連想のつながるとき
連想がつながるときは調子のいいときだ。
先日、あまりにも世の中納得がいかないので、「傷だらけの人生」とか「昭和ブルース」とかをつひ歌つてしまつたりしてゐた。
すると、そこからTVや映画音楽に流れていつて、といふのも子どものころ映画といふのはTVで見るものだつたからだが、それで「慕情」とか歌ひ出してしまひ、そこから「ロシアより愛をこめて」とか二文字の題名といふことで「追憶」とかを思ひ出す。
「ロシアより愛をこめて」は「エロイカより愛をこめて」といふ題名の元になつてゐて、「エロイカより愛をこめて」に出てくるエーベルバッハ少佐はなんとなく「ニノチカ」のニノチカに似たところがある。
そしてニノチカもまたちよつと「ロシアより愛をこめて」だ。
また「ロシアより愛をこめて」の歌詞に「プライドが許さない」といふやうな歌詞があつて、そこから「SHERLOCK」の「Love is a dangerous disadvantage.」なんてなセリフを思ひ出したりもした。
「追憶」といへば……とどんどんつながつてとめどがない。
かういふのがとても楽しい。
これがどこまでも続くときは冒頭にも書いたとほり調子のいいときだ。
いくらでもいつまでもひとりで楽しんでゐられる。
綯ひ交ぜの世界が好きなのもこれと関係してゐるんだらうな。
仮名手本忠臣蔵と五大力恋緘を合はせると盟三五大切になる、とか。
隅田川ものと清玄ものとを混ぜると桜姫東文章になる、とか。
すごく楽しい。
それには知つてゐないといけない、といふのがあつて、そこに限界がある。
なんか、もつといろいろ見聞き読んでおくんだつたな、と後悔する瞬間だ。
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