8月の読書メーター
8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1174
ナイス数:25
The Eyre Affair: Thursday Next Book 1 (English Edition)の感想
「銀河ヒッチハイクガイド」も読み直したし「ドクター・フー」も履修したから読み直してみるかと手に取ったら冒頭からかなり「ドクター・フー」だった。考えてみたらサーズデイのお父さんは元クロノガード、時の旅人なのだった。でも著者の年齢的に影響を受けているとしたらクラシック・シリーズの「ドクター・フー」だろう。だけどなんとなく主人公がエイミーでランデンがローリーでお父さんがドクターな場面を想像してしまった。相変わらず「リチャード三世」の下りは面白いし、どこにいっても大企業はいけすかない。全編翻訳されないかなあ。
読了日:08月03日 著者:Jasper Fforde
ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)の感想
「書かないで書く」というのがよかった。掃除が苦手だから「掃除しないで掃除することにすればいいのか」と思った。どうすればいいのか具体的にはまだわからないけれど。何かをできないのは「これはかくあらねばならない」という規範が自分の中にありそれを遵守しようとしてしまうからなのだろう。我執を忘れて取り組めばできるようになる、のかもしれない。書きたいと思わない人は書けないと思わないだろう。何かがとてもしたいのになぜか取り組めない人には参考になるのではないだろうか。
読了日:08月11日 著者:千葉雅也,山内朋樹,読書猿,瀬下翔太
死の練習 - シニアのための哲学入門 - (ワニブックスPLUS新書)の感想
時間の考え方が書いてあつたので手に取ってみた。ブルーバックスに並ぶような本を読んでみると時間はないことになっていたりして、科学で解明できないことは哲学しかないかと思ったからだ。読んでみておもしろかったしこういう考え方をするのかとも思ったけれど、個人的には吉田健一の『時間』とかジェイムズ・グリックの『タイムトラベル』にあるような話の方が好きかな。でも今後の時間の使い方について考えたいならこの本だと思う。
読了日:08月16日 著者:中島 義道
Lost in a Good Book: Thursday Next Book 2 (English Edition)の感想
前作『ジェイン・エアを探せ!』より確実におもしろくなっている。世界も広がり(その設定のまたおもしろおかしいこと)登場人物も増えた。ミス・ハヴィシャムと赤の女王との戦いやカフカの『審判』の場面には笑みを禁じ得ず、夫を取り戻そうとし、さらには世界を救おうとするサーズデイの姿は読んでいてつらい。エイオーニスってもしかしたらドクター・フーのサイレンスのもとじゃないか知らんと思ったりもする。続きがまた楽しみすぎる。って一度読んでるんだけどね。
読了日:08月25日 著者:Jasper Fforde
勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版 (文春文庫)の感想
その場の話のノリには乗れないけれど、全然勉強していないことに気づく。著者は「全然勉強していない人なんていません」とは云っているけれど、意識的にしないとダメなんだな。意味もなくせっせと「おことば帖」と称したノートに読んでいて気になったことばとかを書き抜いてきたけれど、今後はもっと意識的につづけていきたい。あと欲望年表は作ってみたいなあ。
読了日:08月28日 著者:千葉 雅也
英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで (中公新書)の感想
新書ゆえの問題として英文と解説とが離れすぎてしまってしょっ中ページを行き来しないといけないのがちょっと難。はからずも先に薬袋善郎の『英語リーディングの秘密』を読んでおいたのは英文法の復習ができたのでよかったと思う。ただ、なんというか、「ああ、もう一生英語を読めるようには(精読できるようには)なれないなあ」と思ってしまった。日暮れて道遠しってこんな感じかな。
読了日:08月29日 著者:北村一真
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