読んだ本のレヴューに時間がかかりすぎて
先週、『ライティングの哲学』を読み終へたので、レヴューを行ふことにした。
なにをするかといふと、読んでゐる最中に線を引いたり書き込んだりしたものをテキストに写すことだ。
ほんたうは手書きにしたいところだが、暑いしかなり量がある気がしたのでキーボードで打ち込むことにした。
形式はKindleでNoteをエキスポートした時のものを参考にした。
Kindleだとテキスト部分はダブルクォーテーションでくくるといふ正しいCSV形式をとつてゐるのだが、それをすると読みづらくなるのでやめた。
いづれにせよ、CSV形式を読み取つて分割するやうなアプリケーションは使はない。
Excelは持つてゐないし、持つてゐたとしてもExcelのCSV形式ファイル読込にはバグがある(と思つてゐる)ので持つてゐたとしても使ふつもりは毛頭ない。
そんなわけで、テキストエディタにぽちぽち打ち込んでみたのだが、三時間くらゐかかつた。
文字数は全部で12,499文字(改行・スペース含)。
ほんたうは手書きにしたいところだが、これはムリかなあ。
なぜ手書きにしたいかといふと、もともとこれをやつてみやうと思つた所以はライアン・ホリディがMediumに書いてゐる記事を読んだことが発端だつたからだ。
ライアン・ホリディは本を読んだら一週間おいておいて、それから読んだときに気になつた部分や思つたことを6×4カードに書き付けるのだといふ。
一時はやつがれも5×3カードに書きつけてゐた。学校に通つてゐた時分もさうしてゐたからだ。
しかしカードは増える。
ライアン・ホリディはカードは自分の宝物だからといつてそれはそれは大事にしてゐるさうだが、カードの問題点は並べたり広げたりするときにスペースが必要なことだ。
それが自分にはない。
かつて、SmythsonのPanama手帳にSCHOTT'S MISCELLANY DIARY(以下、SCHOTT'S)といふのがあつて、好きで使つてゐた。
スケジュール手帳として使ふのではなく、本を読んで気に入つたことばなどを書き抜くのに使つてゐた。
使ひきつてしまつたので、いまは丸善の世界の万年筆展の時に出店してゐた美篶堂に注文したバンクペーパーのノートに書き抜いたりしてゐる。
でもなー、カードの方がくる楽しみといふのがあるんだよなあ。
といふのは、また別の話。
そんなわけで、すつかり疲れきつてしまつたのだつた。
本をめくりながら線を引いた場所や自分で残したメモを確認する。
それを書き写すかどうか判断する。
最終的にはほぼ書き抜いてしまつた。
書き抜いてゐるうちに考へが浮かんだりするからそれも入力する。
まあ時間はかかるよね。
一冊の本を読むといふのはさういふことなのかもしれない。
読んで終はりではなくて、ちやんと読み返して自分に必要な部分は残るやうにする。
三時間くらゐでめげてゐてはいけないのだらう。
しかし『ライティングの哲学』にもあるとほり、時間は有限だ。
なんとかしたい。
ここはやはり、書き抜くのは最小限に抑へる必要があるだらう。
たとへば、線は赤青色鉛筆で引いてゐるので、赤線だけにする、とか。
しかし、今回思つたのだけれども、実際に書き抜かうと思ふと青線の部分の方が心にぐつとくるものが多かつたりもするんだよね。
赤線を引いた部分は結局書き抜かなかつたりもした。
なぜかといふと、赤線を引いた部分は、読んでゐるときはとても重要だと思つた部分だからだ。
つまり、本全体として必要なので、そこだけ書き抜いてもあまり意味がなかつたりするのだ。
コンテキスト的に重要と思つた部分、とでもいふのかなあ。
そんなわけで、今後は書き抜かうと思つた部分だけ赤線にするといふ手もあるんだけれど……うーん、悩むな。
自分の中では、青線は個人的に必要な部分、赤線はコンテキスト的に必要な部分といふ区分がいつの間にかできあがつてゐたやうだからだ。
まあでもこれはちよつと考へてみやう。
今回は特殊事情として、座談会ものなので発言者の名前を記しながら書き抜いたといふのも時間のかかつた理由のひとつかもしれない。
それぞれが書いたものについても、題名と著者名とを記したしね。
しかしこれは複数名で書いた本なら出てくる問題だし、章題のやうなものはやはり書き写すだらうと思ふので、ここは端折れないなあ。
あとは、文献カードの書き方を復習したり、もともと参考にしてゐたライアン・ホリディの記事を読み返してみるとかかな。
今度は月曜日にまた同じことをする機会があるので、そのときまでにちよつと策を練りたい。
ところでこれはWorkFlowyで書きたいことを書き出してから書いてみた。
いつもとそんなに変はらないやうな気がするんだけどどうだらう。
WorkFlowy、すばらしいな。
でもこの使ひ方ならローカルで使へばいいし、Proにする必要はないかなあ。
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