あまり毛糸を有効活用できるかも
Ten Stitch Twistを編み始めた。
その名の通り1段10目で編んで円形の作品ができあがる。
先行作としてTen Stitch Blanketがある。こちらは1段10目で四角形になる作品だ。こちらには日本語訳の編み方があるのだが、円形の方があみものらしいかなと思つてTen Stitch Twistにした。
ひざ掛けにするつもりだが、適当な大きさでやめるかもしれない。
それができるのがTen Stitch Twistのいいところだ。Ten Stitch Blanketも同様。
先週書いたやうに、ほんたうはHemlock Ring Doily Throwを編みたいのだが、手持ちにちやうどいいサイズの針がなかつた。
10号以上だつたらどんな針でもいいぢやんと思ふのだが、どうも13号で編みたい。そして適当な輪針を持つてゐないのだつた。
そんなわけで、買ひに行くまでのあひだ編まうと思つてTen Stitch Twistを選んだ。
かういふ「ちよつと編んでみやう」ができる作品でもある。
Ten Stitch Twistにはくつ下毛糸のあまり糸を使ふつもりでゐる。
実際、いまのところ使つたのはOpalのBlack DragonとRegiaのDesign Line、それとJaegerのMatchmaker Merino 4 Plyだ。
このあとOpalのHundredwasserが控へてゐる。
このイエーガーのマッチメイカー・メリノ・4プライが編みやすくてねえ。
ほかの毛糸にくらべて断然編みやすい。
くつ下毛糸にくらべてちよつとむつちりした編み地になつてしまふのは仕方がないとして、とにかく編んでゐて楽しい。
かういふ糸だつたよねえ。
まだ手持ちに手付かずのマッチメイカー・メリノ・4プライはあるけれど、もつたいなくて使へずにゐる。
ああ、こんな編みごこちだつたなあ。
しかも1段10目だからギリギリまで使へるといふのもいい。
それだけでTen Stitch Twistを編むことにしてよかつたと思つたくらゐだ。
これまでもくつ下毛糸に限らずあまり毛糸の活用には心を砕き、そして砕けてしまつた経験ばかりがある。
唯一うまくできたのはドミノ編みの帽子くらゐか。あ、あとかぎ針編みで編んだスリッパへの刺繍はうまくできたと思ふ。
ほかはとりあへずあまつた毛糸でモチーフを編んでみて取つておいてあとでつなぐつもりがなんかモチーフを編むだけで疲れてしまつたり、ちよつとした端糸はあみぐるみにでもつめやうと思つてとつておいたけれど、あみぐるみ自体を作らなかつたり。
うまくできたドミノ編みも、メインとなる色の毛糸は買ひ足した。
群ようこの本に「あまり毛糸を活用するには新たな毛糸を買つてきて合はせるといい」といふ旨のことが書かれてゐたやうに思ふが、そのとおりだと思つた。
いまのところTen Stitch Twistにはその必要性を感じてゐない。
もしかしたらこの先とんでもない色合ひの毛糸が出て来て「やつぱりなんか統一感がほしいな」と思つて毛糸を買ひ足すこともあるかもしれないけれど、そのときはそのときかな。
1段10目なので、バックメリヤス編みが必要かと思つてゐたけれど、それも必要なかつた。
PIショールを編んだときに端に6目のガーター編みを編みつけたのだが、このときは編み地をひつくり返すのが手間でバックメリヤス編みを習得したのだつた。その方が早かつたし、なにしろ編み地をひつくり返すのが億劫だつた。
Ten Stitch Twistも編み地が大きくなつてくればバックメリヤス編みをしたくなるかもしれないけれど、いまのところは大丈夫。
Ten Stitch Twistの欠点としては、あまり毛糸がなくなつたらしばし待たねばならないといふことがある。
まづはくつ下でも編んで、それであまり毛糸が出たらまた再開。
そんな風になるんぢやないかと思ふ。
でもそれはそれでいいかなといふ気もする。
なにしろ気軽に編めるからね。
しばらくおいておいて、また手に取つてもいいんぢやないかといまは思つてゐる。
また、できるだけおなじ太さの毛糸で編む必要があるといふことはある。
モチーフつなぎだつたらモチーフの大きささへそろへれば、太さの違ふ毛糸で編んだものでもつなげる。厚みが違ふといふのなら薄い方を重ねてもいい。
Ten Stitch Twistだとそれはむつかしい。
なので、これからHemlock Ring Doily Throwを編み始めるとTen Stitch Twistに必要な毛糸がなかなか手に入らないことになるのだが、まあ、そこはそれかな。
とにかくいまは編んでゐて楽しい。
Ten Stitch Twistを編むことにしてよかつた。
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