季節はづれのヲタ編み
あひかはらず『ドクター・フー』を見ながらくつ下を編んでゐる。
ブリオッシュ編みのくつ下はなかなか進まないのだが、進まないなりにだいぶ脚部分も編めてきた。
100gのくつ下毛糸を一玉使ひ切るつもりなのでまだ先は長いが、まあ、編んでゐればそのうちできあがるだらう。
ところで『ドクター・フー』といへばイギリスのTVドラマで、イギリスものといふことはあみもの者的に編みたいものがいろいろ出てくるのではないかといふ話もあるのだが、さにあらず。
少なくともクリス・エクルストン演じる九代目ドクターとデイヴィッド・テナント演じる十代目ドクターのときはあみもの者的にそそられるところがまつたくなかつたといつてよい。
それがマット・スミス演じる十一代目ドクターが出てきたあたりから、ちよつとづつ変はつてきた。
ときどき目を引く手編みのものが出てくるやうになつたのだ。
車の後部座席にかけてあるグラニースクエアのカヴァとかね。
老人ホームのやうな施設にゐる女の人が編んでゐるセーターとか。
クリスマスを控へて、だらう、一家のお母さんが編んでゐるものとか。
思へば、『SHERLOCK』もあみもの者的に「ジョンのセーター、編みたい」とか思つたりしたものなので、ドクターがどうかうといふよりは、スティーヴン・モファット的なものなのかもしれない。
さうさう、ドクター・フー五十周年記念スペシャルでは、登場人物の一人が四代目ドクターの巻いてゐたマフラーに似せたマフラーをしてゐて、ドクター(マット・スミス)に「Nice scarf.」とか云はれてゐる。
あまりよい画質で見てゐないのでしかとはわからないが、この登場人物ペトロネッラ・オズグッドのしてゐたマフラーは、正確には四代目ドクターが巻いてゐたものとは違ふやうに見受けられる。
なんとなく、模様が入つてゐるやうに見えるんだよね。
四代目ドクターのマフラーはガーター編みだと聞いてゐる。
このマフラーについては、以前ここでもちよこつと書いた。
ちやんと調査してゐる人がゐて、どのメーカのどの毛糸のどの色番を何g買ふと編める、みたような。
Web検索したら、四代目ドクターのマフラーを編むキットを売つてゐるところもあるやうだ。見てみたら売り切れだつたけど。
四代目ドクターのマフラー、編むかなあ。
でも長いんだよね。首の回りを二周して、さらに両端が地面に届きさうなくらゐ長い。しかも、ドクターが巻いてゐてその長さだ。
しかも色がそろへにくい、とは以前も書いた。
でもパピーのクイーンアニーならそろふかなあ。
あるいはリッチモアのパーセントなら。
もう少し前だつたら各社の中細毛糸から近い色を探してきて二本取りで編むといふ手もあつたのだが、いまさうやつて中細毛糸をたくさんおいてゐる店がない。
あるのかもしれないが、心当たりのところにはない。
以前だつたら蒲田のユザワヤにあつたんだけどねえ。
いづれにしても夏がくるし、そんなに長いものは編めない気がする。
でもなー、ガーター編みならmindless knittingでなんとかなる気もする。
あとは、毛糸を買ふために出かける気になるかどうか、だな。
だつて、危険でせう、この状況で人の多いところに外出するなんて。
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