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Friday, 12 February 2021

いつでもこの世は住みにくい

孤独・孤立問題担当大臣なるものがゐるのだといふ。

孤独担当大臣は2018年に英国で誕生したといふ。
人付き合ひがなかつたり足りないと思つてゐたりする状態を孤独とするのらしい。
本邦の孤独・孤立問題担当大臣の「孤独」がどういふ状態を指すのかはわからない。

正直いふと、いまの状況の方が気楽なんだがなあ。
たぶん、孤独だらう。
ひきこもりに近い生活だ。
だつて不要不急の外出はしてはいけないんでせう。
買物もできるだけ回数を減らすやう工夫してゐる。
それで別に不便は感じない。
どちらかといふと、通勤電車に乗らなくていいから気分は楽だし、職場で人と顔を合はせる必要がないからのびのびした気持ちで毎日過ごしてゐる。
毎日ほぼ決まつた時間に三食これまたほぼ自分で作つたものを食べてゐるから体調も以前に比べたらずつといい。通勤してゐたらできないことだ。

かういふ人間にとつては、孤独でない状態の方が問題だ。
でも、国はそれを「問題」として扱つてはくれない。
なのに、孤独な状態を問題とする人のことはとりあつかふ。
納得いかない。
不公平だ。

だいたい、孤独な状態を問題だと思ふから飲食店に時短営業など要請することになる。
ひとりで飲食する客なら夜遅くならうがどうしやうがそれほど感染する心配はないはずだ。
店員同士、店員と客との接触や食卓・椅子等が気になるけれど、そこをクリアすれば時短にする必要はないのぢやあるまいか。
三人以上になるとチトわからないけれど、ふたり客とひとり客なら、食べたら即出て行く分ひとり客の方が回転は早いはずだ。
居酒屋などだと客は大人数の方が一度に食事を運べたりしていいのかもしれない。
そこはその分金額に上乗せしてもいいんぢやないかなあ。

政治家になるのは、大勢で過ごすことが当たり前の人ばかりなのだらう。
ひとりが好きな人間が政治家になるとはちよつと思へない。
ひとりでできる仕事ぢやない上、大勢の人と関はる仕事だからだ。
だからひとりが好きな人間への理解や支援に乏しい。
ひとりが好きな人間の権利を訴へるためには、ひとりが好きな人間があるていどの人数政治家になる必要があるだらう。
でもそんなことにはならない。
だつてひとりが好きなんだもん。

孤独・孤立問題によつて、余分な税金が使はれないことを祈るばかりだ。

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