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Tuesday, 06 July 2021

お菓子の缶にレース糸を入れて

レース糸の整理などをしてみた。
だいたいどこになにがあるかは理解してゐるつもりだが、たまにはさういふこともする。
最近使つた糸は鎌倉紅谷のクルミッ子の缶に入つてゐる。
この缶が可愛くてなー。
ここのところお菓子の可愛い缶が流行してゐるといふ話だが、宜なるかなと思つてしまふ。
最近のお菓子つて、紙の箱に入つてゐることが多いんだよね。
以前は缶に入つてゐたはずなのに紙になつてゐることもある。
紙の箱もよかつたりはするが、缶のよさといふものがある。
持つたときのちよつと冷たい感じとかね。
お菓子の紙の箱といふのはかなり丈夫なものではあるけれど、缶には負ける。
また、豊島屋の鳩サブレーの缶とか、ちよつとお道具箱のやうなよさがあるんだよね。

そんなわけで、職場で客先などから缶入りのお菓子をもらつたりすると、そつともらつて帰つてきたこともある。
ゴディヴァのラングドシャの缶とか、蓋が平らで重ねやすいのがいい。色合ひもシックで気にいつてゐる。
でも最近のヒットはクルミッ子の缶だなあ。
レース糸を入れるのにひとつ買つて、その後文房具を入れる目的でもうひとつ買つてしまつたほどだ。

さういへば、以前資源ごみの日にごみを漁つてゐるお年の女の人を見かけたことがある。
きれいなお菓子の缶を見繕つてゐるやうに見受けられた。
それで思つたのだ。
ある程度の歳になると、もう缶に入つたお菓子など期間内にすべて食べきれなくなつてしまふのだらうと。
だからもらふことも少なくなるし、ましてや自分で買ふことなどまづあるまい。
さうすると、ほしくなつたらさうして捨てられた中から探して持ち帰るしかないのぢやあるまいか。
自分がその人の立場だとしてさういふことをするかといふとおそらくしないし(だつてなんだか衛生的に気になるし)、中身は無駄になるかもしれないが何某か缶入りのお菓子を買つてくるのではないかと思ふが、気持ちはわかる気がした。
だつてお菓子のきれいな缶つてそれだけでなんだか持つてゐて楽しいわけですよ。

さういやタティングレースのモチーフや栞などを作りためてさうした缶の中に入れておくといふのもいいなあ。
クルミッ子の缶をもう一つ求めるか。いやいや。

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