毛糸が減らない
もうせん、生きてゐる間に毛糸を使ひ切れるだらうかと思つてゐた。
多分できる。これ以上買はなければ、大丈夫。
さう思つてゐたのはいつのことだらう。
どうやら、指の腱鞘炎に悩むやうになつたのは、六年前のことらしい。
当時、マクラメをやらうとして結ぶだけならなんとかなつたのだけれども、形を作らうとするとうまくできず、残念なものを作つてしまつたことがあつた。
そのときの写真が出てきたので判明した。
マクラメをしたのは、したかつたからといふこともあるけれど、編み棒を持つのがつらかつたからマクラメならなんとかなるのではないかと思つたからだ。
ダルマの鴨川糸もあつたし。
結局、糸を切るだの端糸の始末をするだの細かい作業がダメなんだよね。
つまり、糸を使ふやうな手芸は無理、といふことだ。
いまも針を使ふだけならノールビンどニングはできるけれども、糸を切つたりつないだりといふのがつらいことがある。
毛糸は残る。
毛糸だけではない。ビーズは大半が残るだらう。
どうにもしやうがない。







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