2月の読書メーター
2月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1747
ナイス数:33
文庫版 ヒトごろし(下) (新潮文庫)の感想
この土方歳三は人外だし人殺しだが理屈は通そうとする。誠の道が人外の道なら理屈を通そうとするのもまた人外なのだろう。だって世の中には理屈だの整合性だのを無視する人間ばかりだしこの小説もまた例外ではない。このまままともな人間は出てこないのかと思ったらこは如何にだったけど。大政奉還後の幕府のやり方が次から次へとこき下ろされていくさまがおもしろかった。各章の最後が名前を名乗るところで終わるので最終章はどうなるのかと思いながら読んだ。
読了日:02月02日 著者:京極 夏彦
バレットジャーナル 人生を変えるノート術の感想
つまるところ自己肯定感が大事だったりストア派的な考え方をするとよかったりするのだろう。変化は徐々にというくだりはその通りかと思う。5,4,3,2,1エクササイズは試してみたい。
読了日:02月07日 著者:ライダー・キャロル
The Hidden Life of Trees: What They Feel, How They Communicate―Discoveries from A Secret World (The Mysteries of Nature, 1)の感想
スザンヌ・シマールの「wood world web」を知りたくてWeb検索していたらたどり着いた本。環境によかれと人のすることは、大抵思わぬ自体を招く。知性ってなんなんだろう。この本を読むと近所に植えられている「street kids」たちがあわれでならない。長いもので50年くらいになるようだが、そんなの木にとってはほんのわずかの時間だろうし。せめて少しでも生きやすいと思っていてくれればいいけれど。その一方でまったく人の手の入っていないと思われる林も近くにある。そのままであってほしいものだ。
読了日:02月11日 著者:Peter Wohlleben
パブリック・スクール-イギリス的紳士・淑女のつくられかた (岩波新書)の感想
『空飛ぶモンティ・パイソン』に「上流階級バカ決定戦」というスケッチがある。このスケッチの生まれる下地がわかった気がする。ロンドンで暮らしていた友人が、進学期の子供を抱えてなかなか学校の情報が入ってこないとこぼしていたことがある。そこの所以はよくわからなかった。人脈とかコネクションとか、そうしたものが必要ということかな。
読了日:02月19日 著者:新井 潤美
Tooth and Claw - Short Stories Level 3 Oxford Bookworms Library (English Edition)の感想
後味の悪さが後を引く。五篇くらいだと「この先はこうなってこうなってこうなるんでしょ?」と思うようにならなくていいかも。実はこの本が見つからなくて、全集の中からこの本に掲載されている話を選んで読んだ。『ドクター・フー』のシリーズ2エピソード2のサブタイトルが「Tooth and Claw」だったものだから。あと、一応猫の日ということで。
読了日:02月22日 著者:Saki
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