5月の読書メーター
5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1357
ナイス数:23
Life, the Universe and Everything (Hitchhiker's Guide to the Galaxy Book 3) (English Edition)の感想
前作と比べて断然筆が乗っている。笑うもん、絶対。クリケットについては、サーズデイ・ネクストにも重要な場面でクリケットが出てくる話があったと思うので読み返したい。
読了日:05月31日 著者:Douglas Adams
ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白 (角川文庫)の感想
著者は両親の影響について書いているが、そうすると人を愛せるか否かは後天的な能力(といおうか)なのだろうか。感覚としては生まれついてのもののような気がする。著者が世に云う「愛」のある家庭に生まれ育っていたら、それはそれでつらかっただろう。世の中には食に淡白な人、あまり寝なくても大丈夫な人がいることを考えると、愛にそれほど興味のない人というのはいるだろうとは思う。asexualやnonsexualというよりは「思いやり」の有無(あるい多寡)に近いかなと思ったら、思いやりに関する著書もあることを知る。
読了日:05月21日 著者:中島 義道
The Restaurant at the End of the Universe (Hitchhiker's Guide to the Galaxy)の感想
「宇宙の果て」といったとき、そこから先は宇宙ではない場所のことを想像していた。「宇宙の端」とでも云うか。この場合は「宇宙の終焉」のことで、来る人は時間旅行をしてやってくるわけだが、主人公がどうやってたどり着くかは読んでからのお楽しみだろう。最後、「えっ、どうしてそうなるの?」ってなるから、そのまま続きを読む羽目になる。
読了日:05月14日 著者:Douglas Adams
きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記 (河出文庫)の感想
穂村弘「がミステリーに求めるのは、世界が覆るような感覚」(p140)なのらしい。いいよね、世界の覆るような感覚。穂村弘の短歌にもそういうものがあると思う。短歌といえば詩集・歌集・句集について書いている部分を読んで「詩や短歌、俳句はこういう風に読めるんだなあ」と参考になる。詩や歌、句の読み方ってよくわからないんだよね。正解はないのかもしれないけれど。そして、詩とかに限らず小説やまんがもそういう読み方をしていいし、映画や芝居、ドラマもそういう見方をしていいんだろう。
読了日:05月12日 著者:穂村弘
一度きりの大泉の話の感想
『なかよし』でボツを食らい続ける萩尾望都と描きたいものを描けぬことに苦悩する竹宮惠子。おそらく萩尾望都は自分の作りたい作品を作り、竹宮惠子は自分の外にあるものが望むような作品を作っていたのではあるまいか。そう考えるとこうなるのも宜なるかなと思う。先に『少年の名はジルベール』を読んだ。『ポーの一族』が連載中は人気があまりなくて単行本になったら飛ぶように売れたということと佐藤史生の感想と、自分も単体で読んだときはあまりピンとこなかったので一人じゃなかったんだと思った。
読了日:05月11日 著者:萩尾望都
少年の名はジルベール (小学館文庫)の感想
描きたいものを描けない苦悩とはなんだろう。「職人」という表現があったので、そうやって生きていこうと思ったこともあったけれどもできなかったということか。どうしても作りたいものなら密かに作る(そして機会が来たら世に出す)という手もあると思うのだが、どうしても世に問いたかったということか。竹宮惠子がケーコたん、増山法恵がノリたんで、萩尾望都もモーさまではなくモーたんだったらもう少し違ったのかな。
読了日:05月10日 著者:竹宮 惠子
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