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Sunday, 02 March 2025

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1524
ナイス数:39

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策感想
前半は認知バイアスの話で、類書を読んでいると「もう読んだよ」と思ってしまう。この部分が「コミュニケーションの本質」なのだろう。後半は「解決策」の方で、いままで性格や非認知能力の低いせいだと思っていたことが実は認知の問題だったということが示されていたりもする。システム2で経験を積んでシステム1の精度を上げましょうという話なのだと思うが、それがむつかしいんじゃないのと思うし、作者も指摘しているとおりその道を選ばない人は楽だ。楽をする人がフリーライダーになるのでは? それはそれでいいのかな。
読了日:02月02日 著者:今井 むつみ
幸せについて幸せについて感想
なんとなく違和感を覚えていることについて、「それは幸せといっていいのか」と云われること一度ならず。普段見ても見ていないこと、目を背けていることを見つめさせられる本。最近、詩(詩集ではないかもしれないが)を読んで同じように思うことが多い。
読了日:02月04日 著者:谷川俊太郎
いつかたこぶねになる日 (新潮文庫 お 115-1)いつかたこぶねになる日 (新潮文庫 お 115-1)感想
白居易の詩の訳が武部利男風なところとか、たまらないな、と単行本を読んだときも思った。文庫は持ち歩きやすいので、あちこちに持って行ってあちこちで読みたい。
読了日:02月10日 著者:小津 夜景
無垢なる花たちのためのユートピア (創元文芸文庫)無垢なる花たちのためのユートピア (創元文芸文庫)感想
以前表題作が無料公開されていた時に読んだことがある。70年代の少女まんがを彷彿とさせるような部分があると思ったが、その後著者のエッセイでまんがは読まないということを知った。知らないで書くと似るというのはこういう現象なのか。著者の短歌にも感じることがある瞋恚を昇華させたようなきらめきが随所に見られるように思う。とても冷静に自身の怒りに相対している感じ、とでもいおうか。こういう感想って読む側の限界だな、と思いながらも記す。
読了日:02月15日 著者:川野 芽生
Macbeth (AmazonClassics Edition) (English Edition)Macbeth (AmazonClassics Edition) (English Edition)感想
テナント&ジャンボの『マクベス』をスクリーンで見ていろいろ確認したくて読んだ。舞台の方はあちらこちらをカットしていたんだな。史記の淮陰侯列伝を読んだ時も思ったけれど、よく使う云い回しが出てくると「うわっ、出た!」とものすごく盛り上がる。出典はこれなんだー、という気分。あと『マクベス』というとどうしても『蜘蛛巣城』を思い出してしまうのだが、ここからあの映画になるのかー、としみじみしてしまう。思っていたより「男(man)」であることを重んじる内容に思えた。
読了日:02月17日 著者:William Shakespeare
Macbeth (NHB Classic Plays): (Donmar Warehouse edition) (English Edition)Macbeth (NHB Classic Plays): (Donmar Warehouse edition) (English Edition)感想
演出のマックス・ウェブスターをはじめ美術、音響と音楽それぞれ担当及びディヴィッド・テナントとクシュ・ジャンボのインタヴュー記事、リハーサルの記録、そしてリハーサル時点での脚本が掲載されている。インタヴューでは持続可能性に関しての質問があることに驚いた。ナショナル・シアターの『フェードル』に使った大道具を再利用したという。またジェンダーの問題についても話していて「ベクデル・テスト」ということばも見える。インタヴューを読んだあとだと原作からカットしたり変更したりした部分もよりおもしろく読めた。
読了日:02月23日 著者:William Shakespeare
星の嵌め殺し星の嵌め殺し感想
一首一首書き写しながら再読。書き写すうち、自分もこんな歌が作れたらなあと思うことしばしば。この字が好きなのかなあとかこのことばをよく使うなとか思うことも。書き写す時は一旦記憶して、でもひらがなか漢字か、空白があるのか句読点が打たれているかなどを確認しつつしていた。詩は、覚えることに意味がある。といってここに掲載されている歌はなかなか覚えられないのだけれど。
読了日:02月26日 著者:川野 芽生

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