再開
編むことができるやうになつてきた。
いろいろ記録を見ると、どうやら去年の今頃から腱鞘炎がひどくなり、編めなくなつてゐたやうである。
痛いのは左手の薬指。
左手なのに、と思ふが、棒針編みをしてもかぎ針編みをしても左手といふのは案外使ふものだ。さういふことにあらためて気がついた。
タティングもできなかつた。
これまでも腱鞘炎で編めなくなることは二度あつて、一度は左手でもう一度は右手だつた。
どちらも湯舟の中でマッサージをし、薬を塗つて安静にしてゐたらさう長くかからずによくなつたので、今回も高を括つてゐた。
するといつまでたつてもよくならない。
このblogにも十月ごろに「毛糸を処分するやうだらうか」と書いてゐる。
よくなつてきたのは五月の半ばくらゐだつた。
去年の今ごろ編み始めたハマナカのポームで編むニッタオルを再開してみたら、さほど痛みを感じなかつた。
痛くなつたらその日はもう編まず、翌日編めさうだつたら編むをくり返してゐたらいつのまにかハンカチサイズのニッタオルが完成してゐた。
編んでゐるといふことは安静にしてゐないといふことで、腱鞘炎は悪化するのではないかと思つたがさうでもなかつた。
反対に、だんだんよくなつていく感覚があつた。
なにしろある日気がついてみたら両手で手ぬぐひをしぼつてゐたくらゐである。
これまでは手ぬぐひを洗つても、右手でしぼつてゐて、桜木花道ではないが「左手は添へるだけ」だつたのだ。
その後、もう一枚ニッタオルを編み、ハマナカのポームでくるぶし丈のくつ下を二足編んだ。
まだ痛みはあるものの、手もだいぶ握れるやうになつてきたし、今後も様子を見ながら編んでゆきたいと思つてゐる。
毛糸を処分しなくてよかつたかもしれない。
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