悲喜こもごも
このところタティングがうまくできない。
リハビリと称して、Dissentといふモチーフを作らうとしたのだが、なんだかタティングシャトルが手につかない。
久しぶりだからだらうと思つてしばらくつづけてみたが、どうにもいけない。
気がついたら最初の部分で大きく間違へてゐて、このまま進めてもいいけどどうしたものか、といつたところで止まつてゐる。
Dissentはリンク先を見てもらへればわかるが、ルース・ベイダー・ギンズバーク(RBG)追悼で作られたもので、RBGがつけてゐたネックレスがモデルになつてゐる。
RBGといへば替襟でもあり、どうしても白い糸で作りたかつた。
でもひとつ白で作つたら、次はモデルになつたネックレスのやうな色合ひでビーズなどあしらつて作つてもいい。
はじめてDissentを見たときにさう思つた。
しかし、これではいけない。
このままタティングができなくなつてしまふのだらうか。
さうも思つたが、シャトルが手につかないことなどこれまでにも何度もあつた。
特にこのシャトルだとダメといふことはなく、どんなシャトルでも手に合はないと思ふことがある。
さういふ時は使つてゐて、どうも妙な気分になる。
このままシャトルが手からはなれてそこら辺にとんでいつてしまふのではないか、とか。
しよつ中シャトルを取り落とすこともある。
さうかと思ふと、同じシャトルを使つてゐても、まるで手に吸ひついたやうな感覚を覚えることもある。
かういふ時は気持ちよく結ぶことができる。
実は今日、またヲタものを作らうと思つてGR8タティングシャトルに糸を巻き、シャトルひとつでできる小さなモチーフを作つてみたのだつた。
Dissentに挑戦したときのことがうそのやうにシャトルが手に吸ひつく。
よそごとに気をとられることなく結ぶことができる。
糸をボビンに巻くときによけいな撚りが入つてしまつたやうでリングを締めるときに苦労することもあつたが、それさへなければ快適に結べてゐた。
かういふことがあるとまたタティングをしやうといふ気にもなる。
現金なものだ。
ヲタものはどうしやうか悩んでゐる。
三色使ふことは決まつてゐて。あとは色の配分とそれに合はせた作品選びなのだが、そこで悩んでゐる。
かうした悩みは楽しいものだ。
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