Monday, 15 July 2019

文明の利器を投入したはいいものの

先週の水曜日、思ひたつてデスクライトを買つてきた。
蛍光灯が取り付けられなかつたからだ。
このまま暗い中暮らしていくのもなんだし、と思つてな。

一応、売場でできるだけ明るいものをと選んで買つてきた。
でも自信はなかつた。
だつて売場がもう十分明るいんだもの。
その中で明るいといつたつてたかが知れてゐるだらう。
さう思つて家に帰つて早速点灯してみたらこはいかに。

明るい!
まばゆい!
文明の利器!

これならすこしばかり離れた場所でもちよつとしたことができさうだ。
もちろんこれまであきらめてゐたあみものもできる。

と、喜んでゐたのだが。

結局、先週もなにも編んでゐない。
この三連休は関西方面に遊びに行つてゐたしな。
あと少しで編み終はるといふのに。

この「あと少し」といふのが難物なのはいつものことだ。
とりあへず、もうすこし気持ちが落ち着いてきたら再開するつもりだ。
蛍光灯の取り付けも、もうすこし落ち着いたら再度挑戦するつもりでゐる。

なんでこんなに気持ちがざはざはしてゐるのかな。

いつものことではあるけれど。

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Monday, 08 July 2019

平日は編めない

平日にあみものができなくなつてしまつた。
この週末、蛍光灯が取り付けられなかつたからだ。

蛍光灯が切れたのは先週の日曜の夜のことだ。
夜のことだつたのでどうしやうもなく、先週一週間は暗い中で過ごした。
土曜日に思ひ切つて、蛍光灯を取りはづしてみた。

一大事だつたなあ。
まづ蛍光灯のカヴァがはづれない。
一度あきらめて脚立から降り、気を取りなほして力業でカヴァをはづした。
いま思へば、蛍光灯をはづすのが一番楽だつた。
最初は戸惑つたが、回してみたら回り、端子が見えてはづせることが見てとれたからだ。

ここで求める蛍光灯の型がわかつたので、買ひに行つた。
帰りついて早速取りつけやうとした。
やつてもやつても蛍光灯の端子が入つていかない。
四本あるうちの二本をなんとか取りつけられたときには、帰宅から四十分はたつてゐた。

気をとりなして三本目に挑戦したが、どんなにやつても入らない。
夕暮れも近づき、だんだん暗くなつてきたのでその日はもうあきらめた。
よくよく見ると取りつけられたと思つた二本もうまく入つてゐないやうな気がする。

翌朝起きて確認したら、やはり取りつけられたと思つてゐた二本ともきちんと取りつけられてはゐなかつた。
このままでは地震でもあつたら落ちてきてしまふと思ひ、とにかくこの二本をはづすことを最優先にした。

うーん、はづすのはうまくいくんだよなあ。
はづしたうちの一本を取り付けやうとして、うまくいかない。
Web検索をかけたところ、先に片方の端子をはめておいてからもう片方の端子をはめる、と書いてあつたのでそのとほりにやつてみたのだがうまくいかない。
そりやさうだ。ななめになるんだもの、うまくはまるわけがない。
でも自己流でやつてみてはまらないものだから、藁をもつかむつもりでやつてみたんだよね。

いろいろやつてみて、どうやら脚立に乗つた状態で両手を上にあげなければうまくできないといふことに気づいてあきらめた。
脚立に乗るときは片手は必ず脚立の枠をつかむやうにしてゐる。
#あ、ステップ式折りたたみ脚立なので。
さうでないと足下がぐらつくし、あぶない。

カヴァはもつとムリだつた。

といふわけで、蛍光灯の取りつけはあきらめてしまつた。
Web検索をかけると「かんたん」「カンタン」「こんな簡単な事」といふ文言が次から次へと出てくる。

そんな誰にでもできるやうなかんたんなことができないだなんて……

そんなわけで、夜は暗いままだ。
あみものはできない。
土日にするしかないか。

もちろん、この土日は蛍光灯騒動ですべてつぶれてしまつた。

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Monday, 01 July 2019

気持ちのゆるみが編みに出る

先週は平日も全然編めてゐない。
土曜日、出かける前にちよつと編んだくらゐだ。
なぜ編めないのかとここでもさんざん書いてきた。

好きな人はちよつとした時間でも編むといふ。
群よう子のあみものの本には、玄関先で三分でも編むといふ人が登場する。
わかる。編みたいときといふのはさういふものだ。
そして、おそらくあみものが好きな人といふのはいつでもさういふ状況なのだらう。

