いつも通りに
年が明けて、わりと普段通りに暮らしてゐる。
違ふことといつて
- その日のうちに布団に入つてゐる
- 朝、山の写真を撮りに行つた
- 『ドクター・フー』を見てゐる
- 日本酒を飲んでゐる
どうもハレといふものが苦手だ。
最近になるまで気がついてゐなかつたが、どうやらさういふことらしい。
いつでもどこでも普段通りにしてゐたい。
着るものも食べるものも飲むものも行くところも晴れやかだつたりするのはイヤだ。
いつもと違ふことがイヤなのかもしれない。
だから出かけることとか、ことに旅行が苦手なのかもしれない。
旅も行つてしまへばいいのだけれど、出かけるまでは時に泣きさうになるくらゐイヤだ。
芝居見物も同様。
劇場について芝居がはじまつてしまへばいいのだけれども、それまでは「出かけたくない」「なんで外に出てしまつたのだらう」「どうしてこんなところに来てしまつたのか」などといつまでも愚図愚図してしまふ。
そんなわけで、年が暮れても年が明けても、これといつて特別なTV番組を見るでなく、日々行つてゐるあれこれをなんとかその日のうちにこなして寝やうとしてゐる。
こんなことをもう何年もつづけてゐる。
その日のうちに寝るといふのはほんたうは普段からやりたいことだ。
長い休みになるとできるのに、なぜ普段はできないのか不思議でならない。
それだけ仕事がしたくないのか、それとも仕事自体が自分にとつて「ハレ」にあたるものなのか……さうなのかもしれないな。
ほんたうはしたいこともあるけれど、今日のところはもう寝る算段をつける時間だ。
早寝はいいものだ。多分。少なくとも、夜型でなければ。
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