かつこいい銀不成
『NHK俳句』二月号に、拙句が佳作として掲載されてゐた。
先月は空振りだつたこともあり、また別の理由でとても嬉しく思つてゐる。
先日、句会で「囲碁や将棋の句はあるあるになりやすくむつかしい」と云はれた。
そこで俄然火がついちやつたんだな。
「将棋の句をヲレは作る!」みたやうな。
将棋は指せない。
ひとりでできないことはできない。
詰将棋はたまにすることがあるけれど、三手詰めが精々で五手詰めが解けたら天変地異が起きるんぢやあるまいかと思ふくらゐだ。
そんな自分でも、詰将棋で銀不成とか桂不成とか出てくるとぐつときちやふんだなあ。
将棋の駒は敵陣に入つて金になるといい感じだといふことになつてゐる。
少なくともと金はさうだ。
でも銀や桂馬は、成ることによつてその駒本来の長所が失はれてしまふことがある。
その長所を生かした手がかつこいい。
そんな感じを句にした。つもり。
かういふ天邪鬼なすなほぢやないところが句作の上達を阻んでゐるのかな、といふ気もしてちよつと複雑ではある。

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