11月の読書メーター
11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1602
ナイス数:17
The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)の感想
「ボヘミアの醜聞」にアイリーン・アドラーが出てくるお膳立てができてるんだな。ワトスンのロマンスの次はホームズという意味なのかホームズに恋心がわからないわけじゃないということを証明する必要があったのかそこらへんのことはわからないけれど。そう考えるとメアリーとアイリーンとの違いなど考えるとおもしろいなあ、というわけで、まんまとやられて「ボヘミアの醜聞」も読んでしまった。
読了日:11月04日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)の感想
元総務課長だけあってビジネスに携わる人間がどういう話を好むかわかってるんだなあと思う。何度もおなじ話をくり返すのは連続講義だからだとわかっていても、「ビジネスパーソンにはこれくらい云わなきゃ通じないんだろうなあ」と思ってしまったりもする。自分はこの先「生き延びる」側にはいけないかもしれない。高倉健・坂本龍馬・沖田総司が例として出てくるけど、この中では沖田総司が一番「生きる」に近いかな。なにしろ写真が残っていないというのが大きい。
読了日:11月14日 著者:穂村 弘
The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)の感想
「ボヘミアの醜聞」を読むと思うことに「ワトスンはあのあと階段の数を数えただろうか」というのがある。「ホームズ、ほんとに17段だったよ」「そうだろう、ワトスン」というようなやりとりがあったのかどうか。なかったんじゃないかという気はする。ワトスンは案外依頼人への評価が厳しくて、以前はそれをホームズから見た印象だと思っていた感がある。実際のところホームズは思っていたより依頼人に対して親切(indifferenceな親切心かもしれないが)だ。会話のテンポのよい部分もあり、読んでいて楽しい。
読了日:11月19日 著者:SIR ARTHUR CONAN DOYLE
論語 増補版 (講談社学術文庫)の感想
七月に思い立って「学而第一」から一週に一篇づつ素読(と云いつつその実音読だが)することにして「堯曰第二十」までたどり着いた。声に出して読むことで黙読だと読み飛ばしていた部分が多いことに気づく。映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を見ると各自自分の好きな小説からの引用を口にする。真に読むというのはそうやって自分の中に外からのことばを蓄積していくことなのかもしれない。今後はまた「学而第一」に戻るつもりだけれど、別の人が解説した本で読もうかなと思っている。
読了日:11月20日 著者:加地 伸行
The Big Over Easy: Nursery Crime Adventures 1の感想
文学刑事サーズデイ・ネクストの三作目『誰がゴドーを殺したの?』からのスピンオフ作品であるこの小説は、ナーサリー・クライム課のジャック・スプラット(could eat no fat)がハンプティ・ダンプティ殺人(殺卵?)事件に挑む話である。というだけでおもしろそうだと思うのだが、こういう話は翻訳しづらいのかな。まずナーサリー・ライム(或はマザー・グース)をどう扱うかとか、英国では知られたドラマの名前をもじっていたりとか、そういうところも面白いんだけどなー。
読了日:11月28日 著者:Jasper Fforde
読書メーター
« 断捨離は持てるもののすること | Main | 12月の読書メーター »
Comments