挿絵
今日、『MONKEY』38号刊行記念といふことで、柴田元幸のトーク&朗読会をオンラインで視聴した。
38号は『鏡の国のアリス』特集だ。
既訳にいいものがあるのに今回新訳に踏み切つたのは、フランチシュカ・テメルソンといふ画家の描いた『鏡の国のアリス』の挿絵をどうしても本邦で公開したかつたからだといふ。
フランチシュカ・テメルソンはポーランドに生まれ、ナチスの侵攻ののち夫ステファンとともにフランスに逃れ、イギリスに渡つたのだとか。
朗読の際、スクリーンにはテメルソンの挿絵が適宜投影され、これがまたなんとも素敵で、『MONKEY』38号が手元に届くのが楽しみになつた。
本の挿絵にもいろいろあるが、なんていふのかな、かう、想像力をかきたてられるやうな挿絵が好きだなと思ふ。
緻密な絵柄であつても、見るものに固定したイメージを抱かせないやうな絵、とでもいはうか。
ディズニーのアニメーションに問題があるとしたらそこなのかな、と思ふ。アリスに限らず、だけれども。『くまのプーさん』などを見てもさう感じる。
『偉大なワンドゥードル最後の一匹』は、ワンドゥードルのイメージはそれぞれの読者に任せたいといふのでまつたく挿絵のない状態で出版されたと記憶してゐるが(どうやらその後復刊された時に挿絵がついたらしい?) 、イメージを押し付けないやうな挿絵といふのもあるんぢやないかなあ。
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