出先でちよつと待ち時間ができてしまつた。
編みたい。
ファミリーレストランで頼んだ料理がなかなかでてこない。
編みたい。
電車が止まつてしまつた。
編みたい。

かつてはさういふこともあつた。
たまたま定期券の切り替へが学生の多い時期とあたつてしまひ、みどりの窓口に延々と並んだことがある。
当時ははじめて北欧に行つたときに買つてきた毛糸を編んでゐていつも持ち歩いてゐた。
みどりの窓口で待つてゐるあひだに編んだ。
引き返し編みでくるくる旋回するマフラーを編んでゐた。
くるくる回るから編んでも編んでもそれほど長くはならない。
ずいぶん編めたものだつた。

以前も書いたやうに、アンカーのレース糸で鍋敷きを編んでゐるとき、たまたま赤坂駅で待ち合はせをすることがあり、相手がちよつと遅れてきたのでせつせと編んでゐたことがある。
色を三色使つてゐて持ち出すのもちよつとなと思ふくらゐかさばつたが、気にせずに編んだ。

今回のかぎ針編みのヴェストもそんな感じだつたんだけどなあ。
編めてゐた。
毎日帰宅後編んでゐた。
それが編めなくなつたのは、あと少しで終はるといふことと、やはり先週はちよつと忙しかつたのだらう。

ではあらためて今週は編むぞ、と思つてゐた矢先に蛍光灯が切れてしまつた。
夕べのことだから、交換もできてゐない。

かぎ針編みのヴェストの明日はどつちだ。

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Monday, 24 June 2019

片づけないことも大事

かぎ針編みのヴェストはあと裾を編むだけとなつた。
毎段減らし目があつて、どんどん進むやうになつた。
これまでは前身頃の前立てと前身頃後ろ身頃の裾をつづけて編んでゐたものだから一段が長くて、一日に一段編めれば上等といふ感じだつた。
それが日に何段か編めるやうになつた。

問題は、またぞろ腱鞘炎めいた症状が出てゐることだ。
くさり編みをしてゐる最中に糸をかけた左手の人差し指が動いてゐるのが原因らしい。
糸のかけ方がきつすぎるのかなあ。
でももうずつとこれでやつてきたから、いまさら変へたら編み地のやうすも変はつてしまふし。

といふので、休み休み編んでゐる。
ここまできたらもう仕上がらないこともなささうだしな。
あと五cmほど編めばいいだけだから。

ひとつ、きちんと進められてゐる理由がある。
それは、目につくところに編みかけのヴェストをおいてゐるといふことだ。
いすに座つて落ち着いたら即手の届くところにおいてゐる。
ひとたび座ればいつでも編み始めることができる。
これ、重要だと思ふんだよね。

編み終はつたらきちんと仕舞ふやうにしてゐると、目に付かなくなつて忘れてしまふことがある。
さうさう毎日編む時間がとれるわけでもないしね。ほかにしなければならないこともたくさんあるし。

でも、目の端に編みかけがあるのがわかれば、「ぢやあちよつとだけ編むか」といふことになる。
そのときにはムリでも「あとでちよつとだけ編まう」といふことも可能だ。
あまりなにもかもきれいに片づけてしまふとダメなんだよね。

といふのは片づけられない人間の云ひ訳ではあるのだが。

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Monday, 17 June 2019

なかなか仕上がらない

あひかはらず「美しいかぎ針編み 春夏27」に掲載されてゐるネット編みのヴェストを編んでゐる。
一番目数の段を編んでゐて、あと数段は編まなければならない。しかも編んでゐるあひだにも毎段増し目がある。
これが終はつたらあとは減らし目の段に入るのですぐできあがる予定なんだが。
完成は遠いなあ。

このヴェストはエミーグランデで編むことになつてゐて、そのとほりに編んでゐる。
糸の色は本とは違ふけれど、なかなかいい色だ。

エミーグランデは着るものを編むには細すぎるなーと思つてゐたが、編んでみると案外さうでもない。
ネット編みだから興が乗ると延々と編めてしまふからかもしれない。

「美しいかぎ針編み 春夏27」には金票40番で編むヴェストとプルオーヴァも掲載されてゐる。
どちらもパイナップル模様で、とくにプルオーヴァは編んでみたい気がする。
模様がきれいなんだよね。
しかしなにを云つても40番の糸で着るものを編むものは、ちよつと、なー。
去年だつたか40番で細長いスカーフを編むのにもずいぶんと時間がかかつたもんなあ。

