ悩みに近いものはある。
でもなー、違ふな。
血ぢやないな。

ペンが自分の手と紙とをつないでゐる、といふ感覚はないではない。
でもペンを通してなにかが流れ出てゐるといふ感覚はまつたくない。
なにも出てゐない気がする。
気のやうなのもさへ通つてはゐない。
それとも意識したことがないだけで、実はなにかが通つてゐたりするのだらうか。

普段筆記に使つてゐるのが万年筆で、それも筆圧をかけなくても書けるやうなペンばかりなので、書いてゐるときに抵抗を感じることがほとんどない。
それでさういふことを意識しないんだらう、といふ気はする。

いづれにせよ、ペンが導管である、といふのはちよつとおもしろい考へ方に思へる。
もうちよつと考へてみやう。

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Friday, 19 May 2017

手に馴染む手帳

手帳はあひかはらずバイブルサイズのシステム手帳と Moleskine のポケットサイズとを合はせて使つてゐる。
ほかにトラベラーズノートと美篶堂のハードカヴァーノートを置き手帳として使つてゐる。

システム手帳は HIRATAINDER のシャンパンゴールドのバインダを使用してゐる。
去年の一月に使ひはじめて、手に取つたときにしつとりと馴染んでいい感じだ。
使ひはじめた当初はさらりとした印象だつたのだが、いまはなるほど山羊皮とはかういふものか、と思つてゐる。
かうなると手放せなくなるのが人情である。

Moleskine にはナガサワ文具センターのキップレザーのカヴァをかけてゐる。
このカヴァが使ひたくて Moleskine にしてゐるといふ面もある。
こちらはいつでも持ち歩いてゐる。
「今日は外で手帳を使ふことはないよなー」と思つても持つていく。
ほんたうは内容的にはシステム手帳を常に持参する方がいいのだが、とりあへずどんな場面でも書き込みやすいといふことで Moleskine を持つて出る。

さう、システム手帳といふのは、なにかのときにぱつと開いて書き込むことに向いてゐない。
立つた状態でシステム手帳を開いて書き込むのはちよつとむづかしい。
やつがれの手が小さいからといふこともあるが、あまり安定もよくない。
Moleskine だとその点は心配無用だ。

出かけるといつて、芝居や映画がほとんどなので、書くときには劇場の座席に座つた状態で書くことになる。
このときも、システム手帳だとちよつと不安定だ。
かたいかばんを持つて行つて下敷きにできればいいのだが、毎回さういふわけにもいかない。

そんなわけで、新たなノートを買ふ機会もない。
愛用してゐる HIRATAINDER だが、貼り合はせた皮同士がちよつとはがれかけてゐる。
角の部分だけなので実害はないが、気になる。
ボンドとかでもう一度貼りなほした方がいいのか知らん。
ちやんと縫ひ合はせてあるから大丈夫かな。

手に馴染んだ道具は代へがきかない。
大事に使ひたいと思つてゐる。

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Thursday, 23 March 2017

Moleskine に使ふファーバーカステルのヴァイオレットブルー

Moleskine で使用できる万年筆のインクを見つけた。
ファーバーカステルのヴァイオレットブルーである。

カートリッジタイプをウォーターマンのクルトゥールに入れて使つてゐる。
裏抜けはしないものの少しにぢんでゐるやうなので、もつと太いペン先だと裏抜けするのかもしれない。
また、ボトルタイプはどうなのかは不明だ。

プラチナ萬年筆から古典インクが発売されて、Moleskine で使へる万年筆のインクの幅がぐつと増えた。
これまではペリカンやプラチナその他何社かのブルーブラックか、ローラー&クライナーのスカビオサが裏抜けなく使へるインクとして知られてゐた。
自分で試した範囲だと、かつては日本橋丸善のエターナルブルーが細字なら使へてゐた。最近、裏抜けすることがあつて使つてゐない。Moleskine 側の紙質にもよるのだらう。
あとセーラーの青墨か。極黒は試したことがない。

