タティングシャトルの思ひ出
くつ下を編んで残つた毛糸を探してゐたらタティングシャトルが出てきた。
発掘したところ十年ほど前の編みかけのくつ下やネックウォーマと一緒に入つてゐた。
基本的にあみものとタティングものとは一緒にしないので、なにかの拍子に落ちて入つたとかさういふことなのかもしれない。
シャトルは二つあつて、どちらもクロバーの角付きだ。
片方は五色入りの白でもう片方は茶色。
どちらも角の部分はしつかりしてゐる。
タティングシャトルは、好みでいへばボビンタイプで先は角の代はりにかぎ針がついてゐるものが好きだ。
でもクロバーの角付きシャトルは特別で、大変気にいつてゐる。
初めて使つたシャトルがさうだつたからだらう。
鼈甲風と呼ばれてゐたと思ふ。
初めて手にしたときは、ちやうどマイナーチェンジがあつたころだつた。
それまではシャトルの真ん中に「Clover」と入つてゐたやうなのだが、自分が買つたのはその部分が滑り止めのやうに縞の模様にでこぼこしたものだつた。
マイナーチェンジする前のシャトルはとてもよかつたと聞いたことがある。
たくさん糸を巻いてもほどけてこなくて、とか。
あのころ、地方の手芸店を探して歩いたらまだそのシャトルもあつたのかもしれないが、さういふ発想がなかつた。
まだまだ「百貨」店だつたころのデパートの手芸店にもなかつたしね。
エアロのかぎ針付きボビンタイプのシャトルは使ひやすかつたころのシャトルを模したものが販売されたりしてゐるやうだけれども、クロバーは聞かないし、そもそもほんたうにいまのシャトルよりよかつたのかどうか定かではない。
ただ、個人的には、最近の角付きシャトルは角の部分が折れやすいやうに感じる。
初めて使ふやうになつたころはそんなこと感じたこともなかつた。
初心者だつたからずいぶんとムリな使ひ方もしたらうに。
さういや当時Niftyの手芸フォーラムでタティングをもつぱらにしてゐる人が角付きシャトルは先が鋭すぎるので紙やすりなどで使ひやすいやうに削つてゐるとか云つてゐる人がゐたなあ。
それにならつてみるか。
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