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Tuesday, 01 March 2022

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1151
ナイス数:21

英文法を哲学する英文法を哲学する感想
英文法も研究者がいるわけだし日々進化していくものなのだなあと思いつつ、人は一度覚えたものを書き換えるのが苦手だからなあとも思う。「時制は二つだけ、時相が三つある」と云われてもさ。この本を読めば「そういうことなのかな?」くらいにはわかるけれど。でも「この方が今まで教えてもらってたことよりもわかいやすいなあ」と思う点は多々ある。あと、高校の英文法の先生が云ってた「ネクサス」ってそういうことだったのか、という発見もあった。ゲーテの「外国語を知らぬ者は」も思い出した。
読了日:02月01日 著者:佐藤 良明
身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた感想
キュウリやトマトの香りはどういう仕組みで香るのか? お米と綿の化学式は同じ? こんな風に「それでそれで?」という感じでどんどん先に読み進める。化学式はたくさん出てくるが難しくはない。そしてそこにちょっと問題がある。やさしく書こうとするとどうしても抜け落ちてしまうものがある。そこはほかの本で補いながら読むといいのかもしれない。自分は『暗記しないで化学入門』と見比べながら読んだ。
読了日:02月08日 著者:山口 悟
プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
プラトンの入門書として勧められたが、そうであるならあるだろう「イデア論とは」「哲人王とは」という説明はほぼなく、「なぜプラトンは対話篇を書いたのか」「その対話篇になぜプラトンは登場しないのか」という話からプラトンの描くソクラテスの話につながり、「現実とは」「生とは」特に「より善く生きるとは」という話になる。そこかしこに「今の世の中これでいいのか」という著者の声が聞こえるようにも思う。巻末にどういう順番でプラトンの著書を読んだらいいかとかお勧めの本も出ているのがいい。まず「ゴルギアス」を読んでみるつもりだ。
読了日:02月17日 著者:納富 信留
哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)感想
「哲学カフェっていつもこんなに和やかなの?」と思うが、そこはファシリテータの手腕なんだろうか。毎回最後にファシリテータが「考えつづけてください」と云うのだけれど、会話が結構きれいに終わっていたりするとむつかしいのでは。実際に顔を合わせて話し合うのが大事というのはそのとおりかな。哲学するのと哲学者の説を覚えるのと半々くらい……いや、前者の方が若干多いだろうか。
読了日:02月21日 著者:小川 仁志
ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)感想
「クワコー、こんなにダメなのにちゃんと生きてる……」と毎回彼我の差に落ち込むことしきりだったが今回は違った。なぜ、と考えて、クワコーには何か生きる力、ヴァイタリティのようなものがあるからかもしれないと思い至った。生きていくことに前向きなのだ。ザリガニとかセミとかキノコとか。自分にはとても真似できない。そうか、クワコーの方が自分よりずっと優れている。だからちゃんとしているんだな。しかし国の大学への締め付けはいよいよ厳しいようだ。クワコーの明日はどっちなのか。
読了日:02月22日 著者:奥泉 光
「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)感想
題名は「自分らしさ」となっているが「女ことば」というのは男の人から見て「女の人にはこうあってほしい」という思いから生まれたもの。もちろん女の人にも「男の人にはこうあってほしい」ということはあるだろうが、そこにはあまり触れられていないように思う。この本がいいなと思うのは、最後に「かんたんにわかりやすく書くとどうしてもわかりづらくなることがある」という旨のことが書かれていて、知りたい人は参考文献にあたってほしいとあることだ。そうなんだよね。入門書にはかえってわかりづらい点があったりする。わかってるなあと思う。
読了日:02月27日 著者:中村 桃子

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