ファーバーカステルのヴァイオレットブルーは、スモーキーな色合ひのインクだ。
紫煙とでも呼びたいやうな色である。
プライヴェート・リザーヴに Purple Haze といふインクがある。ヴァイオレットブルーの方が煙りつぽい印象がある。
試しにカートリッジを買つてみたところ、気に入つて、ボトルを買ふかどうか悩んでゐるところだ。
アウロラのシガロに入れてみたいんだよなあ。
シガロ、持つてゐないけれども。

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Wednesday, 22 March 2017

プラチナ萬年筆の古典インクはカーキブラック

プラチナ萬年筆の古典インクのカーキブラックをパイロットのキャバリエの細字に入れてみた。

こんな感じである。
手帳は Moleskineだ。

プラチナ古典インク

キャバリエは文具店の閉店セールのときに買つた。
コンヴァータ(CON-20)も入れて、一度は使つてインキが切れたときに洗つてそのままになつてゐた。
理由は、CON-20はチト使ひづらいといふことと、軸が細いので長く書くのには向かないことだ。

CON-20 だとどれくらゐインキが入つてゐるのかわからない。
インキの出が悪くなつてもインキが切れたのかペンの不具合なのかがわかりづらい。

細いペンはちよこつとメモを取るにはいいけれど、ちよつと長い文章を書かうと思ふと疲れる。
細ければ軽からうに、と思はれるかもしれないが、太い軸のペンをゆつたりと持つて書いた方が疲れづらい。

でも捨ててゐないので、書きやすいペンではあつたのだらう。

Webで公開されてゐる写真などを見るに、カーキブラックはセピアといふ感じに変色するやうだ。
たしかにセピアのやうに見える。
カーキといふなら二週間前に書いたシトラスブラックの方がよほどカーキに近い。
カーキブラックは普段使ふのにいいかもしれないな。

プラチナ萬年筆の古典インクについては変色について言及する人が多いやうに思ふ。
古典インクで書いたものは一年後にはどうなつてゐるのだらう。
一年くらゐではたいして変はらないのかな。
保存状態にもよるか。
五年後、十年後、黒い色だけ残るのだらうか。
それまで書いたものが手元に残つてゐるとは限らないか。

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Wednesday, 15 March 2017

もつたいなくて使へなかつたノートを使ふ

二年前、日本橋丸善の世界の万年筆展に美篶堂も出店してゐた。
ハードカヴァーノートの注文を受け付けてゐて、普段はないバンクペーパーのノートも作れるといふ話だつた。
これはいい機会だといふので、B6サイズでバンクペーパーのノートを注文した。
ノートができたといふ連絡があつていそいそと受け取りに行つて、二年がたつてしまつた。

美篶堂のハードカヴァノート

なかなか使ひ道のきまらなかつた美篶堂のハードカヴァーノートに、このたびめでたく使ひ道が決まつた。

他人のことばを書く、である。

以前、Smythson の Schott's Miscellany Diary (以下、Schott's) に本や映画、芝居などから気になつた文章を書き抜いてゐた。
Schott's は持ち歩きやすく、また読んでも楽しい手帳だつた。
気になる文章をためてゆくのにこんなに適した手帳もまたない。

ぱらぱらと見てゐると、本から書き抜いたもののほかに、TVのドキュメンタリー番組で見た川本喜八郎や今敏のことばなども書いてあつたりして我ながらおもしろい。

Schott's をほぼ使ひきつて、その後はおなじやうな用途で使ふノートはなかつた。
美篶堂のハードカヴァーノートでまたおなじやうなことをはじめやう。
さう決めた。

自分の文章を書かうとするから躊躇するのだ。
他人の文章を書くのならいいぢやあないか。
すくなくとも公になつたことばだ。
それならいいノートももつたいなくない。
唯一もつたいないことがあるとしたら、それは自分の字で埋められる、といふだけで。

早速、いま読んでゐる「深川安楽亭」からすこしづつ気になる文章を書きとめてゐる。

書いてゐると、ふしぎと気持ちが平らかになつていく。
清書の効用のやうなものか。
あるいは写経か。
お手本どほりに(といつて、字の形をそのままうつすわけではないが)間違ひなく書かうとすると、自然と集中するのだらう。
なんとなくおだやかな心地になつてくる。

