まだ見ぬ佐賀錦
タティングもまた、腱鞘炎にはいまのところそれほど影響しない。
ノールビンドニングもさうなのだが、ずつとやつてゐると指を動かすときに痛いのでそこだけは気をつけるやうにしておけば大丈夫だ。
つまり、長時間はできないといふことである。
だが、やつてゐるあひだは痛くないので、うつかり忘れてしまひがちといふのが困りどころか。
去年はずいぶんとタティングをした。
主にビーズを入れてネックレスばかり作つてゐた。
ビーズも、丸ビーズは新たに買つたものもあつたが、スワロフスキーや大玉のチェコビーズなどは手持ちのものを利用できてなかなかよかつた。
さうさう、糸は東京に出たときに越前屋で佐賀錦を求めたのだつた。
佐賀錦のなにがいいかといふと糸がZ拠りであることだ。
手縫ひ糸は基本的にはS拠りで、タティングにはあまり向かない。
気にしなくてもいいといふ話もあるし、普段は自分も気にしないが、絹穴糸と比べてみると佐賀錦の方が結びやすいし結び目もきれいだと思ふ。
九州の人に「佐賀錦」といつたら「お菓子?」と訊かれた。
どうやらいまはもともとの刺繍よりお菓子の方が有名なのらしい。
九州には行きたいとつねづね思つてゐるので、いつかお菓子の佐賀錦にも出会へたら、と思つてゐる。
物産展やアンテナショップで探すのもいいかもしれないけど、おみやげとして買ひたい気がするんだよね。
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