10月の読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1397
ナイス数:35
ドイツ語のこころの感想
第一部が一般的なドイツ語、第二部が口語、第三部に随筆がすこし載っている。ドイツ語を勉強していた時「Ich spiele Klavier.」の「Klavier」は何格なのかと悩んだことがあって、この本ではその点等についてフランス語やロシア語、エスペラント語を参考にしながら考察している。また口語ではワク外配置が割とあるという話で、喋りながらかっちり枠構造に従うのはやはり緊張するものなのだなと思った。ドイツ語を又学ぶ機会があればその後に読み返したい。穏やかな筆致で読んでいて和んだ気分になる本でもある。
読了日:10月01日 著者:大岩 信太郎
校閲至極の感想
『校閲ガール』が「鐘乳洞」と書いてあるのをスルーしていたという最初の記事にウケて読むことにした。
職場で他人の作成した文書の誤字・脱字チェックをしていると、一番むつかしいのは如何に相手に受け入れてもらうかという点にある気がするのだが、おそらく新聞社だとそこらへんは当たり前のこととして受け取られているんだろうなあ、と思う一方で、自分が気にしすぎなのだろうかとも思う。一つ間違いを見つけると油断してそのすぐそばにある間違いに気づかないということはよくあるので気をつけたい。またオンライン講座を受けて見ようかな。
読了日:10月09日 著者:毎日新聞校閲センター
The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)の感想
最終盤、ワトソンの結婚を寿がないホームズが "love is an emotional thing and whatever is emotional is opposed to that true cold reason which I place above all things."というセリフを口にする。つづいて『シャーロック・ホームズの冒険』を読むと「ボヘミアの醜聞」からはじまる。よくできている(とは今だから云えるのかもしれないが)。
読了日:10月12日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
霧を行く―句集の感想
下五の字余りに違和感を感じるなと思いつつ読み始めると、上五の字余りにもなんとなく違和感があって、そういうところが眉村卓の句風なのかなあと思ったりした。あとがきのようなエッセイにも言葉の使い方が俳句のそれとはちょっと違うと指摘されたことがある、と書いてある。読み進めていくうちにこれもまた作者のリズムのようなものなのかなという気もしてくる。そう、このあとがきのようなエッセイがちょっとおもしろい。SF作家としての眉村卓に興味のある人が読んでもおもしろいのではあるまいか。
読了日:10月16日 著者:眉村 卓
俳句ミーツ短歌: 読み方・楽しみ方を案内する18章の感想
堀田季何の句集を読んでいて、定型句の心地よいリズム(というのか)を感じたので再読。短歌も俳句も作るし、俳句は無季も有季も作るし、定型もそうでないものも作るというので、意識的に作るからなのかな、と思った。
読了日:10月26日 著者:堀田 季何
さみしい夜にはペンを持て (一般書)の感想
日記をつけていたころは毎日我ながら「よく書くことがあるな」と思いながらつけていた。あったことではなく思ったことや感じたことを書いていたからだ。それをこの本を読んでいて思い出した。三年(以上)たって読み返したときに笑い話になっているものはないけれど。当時この本があったらな、と思った。
読了日:10月30日 著者:古賀 史健
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