ブリオッシュ編みのネックウォーマ in Progress
1/28(水)、Kelvin-Helmholtz Waves Cowl in Brioche を編み始めた。
イギリスゴム編みのくつ下を編んだあと、なにも編むものがなくてしばらくぼんやりしてゐた。
もう一足おなじ編み方でくつ下を編みたいけれど、これといつた毛糸がない。
くつ下毛糸はいくつもあるけれど、色合はせがうまくいかない。
毛糸を買ふか。
でもなあ。
家には毛糸がうなるほどあるのに。
編むものがなかなか決まらず、ダウンロードしてきたパターンなどを見てゐたところ、Kelvin-Helmholtz Waves Cowl in Brioche を見つけた。
編みたいと思つてダウンロードしたパターンだが、持つてゐる毛糸で色を合はせるのがむつかしいのと、気持ちが沈んで編み方や編み図と首つぴきで編むことに抵抗があつた。
できないんぢやないかと思つてゐた。
毛糸については、候補はあつた。
JaegerのMatchmaker Merino 4Plyだ。
紺色と臙脂色とがある。
色の組み合はせとしては悪くない。
でも、なんだか、学校指定のネックウォーマみたやうな色合ひにならないだらうか。
たとへて云へば、さう、長野五輪のときの荒川静香の衣装のやうな色合ひに。
だが、取り出してみたら臙脂色と思つてゐた毛糸はどちらかといへば紫色だつた。
これなら学校指定のやうな色合ひにはならないかも。
そんなわけで編みはじめてみた。
編み方には、伸縮性のある作り目で、とある。作者は3 i-code cast onにした、と書いてゐる。
I-codeの作り目かー。
さうすると伏せ方もi-codeになつて、はじまりとおはりとがきれいに一致する。
それでやつてみるか。
といふわけでi-codeを編みはじめたらこは如何に。
めんどくさい。
一目作るのに三目編まないといけないからだ。
考へてみたらあたりまへのことなんだけどね。
しかも、i-codeを作り、目を拾つて実際に模様を編み始めたら途中で盛大に目を落としたことに気づき、ほどくことになつた。
i-codeはほどかなかつた。
そこまでしたら、きつともう、このネックウォーマは編む気がしなくなつてしまふ。
そんなわけで、ほどいて編みなほしたものが上の写真だ。
Kelvin-Helmholtz wave に着想を得たものださうである。
Kelvin-Helmholtz wave とは流体力学の話で、詳しいことはよくわからないのだが、密度の異なる液体同士が層になつてゐて、どちらの層も違ふ速さで移動してゐるときにできるものらしい。
あみものにはさういふ理系ネタとでも呼びたいやうなパターンがある。
メビウスの輪もさうだらうし、フィボナッチ数列を用ゐた模様もあるし、フラクタルな模様を編むといふものもある。
パイショールもすばらしい。あれは何枚でも編みたくなるパターンだ。
あみものが好きな人は、さういふふだんの生活ではあまり気にしないやうなこと、すつかり忘れてゐるやうなことから着想を得るんだらうな。
とはいへ、やつがれの Kelvin-Helmholtz Waves Cowl は、波といふよりはサケの切り身かウミユリが並んでゐるやうな模様にしか見えないのが残念である。
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