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Friday, 05 January 2024

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1411
ナイス数:33

The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)感想
『四つの署名』の後に「ボヘミアの醜聞」という並びがとてもおもしろいと思う。マリーは聖母マリア、アイリーンはイレーネという対比ももちろんのこと。なんてなことはもうさんざん云い尽くされているのだろうけれど。
読了日:12月04日 著者:SIR ARTHUR CONAN DOYLE
天才による凡人のための短歌教室天才による凡人のための短歌教室感想
この本を読んでから歌集(著者のでもその他の歌人のでも)を読むとおもしろい。この本に出てくるさまざまな種明かしをもとに「そういうことか!」と思いながら読むことができる。ただ、それだけではない歌もあって、これがまたおもしろい。
読了日:12月06日 著者:木下 龍也
星貌 (堀田季何第3詩歌集)星貌 (堀田季何第3詩歌集)感想
句集はまだあまり読んだことがないので破調の句には苦戦した。だが、破調でもどこかに調べがあって、それでこれは詩だし俳句でもあるんだなと思った。調べは定型であることを意識したという「亞剌比亞」の句に顕著である。この句集を手にしたのは「ゴドーを待たせる」という句を目にしたから。
読了日:12月10日 著者:堀田 季何
A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)感想
この時期毎年読み返していて、それでもなお発見があったりする。いままでなにを読んできたのだろうとがっかりしないでもないが、見つけられたことをすなおに喜びたいと思う。今回の発見は、喜びの表現のすばらしいこと。その分クラチェット家を待ち構えている悲劇やスクルージの行く末の悲惨さが際立つ。
読了日:12月14日 著者:Charles Dickens
本が語ってくれること (936;936) (平凡社ライブラリー)本が語ってくれること (936;936) (平凡社ライブラリー)感想
本が好きなんだなあ、と読んでいて思った。単行本や文庫でくりかえし読んでいた物語を全集で読むと何かが違う気がするとあって、「そうそう。あるある」とうなずく。明治以降の日本語のありかた、表現するための日本語のありかたについて言及していて、なるほど、この独特な文体はそうした理想に基づいているのかもしれないなあと思う。たまに読みたくなるんだよね。
読了日:12月23日 著者:吉田 健一
飛ぶ教室 (新潮文庫)飛ぶ教室 (新潮文庫)感想
綴り方の話が出てくるところで手にしたばかりの『小学生のための正書法辞典』を参照した。こういう楽しみ方もあるんだな。主人公たちは小学校を出て五年は経っているわけではあるけれど、今回はじめてこの物語から正しく綴れることの大切さを読み取れた気がする。「すべて乱暴狼藉は、はたらいた者だけでなく、とめなかった者にも責任がある」が出てくるのもこのくだりだ(p.128)。
読了日:12月25日 著者:エーリヒ ケストナー
怖い俳句 (幻冬舎新書)怖い俳句 (幻冬舎新書)感想
句会などで思わぬ読みに出くわすことがあるけれど、「なるほど、こう読むのかー」と俳句の読み方の一端を知る本。ことばの選び方はもちろん、音の選び方・配置なども加味するんだな。『怖い短歌』「猫俳句パラダイス』とこの著者の選歌・選句はおもしろい。歌人・俳人の紹介も巧みでほかの歌・句も読んでみたくなるけれど、この本に出ている俳人の句は探しにくそう。それを考えると、これだけ句を集めてきたというだけでもすばらしい。
読了日:12月29日 著者:倉阪 鬼一郎

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