恋愛ものに興味のない人間が恋愛ものを楽しむには
映画館で『きのう何食べた?』の予告篇を見た。
おもしろさうだと思つたので、Huluにあつたこともあるし、TVドラマを見てみることにした。
早々に「さういや自分は食べ物に関する話に興味がないのだつた」といふことに気づく。
ここのところ『ゴールデンカムイ』を読んでゐて身にしみたばかりだといふのになあ。
それはそれとして、ひとまづ第二話まで見てみた。
とりあへずめんどくさくてならない。
恋人同士の嫉妬とか疑惑とか、それをめぐる二人のやりとりとか一人で悩んだりとか、もうめんどくさくてめんどくさくて仕方がないのだ。
そんなことはどうでもいいからさつさと話を進めてくれないかな、と思つてしまふ。
でも、恋愛ものといふのはそれこそが話のキモだつたりするわけで、つまりやつがれは恋愛ものに向いてゐないのだらう。
そこでどうしたらいいのか考へて、「さうだ、人間同士だと思ふからおもしろいと思へないんだ。これが国と国との関係だと思へばおもしろいかも」といふことに気がついた。
たとへばA国とB国とがあつたとする。
両国は同盟関係にある。
でもA国には独立前におなじ国だつたC国といふ存在があつたりして、なにかと比べられたり、時に併合するんぢやないかと云はれたりして、B国はその動向から目が離せない。
またB国にはB国で、背後に旧宗主国のZ帝国がゐたりしてA国は気が気ぢやない。
うわー、おもしろさうぢやん。
国家同士の関係になつたとたん、俄然おもしろく感じられる。
たとへばスパイが活躍する話にしたら諜報ものだし、政治家が前面に出てくれば政治もの、相手の国がないと成り立たない企業の話にすれば企業ものだ。
いくらでも妄想がひろがる。
楽しい。
……などと考へながら見る物語なのかなあ、『きのう何食べた?』つて。
なんだか違ふ気がするし、さうすると映画も見ない方がいいのかな。
予告編は楽しさうだつたんだがなあ。
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