素晴らしき半休
今日は午後半休を取つた。
銀行に行きたかつたからで、ほかに用事はない。
さうしたら、まあ、なんといふことでせう。
朝目が覚めたときから妙に浮き浮きしてゐるぢやあありませんか。
こんなことは一年一日あれば御の字で、至極めづらしいことだ。
昼で仕事を終へたときの開放感たるや。
いや、むしろ解放感といふべきか。
在宅勤務でさへも枷なんだなあ、としみじみ思つた。
銀行は空いてゐて、用事もすぐ済んだ。
そこで突然昼から泡でも飲まうとスパークリングワインを買つてきて、即冷えるといはれる濡れたペーパータオルを巻いて冷蔵庫に入れる法を試してみた。
冷えた。
さつそく開けて頂戴する。
生きてるなあ。
半休は滅多に取らない。
何年ぶりだらうといふくらゐだ。
たまにはいいのかもしれない。
午後半休のなにがいいかといふと、午後まるまる使へることはもちろん、朝は出勤もしくは仕事を開始してゐるわけで、きちんと起きてゐる、といふことだ。
これが有給休暇になると、朝はいつまでも寝穢くしてゐて、せつかくの時間が少なくなつてしまふことになる。
#個人的に、ね。
時間に追ひ立てられないつて、こんなにすばらしいことなんだなあ。
と、午後三時くらゐまでは思つてゐた。
日が沈むころになるとだんだん意気消沈といつた体で、この晴れやかな日が終はつてしまふなんて、とうつむきがちになつてしまふ。
とはいへ、今日は朝からいい日だつた。
毎日かうだといいんだけどね。
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