ヴェストを仕上げたら、「毛糸だま」に載つてゐたブリューゲルレースのストールを編みたいやうな気もするし。
いつ仕上がるかわからないけどな。

それはヴェストもさうか。

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Monday, 10 June 2019

恐怖の睡眠不足

先週はほとんど編めなかつたヴェストだが、土日で少し進んだ。


先週はひどく睡眠不足だつた。

毎日就寝時間と起床時間とを記録してゐて、その結果から見ても明らかだ。

この時間に布団に入つてこの時間に起きてゐたら、そんなに眠れてゐるわけがない。


しかし、睡眠不足でも一日は回る。

時折ひどく眠たいといふこと以外に不調はない。

あるとしたら、毎朝「今日こそは早く寝やう」と思ひ、職場については「今日こそは早く寝やう」と思ひ、帰宅して「今夜こそは早く寝るぞ」と思ひ、就寝しなければならない時間になると「ま、もうちよつといいか」になつてゐること、くらゐだらうか。


寝なければならないときには眠たくない。

さういふリズムになつてしまつてゐるのだらう。

そして朝を迎へて、「今日こそはほんたうに早く寝やう」と思ふ。

そのくり返しだ。


寝不足だと自分でも気づかぬうちにやる気がそがれていくやうだ。

編めてゐないといふのがその証拠だ。

編みかけのヴェストは、すぐ手に取れるやうにいつも座るいすの脇においてゐる。

なのに編めない。

形がちよつと複雑になつてゐるので、気をつけて取らないと糸がほどけてしまふといふのが理由だつたりはするのだけれど、なに、その程度ならほどけたところで大したことはない。

また編みなほせばいい話だ。

なのに編めない。


そして、編めないことに気づかない。

こんなに即編めるやうに環境を整へてゐるのに編めない、それがチト異常だといふことに気づかないのだ。


おそろしいな、睡眠不足。


土曜日に展示会に行つて、なんとなくやる気をもらつて帰つてきて、ヴェストにとりかかつた。

毎段増し目をする上に、後ろ襟部分を編み出すことになつてゐて、一段がかなり長くなつてゐる。

襟を編み終へたら、あとは減らし目だ。

形はだいぶ見えてきてゐる。

まだ時間はかかりさうだが、この夏はもう一枚くらゐなにか編めるかもしれない。

睡眠さへ十分にとれるやうなら、ね。

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Monday, 03 June 2019

ひまつぶし

時々、考へる。
自分はほんたうにあみものが好きなんだらうか。
以前ここにも書いたやうに思ふ。
あみものが、タティングが、芝居見物が、ほんたうに好きなんだらうか。

こどものころは自分は本が好きだと信じてゐた。
父親がたまに土産とともに帰宅する、そのとき一番うれしいのが本だつた。
次がおもちやで最後がお菓子だ。
「自分は本が好き」だと思つても不思議はない。
でも、実際はさうでもなかつた。

だとしたらあみものやタティングや芝居見物も、実際は好きでもなんでもないのではあるまいか。

土曜日に手にした本に、この長年の疑問に近いことが書かれてゐた。
人は、退屈に耐えられないのだ、といふ。
ゆゑに、熱中できるやうなことを探してそれを好きだと思ひ(込み)、行ふのだ、と。

まだ読み始めたばかりで結論などに至つてゐないので本の紹介は後のこととしたい。

でも、さう考へると、「自分はほんたうにあみものが好きなのだらうか」といふ問ひの答へは明らかだ。
退屈に耐えられないから編んでゐる。
それが一番近い理由の気がする。

退屈に耐えられないと考へると、唐の玄宗皇帝の晩年のあれこれも「さういふことだつたのか」と思へる。
若い頃の治世は開元の治などと呼ばれ善政をしくのだが、晩年は楊貴妃に溺れ安禄山、史思明による叛乱をまねくことになる。
世を治め、この世の春を目の当たりにして、しかし、もう自分のすることはない。
そこに楊貴妃があらはれる。

と、なにごとも自分の理解したいやうにわからうとするのが人間の性とはいへ、チト性急に過ぎるかな。

いづれにしても、自分はほんたうにあみものが好きなのか、単に退屈に耐えられず暇つぶしとして編んでゐるのか、と考へると、どうも後者のやうな気がしてならない。

「美しいかぎ針編み 春夏27」に掲載されてゐるヴェストを編みつつ、そんなことを考へてゐる。

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Monday, 27 May 2019

理屈抜きに好き

「美しいかぎ針編み 春夏27」に掲載されてゐるヴェストを編んでゐる。
後ろ身頃のヨークから編み始めるもので、現在は前身頃と後ろ身頃とをつなげて編んでゐる状態だ。
前身頃はくさり編み三目の、ヨークより下の後ろ身頃はくさり編み五目のネット編みだ。
単純といへばこれほど単純極まりない模様もないのだが、これが案外楽しい。
脳内麻薬が出てくるタイプだ。
編み始めると止まらなくなる。
だから編めてゐるんだらうな。
さうでなかつたら挫折してゐる気がする。

