ドクター・フーとかトーチウッドとか
『ドクター・フー』のシーズン6の最終回まで見て、シーズン4の図書館回に戻つて、シーズン6のクリスマス・スペシャルを見た。
いづれも二回目……少なくとも複数回見てゐる。
『ドクター・フー』は現在本邦で動画配信として見られるものは全部見たと思ふので、シーズン5に戻つて見始めたのが六月の半ばごろ。
なぜシーズン5かといふと、シーズン5はよく理解できてゐないからだ。
エイミーがダーレクやサイバーマンを覚えてゐない理由や、エイミーの父母の行方とか、見たときにはなんとなくわかつたつもりでゐたけれど、ふりかえつてみるとよくわからない。
それでシーズン5の第一話、すなはち11thドクターの初回から見返してみたらこれがすごい。
11thドクターの出てゐるシーズン5からシーズン7までのすべての重要事項を網羅してゐる。
いやー、はじめて見たときはオリヴィア・コールマンが「The silence will fall.」つて云つたつて、「沈黙が地に満ちる、すなはちみんな死に絶えるみたやうな意味だらうか」くらゐに思つてゐたもんなあ。それがシーズン6を見たときの衝撃。まさかsilenceのsが大文字だつたなんて。
ネタバレはまあともかく、それで最後かと思つたらシーズン7の最後までつながつてゐて、いやー、まゐつたまゐつた。
といふわけで、とりあへずシーズン7までは見やうかと思つてゐたのだけれども、シーズン6のクリスマス・スペシャルまで見て、その先に進む意欲がわかない。
なんでこれで終はりぢやダメなのかなぁ。
「これで」といふのはシーズン6のクリスマス・スペシャルね。
シーズン5は『クリスマスキャロル』、シーズン6は『ナルニア国物語』、シーズン7はシャーロック・ホームズがそれぞれクリスマス・スペシャルのモチーフになつてゐていづれもすばらしいけれど、シーズン6のスペシャルはちよつと特別だ。
誰も死なないのだ。
しかも、最後がなんとも切なくていい。
うわ、もうこれで終はりでいいぢやないですか、このトリオはさ。
そんな気がしてしまふ。
とくにシーズン7を見てしまつたあとではさう思ふ。
エイミー、好きなんだよね。
おそらく自分が見たコンパニオンの中では一番好き。
次がビルかな。
だからよけいにさー。
そんなわけで、といふわけでもないのだが、思ひたつて『トーチウッド』の続きを見た。
『トーチウッド(Torchwood)』は字面からもわかるとほり"Doctor Who"のアナグラムで、シーズン2エピソード2にその由来が登場する。
ところはウェールズのカーディフ。
そこで来るべきといふかすでに来てゐる異星人絡みの事件を操作するトーチウッドの人々の物語で、主な登場人物には『ドクター・フー』に出てきたキャプテン・ジャック・ハークネスがゐる。主人公は元々はカーディフで巡査をしてゐたグウェンかな。
このまま『トーチウッド』を見て、ほどよいあたりで『ドクター・フー』の10thドクターのシーズンに戻るかな、とも思ふ。
ただ、『ドクター・フー』もさうだけれども、『トーチウッド』もかなりつらい展開の話が多い印象があるんだよね。
シーズン1エピソード3のクライマックスなどはモンティ・パイソンにこんなスケッチあつたよね、モンティ・パイソンは喜劇だつたから笑へたけど、みたやうな展開になる。
マイケル・ペイリンがなにもしてゐないのに災難を起こしたことになる人物を演じてゐて、ある場面でキャロル・クリーヴランドが倒れかかつてくるの。
あれ、マイケル・ペイリンだつたよね。エリック・アイドルだつた?
いづれにしても、トーチウッドでは笑ふにしてもほかにすることがないから笑ふことになつてしまふ。
これをずつと見綴れるのかー、と思つてぽつぽつと見てゐたのだつたよ。忘れてゐたよ。
しかし、こんなことでくぢけてゐては『ドクター・フー』のシーズン9の最後とかシーズン10の最後とか見られないので、強く生きなければ。
それにしても、これ、TV番組なんだよね。
TV番組つて、家事を担当する人なら食事の支度や後片付けをしながら、乾いた洗濯物をたたみながら、アイロンをかけながら見たりはしないのだらうか。
それでなくても一緒にゐる人と話しながらとか、携帯電話やいまならスマートフォンをいぢりながらとか。
TV番組とは、そんな風に集中しない状態で見るものだつたりしないだらうか。
それともさうやつて見てゐても『ドクター・フー』の一部の回などは見ながら引きずり込まれていつたりするのだらうか。
さうでないとついていけなかつたり、なにがなんだかわからなくなつたりするんぢやないかなあ?
少なくとも『いだてん』がわからないと文句を云つてゐた向きにはとても無理なTVドラマだと思ふんだけど、どうだらう。
« 整理整頓とレース糸の質 | Main | 苦戦: Evernoteでノートをほかのノートブックに移動する »
Comments