むつかしい衣更へ
「履く毛布」なるものを購入した。「着る毛布」のズボン版である。
試しに履いてみただけで汗をかきさうなくらゐあたたかい。
こんなに暑くなるとは。
実際に使へるだらうか。
さうも思ふが、使ふだらう。
冬になつたら履いてもあたたかいと感じはしても、汗をかくなどといふことはないにちがひない。
毎年五月の連休中に衣更へをする。
そのとき、麻の羽織ものをためしに羽織つてみたりすることがある。
すると、ひどく涼しい。もつといふと寒いくらゐだ。
こんなたよりないものを羽織るのだらうかと思ひつつ、実際に夏になつてから使つてみればこは如何に。
ちやんと冷房除けになるのだから驚きだ。
五月に羽織つてみたときの寒さなど微塵もない。
衣替への機会に着ないものは処分したりもするのだが、かういふことがあるとなかなかむつかしいなあ。
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