2021年度NHK語学講座のこと
そろそろ来年度のNHKラジオ講座テキストが書店に出回る時期だ。
個人的には季語にしてもいいのではないかと思ふ。
例年、この時期に「来月からなにを聞かうか」と考へるのが楽しみなのだが、今年はさうでもない。
なんといふか、選択肢が少なくなつたよね。
それは去年もさうだつたのかもしれない。
もつと前からさうだつたのかもしれない。
いづれにしても、「どれにしやうか」と悩む楽しみがなくなつてしまつた。
そぞろさみしい気分である。
冒頭では「ラジオ講座」と書いたけれども、テレビ講座はもつとふるはない。
来年度の英語関連の番組は五つ。うち四つはラジオの基礎英語とおなじかそれより下のレヴェルとある。
以前は「ラジオ英会話」に相当するやうな「テレビ英会話」があつたやうに思ふのだがなあ。
ニュースの英語を取り扱つたテレビ番組もなくなつてゐる。
なんといふか、ふるはない。
さらに、テキスト代があがる。
これまで実質500円(よりちよつと安い)だつたテキストが550円になる。
英語以外の語学のテキストはもつとあがるといふ。
なんといふことでせう。
NHKのテレビ・ラジオの語学講座は貧者の友だと思つてゐたのになあ。
無論、毎月550円として、あとはテレビ・ラジオを見聞きするのにかかる電力、さらにはNHK受信料だけで学べると考へればお安いものだと思ひはするが。
なんだかなあ。
講座数を減らしてつまりは内容を減らして、テキスト代を上げて、視聴者・聴取者を減らさうといふ腹なのだらうか。
いまはどうだか知らないが、かつて公立中学校の英語の授業が週に三単元だけ、といふ時代があつた。
さうなつた時、友人の母親が「国は英語を学ばせたくないのだ」と云つてゐた。
いまになつて、さういふこともあるかもなと思はないでもない。
英語がわかると、英語で書かれた他国のニュース記事や英語で伝へられる他国のTVニュースの内容がわかるやうになる。
いまの政府は、さうなつたら困ると思つてゐるのぢやあるまいか。
勿論、いまではネット上で安く英会話やその他の外国語での会話を学ぶことができるし、NHKの語学講座の使命は(さうしたものがあるとして)もう終はつてゐるのかもしれない。
いい加減やつがれもNHKに頼らない方法を見つけないといけないといふことなのかも。
去年のいまごろはテキストの四月号を入手するのが至難の業だつた。
今年はどうだらうな。
不要不急事ではないけれど、買ひにいけるだらうか。
そこも悩みどころである。
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