糸もいい。
エミーグランデは編みやすいし、色がちよつと紺色がかつた灰色といふのもいい。
本には薄紫色の糸を使用してゐて、これもなかなかいい色だ。

なぜか昔からヴェストが好きである。
以前はチョッキといつたかもしれない。
いつからか「ヴェスト」が主流になつた。
ここ数年は「ジレ」なんてなことばも聞く。

なんで好きなのだらうか。

編むことを考へると、袖がないといふのがいいのだらうか。
袖つて結構たくさん編まないとできあがらないんだよね。
増し目や減らし目もあるし。
しかも二枚編まねばならない。

袖がどうかうよりも、セーターにそれほど興味がないといふ方が大きいかもしれない。
どちらかといふとカーディガンの方が好きだ。
ヴェストも前開きのものの方が好きだから、ヴェストが好きといふよりは前開きの上着が好きなのかもしれない。

……ほんとかなあ。
いろいろ理屈をつけても「なんか違ふ気がする」といふ気分になる。
なにかきつかけがあるわけではないのかもしれない。

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Monday, 20 May 2019

好きなものはすぐわかる

かぎ針編みのヴェストを日々ちまちまと編んでゐる。
だが、全然進んでゐるやうには見えない。
前身頃と後ろ身頃ろとをつないで編んでゐるからだ。
しかも、毎段増し目がある。
増えないよな、そりや。

しかし、毎日編んでゐればいつかはできあがる。
さう信じてちまちまちまちま編んでゐる。

ところで、今年の夏号の「毛糸だま」にブリューゲルレースの作品が掲載されてゐると耳にした。
本屋に行つたをり、ちらつと中を覗いてみた。
夏号の特集はウェディングドレスだ。
結婚式に着たり身につけたりするものが冒頭に掲載されてゐる。
花嫁用がメインだが、披露宴に出席する人用のものもいくつかある。
中でもちいさな女の子が着るドレスが可愛かつたなあ。モデルが可愛いのかもしれないが。
あと、新婦の父の着るヴェストなんかもちよつとよかつた。
絶対使はないけど、レースの指なし手袋にも編み心をそそられる。

ほかのページもざつと目を通して、「あー、これいいなあ」と思つたストールがブリューゲルレースだつた。
うむ。
好きなものはちらつと見ただけでわかるんだな。

ブリューゲルレースとは、かぎ針編みで細くテープ状のものを編んで、ところどころ脇に作つたループなどをつないでカーヴを作るのが特徴かと思ふ。
何段編んだらいくつのループをつなぐのか数へ間違ふことも多いが、なんとなく好きなレースの種類のひとつだ。

昔はブリューゲルレースだけで一冊レースの本が出てたんだがなあ。
最近とんと見かけない。

「毛糸だま」、買つてみるかなあ。

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Monday, 13 May 2019

とじはぎ考

「美しいかぎ針編み 春夏27」に掲載されてゐるかぎ針編みのヴェストをちまちま編んでゐる。

全体をネット編みで編むもので三目のネット編みと五目のネット編みとの密度の差と、その切り替への部分がおもしろい作品だ。

後ろ身頃のヨーク部分から編み始めて、そのあと脇と前身頃をつけ足して裾まで編んでいく、といふとわかるだらうか。

現在、まだヨーク部分を編んでゐる。もう少し編んだら脇と前身頃をつけ足せるんぢやないかな。
問題は、付け足したらどんどん編み地が重たくなつていくといふことだ。

セーターなどを編むとき、後ろ身頃と前身頃と袖とを分けて編むのには意味があると思つてゐる。
編むときに編み地が重たくならないやうな工夫だ。

セーターを輪に編むと、編み進むにつれどうしても自重で編み地がのびてくる。
無論、そのころには編み地を膝の上におけるやうになつてゐるだらうから実際にはそれほどのびない。
それでも手や肩にかかる重さが気にかかるやうになる。

後ろ身頃・前身頃と分けて編めば、重さは若干軽減される。

あるいは仕事としてあみものをしてゐる場合、分業制なんてなこともあつたのかもしれない。
一人が後ろ身頃と肩袖、一人が前身頃ともう一方の袖を編む。
手が違ふから大きさが揃はないなんてなこともあるかもしれないけれど、熟練工が編めばさうでもないのかもしれない。
Elizabeth Zimmermann がお嬢さんと二人で向かひあつて一つのものを編んでゐる、なんてな写真がどこかにあつたやうにも思ふし。

しかし、さうやつてセーターをパーツに分けて編むととじ合はせなければならない。
これが苦手でなー。
それで勢ひとじはぎのない全体を一度に編む方法に走つてしまふわけだ。
今回のヴェストもそんな感じである。
もちろん、編んでみたいと思つたのが先だけど、でもその編んでみたいと思つた理由がとじはぎが少なさうだからなのではないか、といふ気もしてゐる。

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