世の中にはすごい人がゐる いまさらだけど
先日、Pinterestを見てゐたら、すごいものを見つけた。
タティングレースのモチーフつなぎの作品なのだが、一つ一つのモチーフの手加減がきつちり揃つてゐる。
それも、目を揃へるためにぎちぎちにきつく作つてゐるわけではない。
それとなく余裕のあるやうすでゐて、きれいに目が揃つてゐる。
見てゐてゾクゾクしてくるほどすばらしい。
タティングレースの本に掲載されてゐる写真でもこんなにすごいのはさうないのではないかといふ気がするほどだ。
本邦の書籍でも、「えっ」て思ふやうなひどい写真が掲載されてゐるタティングレースの本、あるしね。
オリジナルなら作品の出来はどうでもいいつて感じなのかなあ、ああいふ本は。
作る人が作ればきれいにできるわけだしね。
しかしまあ、あの写真にはちよつと目から鱗が落ちたといはうか、世の中にはこんなすばらしいものを作れる人がゐるのだと襟を正すやうな心持ちになつた。
自分にはまづ無理だけど。
どうにも最初と最後の一目がゆるみがちだし、全体的に手が揃つてゐない。
一時ものすごくタティングをしてゐたころは、自分としてはそれなりに揃つてきたこともあつたけれど、それは自分の中でのことで、対外的には「え、それで揃つてゐるの?」といふ出来だつた。
あー、あんなタティング作品を作ることができたら、生きてても楽しいだらうなあ。
タティングをするたび作品を作るたびに喜びがあふれてくるのぢやあるまいか。
それともああいふものが作れる人にはあれが当たり前で、やつがれの作るやうなものは「え、これがタティングなの?」くらゐの感じなのかなあ。
無理とわかつてゐても、ああいふ作品に少しでも近づけたらと思ふなあ。
ほんと、いいものを見たよ。
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