1月の読書メーター
1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1031
ナイス数:13
The Hound of the Baskervilles: A Sherlock Holmes Novel (Illustrated) (English Edition)の感想
ホームズの長篇の中では一番好きだと思っていて、その理由はほかの三作にはある後半の「なぜ」部分がないから、「なぜ」部分は本篇にうまく吸収されているからだ。この感想に代わりはないんだけれど、今回読み返していて先行する二作もいいなあと思ったりしている。ホームズはピーター・カッシング、サー・ヘンリーはクリストファー・リーで脳内再生されることもあって、そうなると身長差がちょっと痛いのは、まあ、個人的な問題だ。
読了日:01月03日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
シャーロッキアンの冒険と回想―私の複眼人生術の感想
戦前生まれで疎開や戦後の貧困を体験し会社人としては最高の時代にいた人の書いた本といふ感じで、書いてあることに反感を覚える点もあるものの、日本の企業は年功序列・終身雇用が前提だから後輩に何もかも包み隠さずすべて教える、成果主義の米国では隠すなんてな下りを読むと、企業にとって本当にいいのはどっちなんだらうと思ひもする。暴走族について「法律がどうであれ、俺達は自分の好きなようにするさ、という人達にペナルティーを与えることができない社会は一体どうなるのだろう」と書いているが、これ、政治家のことになつちやつたよね。
読了日:01月09日 著者:河村 幹夫
負けない力 (朝日文庫)の感想
「負けない力」とは「知性」のことなのだと著者は書いている。でも今の世の中(刊行は2015年)知性は必要とされていない。手を替え品を替え、知性とはなにかが説明される中で、結局知性というのは自分がいて他人がいてそれぞれに違う可能性があるということを理解することなのではないかと思った。知性とは関係ないかもしれないが、日本人は外部に「正解」を求めるという下りには「あー、だから「自分探し」に躍起になる人がいるんだな」とも思った。探せるかどうかはともかくとして、自分は外部にはいない。それもまた知性の有無に関わるのか。
読了日:01月14日 著者:橋本 治
TED Talks: The official TED guide to public speaking: Tips and tricks for giving unforgettable speeches and presentationsの感想
「読むに足る自己啓発本」と云われて読む。スピーチの準備の仕方、実際のスピーチの仕方など、スピーチ以外にも役立つ部分が多くて云われた通りだった。ただ、最後の「世の中はよい方に進む」という向きの話はどうかなと思ってしまった。これだけ情報があふれていても、あるいは情報があふれているからか、自分の見たいものしか見ないことって多いと思うからだ。
読了日:01月24日 著者:Chris Anderson
メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)の感想
人のノートって、ちょっと覗いてみたいじゃないですか。というわけで、読むことにする。読み始めると、それよりも、子どもの頃に趣味(というか)がおなじ友だちがいたという点に興味を惹かれる。そういう「話せる友だち」が身近にいるのといないのとでは、その後の人生も違うだろう。
読了日:01月24日 著者:千葉 雅也
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