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Monday, 31 July 2023

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1427

『男たちのブルース』角川春樹

題名も句も昭和の任侠物を思わせる本。東京マッハで紹介された角川春樹の句に痺れたので読んでみた。こういう句もあるのだな、と思ったが、角川春樹は「一行詩」と読んでいるのかな。あとがきに「私は、詩には音楽が必要だと考えている。音楽のない俳句を読むたびセンスのなさに失望してきた。一行詩のリズムとは、五七五という定型にあるわけではなく、作者の内在律である。その内在律が音楽を奏でないようでは、それは詩とは呼べない。」(pp.198-199)とあるのを見て読み返した。

『飢餓海峡』角川春樹

水上勉の小説の題名を持ってきたという。『男たちのブルース』と続けて読むと、湯豆腐や冷奴がよく登場する気がするし、作者は寒椿にことばのもつ厳しさを感じるようだということがわかる。あと、投獄されていたときの句かなと思われるクリスマスの句とか。

『夕鶴忌』角川春樹

辺見じゅんへの追悼句集といった趣で、そのためか源義の句・源義にあてた句も多い。 あとがきに「西行法師は歌を詠むという行為は、真言を唱えるのと同じことである、と談じたが、挽歌を詠むとは、そういうことだ。」(P153)とある。挽歌に限らないよな。

The Hitchhiker's Guide to the Galaxy Adams, Douglas

読み返すたびに「あの小説の元ネタはこれだろうか」とか「あの映画に出てきたアレはこれ由来?」ということがたくさんある。マーヴィンがいとおしいなあ。

『こども統計学 なぜ統計学が必要なのかがわかる本』バウンド

統計学を学びたいと思えども統計学はあまりにも遠し。というわけで、いまは小学生から統計学を学ぶと聞き、この本を勧められたので読んでみた。ここから入っていれば自分も統計学に苦手意識を覚えずに済んだのかなあ。ちょっと読むだけでSNSに飛び交うグラフのアヤシさを指摘できるようになるので、そのあたりから入れば子どももおもしろく思うのではないかと思った。謎解きのような感じで。

『句集 花と夜盗』小津夜景

句集は手に入れづらいものも多く図書館で見つかればラッキーという感じかなと思っているのだが、手元にあるとこうしい読み返したいときに読み返せるのだなあとしみじみ思う。 暑いせいか冬の句に惹かれたりする。「粉雪やCHANLEに似合ふ銀煙管」とか。忍者の句もユーモラスで好き。

『十階―短歌日記2007』東直子

東直子の歌が読みたいと思って書店に行くと、小説やエッセイはたくさんあるのだが、なぜか歌集がない。図書館に行ってやっと見つけたのがこの本だった。365日毎日一首作るという特殊な歌集ではあるものの、その分作歌の癖というか、そうしたものが見えるような気がして気に入った。字足らずの妙を覚える歌も多いように思った。

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