手荒れとタティング
あひかはらず藤戸禎子の『華麗なるレース タッチングレース』に掲載されてゐる替襟をちまちま作つてゐる。
DMCのコルドネスペシャル#40を使つてゐるのだが、指定は絹穴糸だつたなあとときどき思ひ出す。
無理だな。
無理。
いまのこの指先では、絹糸を扱ふのは無理だ。
必ず糸を引つかけて悲しい思ひをすることになる。
この冬はそれでも例年よりハンドクリームをすりこんでゐると思ふんだがなあ。
さうしないとすぐ手が荒れてしまふ。
これまた例年よりもよく手を洗ふから仕方がない。
去年もそろそろ手洗ひを励行しはじめてはゐたと思ふが、ハンドクリームはあまり使つてゐなかつた。
すると、なんといふことでせう。
手は荒れるは切れるはひび割れるはで大変なことになつてしまつた。
とにかく痛い。
なにをしても痛い。
だが、ハンドクリームは菌の温床だ。
さう思つてがまんしてゐたら、こは如何に。
手が荒れてゐるとかへつて危険だといふではないか。
あちこちにちいさい傷ができてゐて、そこから菌が入り込んだりするのだらうといふことは想像がつく。
しかし、ハンドクリームが菌の温床といふこともまた事実だ。
いろいろ考へて、手が荒れてゐてはいけないといふのなら、痛いのもイヤだし、ここはハンドクリームを使ふことにしやう。
さう思つたのが去年のいまごろ……よりもうちよつと後だな。
そんなわけでこの前の冬には間に合はなかつたのだけれども、この冬はもしかしたら手荒れとは無縁で過ごせるのではないかと、ちよつと期待してゐた。
期待は裏切られるだけだつた。
たしかに例年よりはマシだけれども、やはり指先は荒れてゐる。
絹糸はあたたかくなるまでは無理。
いつもとおなじだ。
でもまあ、ここのところタティングの腕が落ちてゐるしなあ。
指先の状態がよくなるまでにすこしは上達するやうにせつせと結ぶかな。
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