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Wednesday, 25 August 2021

ドクター・フーの英語教本と言語技術

『ドクター・フー』を基にした英語教材を入手した。
Pearson English Readersといふシリーズの中のひとつのやうだ。
購入したのは、Level2の Robot of Sherwood とLevel 3の Flatline だ。
Robot of Sherwoodが表紙なども含めて60ページ、Flatlineが同様に68ページで、非常に薄い本である。その割には写真が多いやうに思ふ。
以下に構成を書くけれど、登場人物紹介のページがあつてドクターはもちろんクララやその他主要な人物の写真がついてゐるし、各チャプターとは云はないが、ところどころに写真が配されてゐる。

構成は以下の通りだ。

  • 登場人物紹介
  • 概要とDoctor Whoの説明
  • 各チャプター
    • Robot in Sherwood: 全7章
    • Flatline: 全11章
  • 課題
    • 各章ごと
      • 読む前の課題
      • 読んでゐる最中の課題
      • 読後の課題
    • 作文課題
  • 語彙集

Robot in SherwoodがLevel 2 (600語)、FlatlineがLevel 3 (1200語)なので文章はとても簡単だが、課題がなかなかおもしろさうなのだ。
たとへば「読む前の課題」には、「ドクターやロビン・フッドについて知つてゐることはなんですか?」とか「flatlineとはどういふ意味ですか? あなたの母語ではなんといふでせう」といつた問ひが並んでゐる。
「読んでいる最中の課題」ではセリフがいくつか並んでゐて誰のセリフかあてるものがあつたり、二択問題などがある。
「読後の課題」では「なぜドクター(またはクララ或はその他の登場人物)はかういふことをしたのか、ほかの生徒(another student)と話し合つてみませう」などといふ、授業や英会話教室で使ふことを前提にした課題がある。

一番面白いのは「作文課題」だらう。
「ノッティンガムの代官の末路について新聞記事を書いてみませう」だとか「この後ドクターとクララとの間にどんな会話があつたか想像して書いてみませう」とかいふ課題が全部で十前後並んでゐる。
おもしろさう。
英語で書くのかと思ふとアレだが、国語の授業もこんなだつたらいいのになあと思はずにはゐられない。
「羅生門」を読んで、下人の行方について書いてみるとかさ。
「山月記」を読んで、李徴の妻子について書いてみるとか。
「こゝろ」を読んで、「わたし」のその後について書いてみるとか。
おもしろいと思ふんだよなあ。
時間はかかるだらうし、採点する方も大変だらうけども。

三森ゆりかの言語技術の本を読むと、欧米の学校ではかういふ教育をするといふ。
ただ、三森ゆりかの本には英米についてはあまり出てこなくて、とくに米国での教育にはちよつと言語技術の要素が不足してゐる部分があるといふ。
三森ゆりかは映画を見ればわかるといふ。ドイツ映画やフランス映画は見る側にいろいろと考へさせる要素が多いけれど、ハリウッド映画はそんなことはない、と。
ただ、英国についてはあまり言及した例を見たことがないんだよなあ。やつがれがあまり三森ゆりかの本や講義にあたつたことがないせゐかもしれないけれど。
でもこの課題を見る限り、英国でもやはり三森ゆりか云ふところの言語技術を用ゐた授業をするし、英語を教へる際にも同様なのだらうといふことが見てとれる。

課題からいくつか選んでやつてみたいなあ。
どちらもすでに見たことのあるエピソードなのでもう内容を知つてゐるといへばさうだし、「ドクターについて知つてゐることはなんですか?」と訊かれると困るといふこともあるのだが……

 

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