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Monday, 13 September 2021

普段はしない色の組み合はせ 

突然だかアフガン編みのネックウォーマを編んだ。

もともとはアクリルたはしを編んでゐた。
なにもする気がしなかつたからだ。
なにもする気がしないので、編んだらなにか役に立つものでも編まうといふのでアクリルたはしを編むことにしたのだつた。
アクリルたはしにはアフガン編みが向いてゐる。
編み地がデコボコして、汚れを取りやすいのだといふ。
そんなわけでアクリルたはしを編むうちに、もうちよつとアフガン編みがしたくなつた。

しかしなにしろ糸がない。
仕方なく毛糸の在庫を探してゐたら、PuppyのNew4Plyの白が二玉とくすんだ黄色が一玉出てきた。
普段だつたら絶対こんな色合はせはしない。
だが、そのとき、なにか記憶に働きかけるものがあつた。
この色合ひはどこかで見たことがあるぞ、と。

iPhoneの写真を探してみたら、あつた。
今年の四月、国立文楽劇場のロビーに飾られてゐた人形の色合ひに似てゐた。
「小鍛冶」といふよりは刀剣乱舞なのだらうか、の小狐丸である。
ふさふさとした髪の毛が白、衣装の色が黄色といふかきつね色なのかな、そんな色合ひなのだつた。
これはいけさうだといふので編み始めてみた。
パターンはクロバーのかのこ編みのネックウォーマにした。六段六目の模様編みだ。

自分の好みで選んだ色合ひではないものだから、編んでゐてとにかく新鮮だつた。
時に黄色の追ひの黄色い色がカステラで、往きの白い糸が砂糖を溶かして作つた飾りに見えることがある。
また、思つてゐたよりずつと華やかな色合ひだつた。
往きの白い糸の下に追ひの黄色い糸がのぞくので、ちよつと襲の色目のやうでもある。
しかもアクリル毛糸に比べたらパピーの中細毛糸は格段に編みやすい。
そんなわけで楽しく編みあげることができた。

写真と見比べると、小狐丸といふのならどこかに一筋灰色がほしかつた気がするが。
まあいいでせう。

ダブルフックアフガン針でぐるぐる編むのは楽しい。
なにかもう一つくらゐ編んでみたい気がするのだがさて。

それにしても、東京でも「小鍛冶」見たいね。

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