編みかけのままのもの
すこし前の写真などを見てゐると、「ああ、このころは編めてゐたんだなあ」と思ふ。
直近は八月二日に編み始めたベルント・ケストラーの手袋で、ハマナカの洗えるリネンでウェディング・グラヴを作るつもりだつた。
途中で腱鞘炎が再発して挫折したままだ。
夏のあひだ、手の甲の日焼けが気になつた。
たまたま五月にダイヤモンド毛糸のダイヤマフィンでおなじくベルント・ケストラーのオメネといふ手袋を編んでゐたので、これをはめて外出するやうにした。
オメネはレース編みの手袋で穴がかなり空いてゐる。しかしはめてみると案外穴が気にならない。無論、炎天下にずつと外にゐたりしたら穴の部分が日焼けしてしまふのだらうが、幸ひそんなことをする必要はなかつた。
そんなわけで、一対では足りないなと思つて麻の糸で指なし手袋を編んでみやうと思つたわけだ。
ハマナカの洗えるリネンは麻100パーセントなのださうだが、洗濯機で洗へるといふ。
そこが気になつて買つてみたんだけどなあ……。
手袋を使つてみてよささうならちよつと襟元に巻くやうなものも作つてみたいと思つてゐた。
だが、いまに至るまで編めるやうになつてはゐない。
このまま編めるやうにはならないのかな、と思ふこともある。
編めるときに編んでおけ、といふのは実に正しいことばであることよ。
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