でたらめな歌詞の矯正
去年の四月から在宅勤務をしたり出勤をしたりしながら過ごす中でできるやうになつたことといへば、ホリーズの「バスストップ」とタートルズの「ハッピー・トゥゲザー」とルー・クリスティの「魔法」の歌詞をきちんと覚えたといふことか。
いづれも耳で覚えて適当に歌つてゐる歌だ。
さういふ歌はいくらもある。
初期のビートルズはほとんどそれで、ちやんと歌詞を見て覚えたのは「シー・ラヴス・ユー」くらゐかもしれない。あ、「イエスタデイ」は教科書に出てたりしたかも。
あとは「ラヴ・ミー・ドゥ」も「抱きしめたい」も「キャント・バイ・ミー・ラヴ」も「プリーズ・プリーズ・ミー」も耳で覚えたいい加減な歌詞で、歳をとるにつれ「あ、ここはもしかしたらかうかもしれない」とrefineしながらここまで来たので、まあとにかくいい加減なのだ。
あ、さうか、この先、ビートルズの曲の歌詞をちやんと覚えるといふのもいいかもしれないな。
この期に及んで、といふ話もあるが、おもしろさうぢやないか。
実際、最初にあげた三曲の歌詞を見たときは「ここはかうだつたのか!」といふ驚きの連続で、よく知る曲なのに新鮮だつた。
また、適当に覚えたはずの部分がちやんとあつてゐることもあるのもおもしろかつた。
そんなわけでここ一年半くらゐのあひだ「バスストップ」ばかり歌つてゐた時期がある。
なんかこー、残るんだよね。
ホリーズの歌はほかには知らないのだが、そしてタートルズもルー・クリスティもさうだつたりはするのだが、いづれも一度脳内で流れはじめると延々と回つてしまふ歌ばかりだ。
「バスストップ」はbusstopといふ単語よりはumbrellaといふ単語がきつかけになることが多い。
歌詞の中でも、バス停より傘の方が大きな役割をはたしてゐるやうに思ふ。
もちろん、バス停があつてバスを待つてゐる人がゐたから成り立つ歌なんだけれども、でも傘のことを歌つてゐる部分の方が多いんだよね。
「ハッピー・トゥゲザー」のきつかけはもちろんweatherだし、「魔法」はmaybeだらうなー。
ヒットする曲といふのはかういふ脳内で延々流れ続ける傾向があるんだらう。
最近はよく「昭和ブルース」が脳内に流れることがある。
やつがれの場合は天知茂の歌つたヴァージョンだ。
あと鶴田浩二の「傷だらけの人生」ね。
昭和だなあ。名曲だ。
そして、みんな私が悪いのよ。
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