Schott's を使つてゐたときは、なんとか一日の欄におさめやうとして字を小さくしたり「(中略)」などをよく使つたけれど、B6サイズのノートだとさうする必要もない。
いい使ひ道を見つけた。

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Friday, 10 March 2017

見せない手帳

結局、Moleskine に戻つてきてしまつた。

My Moleskine

いはゆるユビキタス・キャプチャーやライフログの「なんでも書きとめやう」は案外むづかしい。
「こんなこと、わざわざ書かなくてもいいよな」とつひ思つてしまふ。
そして書きとめた方がよかつたことも書きとめずに過ごしてしまふ。

この障壁をのりこえるために、「とにかく頭に浮かんだことは書きとめる」といふのがユビキタス・キャプチャー(と、ここでは呼ぶ)の第一歩だ。
「こんなこと、わざわざ書かなくてもいいよな」といふことも書く。

これは、正しいと思つてゐる。
自分は結構書く方だと思つてゐるが、それでも「これは書かなくていいよな」と思ふことが多い。
そしてあとで悔やむ。
「ああ、あのときあれを書きとめておけばよかつた」と。

ユビキタス・キャプチャーをはじめる際には、とにかく頭に思ひうかんだことは全部書く。
なにも手書きである必要はない。
スマートフォンがあるのなら、写真や動画を撮つてもいいし、音声メモを残す手もある。

あるていど「頭に思ひ浮かんだことはとにかく書く」を実践して書いたことを見返すうちに、ある時期から「これは書かなくていいよな」といふのがわかつてくる。
つづけていくうちに、書かなくていいことも見えてくる。
つまり、つづけないと見えてこないといふことだ。

なにがムダでなにがムダでないのかといふのは人によつて違ふ。
おそらく、十中八九、やつがれの思ふ「どーでもいいこと」はムダなことだ。
書かなくてもいいことだ。
書く時間がもつたいない。
さうしたことどもである。

でも書きたいし、書かずにはゐられない。
そして、Bullet Journal はかうしたムダなことを記述するのにはいまひとつ向かない framework なのだつた。
むくやうに工夫すればいいのかもしれないけれど、手元に Moleskine がある現状ではしなくてもいいかな、とも思ふ。

二冊持ち歩かねばならないが、一ヶ月前まではさうしてゐたのでとくに苦にはならない。
プラチナ萬年筆から古典インクが発売されて、Moleskine でも万年筆を使へるし、ちよつと楽しくなりさうだな。

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Wednesday, 08 March 2017

カキモリ オリジナルローラーボールペンのその後

去年の一月、カキモリでローラーボールペンとインキとを購入した。
インキはカキモリオリジナルのインディゴだ。
ローラーボールペンもオリジナルで、コンヴァータを使つて万年筆のインキを入れることができるやうになつてゐる。
購入直後の話は以前書いてゐる。

その後も遣ひつづけてゐて、インキの色が黒と判別がつかなくなつてきた。
インディゴはかなり暗い色のインキではある。
藍よりは黒に近い紺色にちよつと灰色がかつたところがある、そんなやうな色だ。
使ふうちにペンの中にインキがたまつてさらに黒くなつてしまつてゐたのだらう。

インキが切れた機会にペン先を洗つた。
しばし水につけたあと流水にさらす、といふのをくり返すくらゐだけれども。
晴れてきれいになつたペンにインキを入れると、インディゴ本来の色が戻つてきた。

カキモリ オリジナルローラーボールペン

このインキはちよつと太めのペン先で使つた方が楽しさうだ。

ローラーボールペンの書きやすさは、適度な抵抗感にあるのだと思つてゐる。
するするとなめらかにインキは出てくるものの、書くときに紙にたいして微妙なひつかかりがある。
かつちりした字を書くのに向いてゐるやうに思ふ。

萬年筆に関しては、抵抗のないペンの方が好きだ。
抵抗がなくてやはらかい書き味のペン先を好んで使つてゐる。

でも、適度に手応へのあるペンやかたいタッチのペンも持つてゐるし使つてゐる。

以前、手持ちの万年筆を「七人の侍」のひとりひとりにあてはめてみたときに思つた。
ペンには一本一本役割がある。
勘兵衛のやうなペンもあれば、菊千代のやうなペンもある。
久蔵のやうなペンもあれば、勝四郎のやうなペンもある。
そしてその一本一本が、やつがれにとつては「人生の一本」なんだなあ。
出番が違ふんだから、そのときはその一本が「人生の一本」になる。

