好き勝手に編むくつ下
くるぶし丈のくつ下を編み終へた。
コットンソックスといふ糸の緑色のグラデーションを使つて、0号の5本針で編んだ。あ、つま先はUS0号の輪針を使つてマジック・ループで編んだ。
参考にしたのはAmy RappのPink Lemonade。色合ひからいふとまさにレモネードまたはモヒートといつた感じになつた。
くるぶし丈にしたのは夏用だつたからだが、このところまた暑さが戻つてきてゐてちやうどいいかもしれない。
まつたく、「暑さ寒さも彼岸まで」とはどういつた了見なんだかといつたところだが仕方がない。
Pink Lemonadeを参考にした、と書いたのは、実はつま先部分を変へたからだ。
足袋のやうに親指とその他の指の部分とを分けたのである。
なぜといつて、辻屋履物店の室内用の草履を履きたかつたからだ。
夏でも少し冷える時もある。また、その後も草履を履きたい。
足袋のやうなくつ下や5本指のくつ下を買はうかなあ。
さう思つてゐたところだつた。
それが最近『どこにもない編み物研究室』を読み始めて、なんか、好きに編んでいいんだなと思つたんだな。
足袋のやうなくつ下がほしいのならば自分で編めばいい。
もとにした作品の作者への敬意や著作権を忘れてはならないけれど、それさへ忘れなければ好きに編んでいいんぢやあるまいか。
さう思つたらちよつと楽しくなつてきて、つま先部分はいろいろ考へながら編んだ。
足袋のやうなつま先に編むくつ下もいくつかあるが、それは参考にしなかつた。
だいたい1:2くらゐで編めばいいんだなと思つて、まづ最初に編んだ右足の方は親指部分も残りの指の部分も普通につま先を編む要領で減らし目をした。
それでも問題はないけれど、履いた時に親指の先があまるやうに見える。
そこで左足はその他の指部分は普通のつま先を編む要領で減らし目をし、親指の方は最初の2目だけ減らしてあとはそのまま編み、最後で2目一度をくりかへしてぐつと減らしてからしぼつた。
この方がよささうな感じだ。
この先は季節柄もう少し長いくつ下を編みたいと思つてゐるが、つま先部分はやはり足袋のやうにしたいと考へてゐる。
ほかにもダブルフックアフガン針を使つたものやヴェスト、ひざ掛けを編みたいと思つてゐるのだがどうやることやら。
毛糸の在庫次第かな。
さうするとひざ掛けといふことになるのだが。うーん。
アフガン編みでひざ掛けを編むといふ手もないわけぢやないけれど、それだと時間がかかるし。
悩むところだなあ。
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