糸始末ができない
腱鞘炎だ腱鞘炎だといひながら、タティングはしてゐる。
といふか、せずにはゐられない。
なんなのだらうか、この衝動は。
先日とあるユザワヤでモネの睡蓮をあしらつた缶に入つたオリムパス金票40番の去年の新色6色(+既存色2色)を見つけて思はず買つてしまつたからかもしれない。発売当時はどこを見ても売り切れだつた気がするんだがなあ。あるところにはあるものだ。
最近、オリムパス金票40番をよく使つてゐる。
以前はDMCとか、そののちはLisbethだとかを使つてゐた。
DMCを使つてゐた理由は、色が褪せないといふ話だつたからだ。
国産のレース糸は色が褪せるが、DMCは褪せない、といふ話をどこかで耳にした。
だつたらDMCだらう、といふので、手に入る限りはDMCを使つてゐた。
当時はDMCのコルドネスペシャルにも色のついたレース糸があつたしね。
考へ方が変はつてきたのは、ストックホルムのとある喫茶店に行つたときのことだ。
その店の各テーブル、もつといふと各椅子の前にはかぎ針編みのドイリーが置かれてゐた。エミーグランデくらゐの太さの糸で編んだドイリーだつた。
中にはコーヒーだらう或は紅茶だらうか、染みのついたドイリーもあつた。
それが、なんとなくいい感じだつたんだなあ。
使はれてゐる、といふか。
ドイリーは編んでも使ふことがほとんどない。我が家にはレースのドイリーの似合はないし、自分もドイリーは編むのはよくても使ふのはちよつとなー、と思つてゐる。
でも、使はれてゐるドイリー、日常使ひのドイリーつて、なんだかいいなとそのとき思つた。
帰国した後、ひたすらエミーグランデでドイリーを編んだりしたものだつた。
そんなわけで、色が褪せるといふのもそれはそれでいいものなのではないか、と思ふやうになつた。
オリムパス金票40番は、タティングもしやすいしね。
少なくとも、去年の新色は、まだ全部使つたわけぢやないけれど、使つた色は全部いい感じだつた。
それでなにを作つてゐるのかといふと、Jon YusoffのChinese Coin Bookmarkをいくつも作つてゐる。
作つてゐるのはいいけど、糸始末ができてゐないので、できあがつたとはいへない。
糸始末をするには、やはり指が痛いんだよなあ。細かい作業ができない。
のりで留めて切つちやはうかなあ。
新色といへば今年のオリムパス金票40番の新色にも気になる色がある。
手芸店の少なくなつた今、どこで手に入れられるものやら。

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