萬年筆は一本で、ほかの役割はボールペンや鉛筆にまかせるといふ手もある。
そこは好き好きだらう。

このローラーボールペンの役割はといふと、ちよつと大きめの字が必要なとき用、かな。
字を目立たせたいとき、でも色はあまり使ひたくないとき。
さういふときはこのペンの出番だ。

あと字の練習にも向いてゐる。
かつちり書きやすいからね。

もう二本くらゐそろへて、カキモリのオリジナルインキを入れてみたいものだ。
用途が決まつたらそろへやうと思つてゐる。

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Wednesday, 15 February 2017

古典インクが使へるといふことは

プラチナ萬年筆の古典インク六色を、わけてもらつた。
俗にいふ「タミつてもらつた」といふところだ。

別件で買つてきてもらつたくまもんのパイロットのカクノの細字と、家で眠つてゐたカクノの細字にインキを入れてみた。
入れてみたのは、シトラスブラックとラヴェンダーブラックとである。

シトラスブラックを使用した感じは、Twitter で画像を見てゐた。
書いたそばから色が変はつていく。
最初は文字どほりシトラスを思はせるやうな淡いきれいな黄色でありながら、時間がたつにつれてだんだんカーキのやうな色になる。

実際に書いてみたところ、想像してゐたほど色の変化が見られないやうな気がした。
ところが写真に撮つてみると、これがかなり変はる。

プラチナ萬年筆の古典インク

うーむ。

シトラスブラックを入れたカクノは、かなりインキフローの渋い細字だつたので、それであんまり変化を感じることができなかつたのかなあ。

ラヴェンダーブラックの方のフローは普通で、こちらは書いてゐて明るい牡丹のやうな色から暗い紫に変はつていくやうすがよくわかつた。

が、こちらは写真に撮つてみると、違ひがよくわからない。

プラチナ萬年筆の古典インク

むむむ。

さういふものなのかなあ、人間の眼つて。
あるいはカメラつて。

気になつてゐた Moleskine にも書いてみた。

プラチナ萬年筆の古典インク

おおー、にぢまない。
細字で筆圧が低いせゐもあるかと思ふが、裏写りもしないし裏抜けもない。
たうとう Moleskine でも万年筆を使ひわけられる日がやつてきたか。
感慨深い。
以前も何度か書いてゐるやうに、はじめて Moleskine を使つたときは、いろんな万年筆にいろんなインキを入れて書いたものだつた。
おもに使つてゐたのはDr.ヤンセンのシェークスピアとモンブランのボルドーとだつた。
プラチナの古典インクにはセピアブラックがある。だいぶ暗くなりさうな印象があるが、なに、カーキブラックだつてある。
シェークスピアの代はりになりさうな予感がする。
ボルドーの代はりはカシスブラックだらう。
いいぢやあないか。

スライド手帳にも書いてみた。

プラチナ萬年筆の古典インク

スライド手帳は紙が薄いせゐもあつて、裏写りは多少するものの、写真ほどには気にならない。
一部裏抜けしてゐるやうに見えるのは、書き損じをごまかさうとしたところだ。

いいぢやあないか。
使へるぢやないか、プラチナの古典インク。

Moleskine もスライド手帳も、もつと太いペン先で書いたり筆圧の高い人が書いたりすると裏抜けするのかもしれない。
Moleskine には中屋万年筆の中軟にプラチナのブルーブラックを入れたペンで書き込むこともあるが、裏抜けしたことはない。
なにも考へずにつらつらつらーっと書くせゐかもしれない。

ところで、タミヤ、いいね。
まさかこんな形でタミヤに出会ふことがあらうとは思つてもみなかつた。
こどものころプラモデル作りにあこがれた時期がある。
不器用だつたので、買つたところでお金の無駄とあきらめてゐた。
生きてゐると、いろいろなことがあるものだ。

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