花の名は
どうしても「ネモフィラ」といふ名前が好きになれない。
思ひあまつてWeb検索をしてみたら、和名は「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」といふのださうな。
さうか、ぢやあ今度からあの花を見たら心の中で「ルリカラクサ」とつぶやくことにしやう。
先日、Twitterにさうつぶやいた。
別に、世の中から「ネモフィラ」といふことばを駆逐したいわけではない。
「ネモフィラ」といふ名前に疑問を抱かない人はそのままでいい。
ただ自分はそれではイヤだといふだけだ。
和名といへばあひかはらず辞書をちまちまと読んでゐて、カラーはサトイモ科の植物だといふことを知つた。
サトイモ科!
カラーよ、あなたはイモですか?
さう思つてこちらも和名を調べたら、「オランダ海芋(オランダカイウ)」なのだといふ。
まさにイモぢやん。
とはいへ、和名をそのまま信じてもよろしくないこともある。
近頃ハナミズキが咲いてゐるのを見かけた。
英語では dogwood といふのださうだが、以前なにかでハナミズキと dogwood とはまつたくおなじものではないといふ話を聞いた。
なんだらう、よく似てるといふだけなのかな。
これもWeb検索をかければわかる話なのかもしれない。
漢詩などに出てくる「柏」は日本でいふ「コノテガシハ」なのだと漢詩の注に書いてあつたりもするな。
むつかしいな、植物。
さういや母が「ひまわり」といふ映画を見てヒマハリのフランス語名はソレイユであることを覚えた、と云つてゐたことがある。
こどものころはさういふものなのかと思つてゐたが、いや、待てよ、「ひまわり」はイタリア映画ぢやん。
多分、なにか誤解があつたのだらう。
その「ひまわり」はHDレストア版が各地で上映される予定といふ話だつたが、その後どうなつたか知らん。
昔見たときは「はいからさんが通る」ぢやん、と思つたけれど、おそらく「はいからさんが通る」が「ひまわり」を元ネタ(といふか)にしてたんだらうなあ。
たまにはああいふ映画を映画館で見て、ただただ泣きたいと思ふときもある。
いつになつたら見られることだらうか。
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