7月の読書メーター
7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1291
ナイス数:25
短歌の友人 (河出文庫)の感想
穂村弘の短歌の紹介とか読むと「この歌人の歌集を読んでみたいなあ」と思うのだけれど、この本を読んで歌人でないからムリかな、とちょっとしりごみしてしまう。読みが違うって云われるんじゃないかとか。でも世の中の圧倒的多数は歌人ではないはずだから(それとも歌人なのだろうか)それでもいいのかなあ。読み返したい本。
読了日:07月20日 著者:穂村弘
三体の感想
子どもの頃家に世界文学全集があった。母が退職後に読むつもりで買ったのらしいがほとんど手付かずだった。理由を訊いたら「外国人の名前が覚えられないから」と云われた。なるほど、第1巻は『罪と罰』だった。自分は今まで小説の登場人物の名前が覚えられないということはあまりなかったが(「ラスコリーニコフ」か「ラスコーリニコフ」かで悩むことはあった)、『三体』で初めてその壁にぶちあたつた。漢字の名前は音読みするしかできないのだつた。そんなわけで去年夏挫折して、今年再挑戦した。その甲斐はあったと思う。
読了日:07月27日 著者:劉 慈欣
これから詩を読み、書くひとのための詩の教室の感想
引用された詩はすばらしく見えることがある、とこの本にはある。云われてみればそうだなあと思う。小説などもそうで、紹介記事や批評などに小説の一部分が引用されているのを読んで「なんだかとってもおもしろそう」と思うことがある。そういうのって、紹介・批評している人がうまいんだろうな、とこの本を読んで思った。作った作品を認めてもらいたいと思ったり、人の作品を鑑賞してとてもかなわないと思ったりするのは当然で、あとはその気持ちをどう受け止めるかなんだな、とも思った。ここに紹介されている詩人の作品や詩集を読んでみたくなる。
読了日:07月27日 著者:松下 育男
風姿花伝(花伝書) (ワイド版 岩波文庫)の感想
確か草森紳一が武道の秘伝書について書いていたことがあって、どうしてもことばでは伝わらない部分があるから、一通り修行を終えて技等を体得した人間にしか秘伝書を見せないのだ、というような内容だったと記憶している。この本にも「ことばにするのはむつかしい」という旨の記述がある。能に限らず何かしら極めようとしたことのある人にしかわからない部分があるのに違いない。違う流派との競争に勝つにはなんていう俗っぽい話もあり、昼間は陽だから陰の、夜は陰だから陽の演目がいいなんてな話もあるけれど。
読了日:07月29日 著者:世阿弥
E・ケストナーの人生処方箋 (詩の森文庫)の感想
最初に目次ではなくて各症状別にどのページの詩を読むといいかが掲げられているのがまずおもしろい。詩を読んでどの症状の時に読むといいのか考えてみるのもいい。効くかどうかは読んだ人次第だし、全然違う症状の時に効く詩もあるかと思う。詩集は、豪華な作りの本もいいけれど、こういう持ち歩きやすくて常に手元におけるような製本のものもいい。
読了日:07月31日 著者:エーリヒ ケストナー
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