サンプルは大事
はつ、タティングシャトルに糸を巻くつもりでゐたのに!
と、ここのところそんな感じで気がつくと夜になつてゐる。
いかんなあと思ふが、昨日は「終はることができない」と嘆いてゐたかぎ針編みのショールの最後のふち編みに入つた。
なんか、進んでる。
これで糸が足りればショールは終はる。
さうしたら、タティングレースのショールに手をつけやうかなあと思つてゐる。
即作るのではなくて、まづはサンプルを作つてみやうかと思つてゐる。
以前ここにも書いた、モチーフをひとつひとつ作つてつなげる模様ではなくて、糸の続く限り延々と(そして糸がなくなつたら継ぎ足してまた延々と)結びつづけていける模様を見つけたので、まづはどんな感じなのか小さいものを作つてみやうと思ふのだつた。
我ながら建設的ぢやあないか。
いきなり巨大なものに手を出さないあたり、姑息だ。
いや、思慮深いといつておかう。
自分で云ふのも愚かだが。
サイズはロルバーンLのに入るやうなものを考へてゐる。
あとは糸を巻くだけなのだよ〜。それができないのは昨日の「編み終はることができない」のと同様だ。
ここのところあまりタティングをするやうな余裕もなかつたしな。
クロバーの鼈甲調シャトルが二つ空に近いのでこれを使ふ予定だ。
長く続けるならボビンタイプのシャトルにしたいところだが、サンプルはこれでいいだらう。
なにしろ使ひ慣れてゐるしな。
はじめて買つたシャトルもクロバーの鼈甲調だつた。
いまは「鼈甲調」とは云はないのかな。模様がなくなつたやうにも思ふ。
当時は鼈甲調と鮮やかな五色のシャトルが主流だつた。
といふよりは、最寄りの手芸店にはこれしかなかつたやうに思ふ。
それを思ふといまはシャトルの種類も増えたよなあとしみじみしてしまふ。
それだけタティングをする人が増えたといふことだらう。
が、やつがれの周囲にはタティングをする人はほとんどゐない。
さういふものなんだらうな。
これだけ新型コロナウイルスが猛威を振るつてゐるといふのに、知り合ひで感染したといふ人はひとりしか知らない。
TwitterのTLだけ見てゐると世の中の大勢とはまつたく違ふことをつぶやいてゐる人ばかりだつたりするのとも似てゐるのかもしれない。
自分の知りうることなどほんのわづかだ。
自分の世界は狭い。
そこから世界を推しはからうとしても無理といふことなんだらうな。
サンプルが少なすぎる、といふことだ。
いままでタティングレースで大作を作らうとしたときについても同じことが云へるかもしれない。
サンプルが足りない。
大きなことをするにはサンプルとその数・妥当性が必要といふことか。
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