始められない
今日は朝からなにも書く気がしない日だつた。
さういふ日もある。
だといふのに、ひとたび手帳に書き始めると、あとからあとから書いてしまふ。
今月ももう終はるし、いままで書いたことを見返すのもいけない。
あのときはああ書いたけど実はかうだつた。
このときはかう書いて、実はつづきがあつた。
それで書き足してしまふ。
結局書きたがりなのだから、もつと早い時間に書いておけばいいのに、気がつくと真夜中だ。
これくらゐの時間に書きたくなるのかもしれないといふ気もするけれど、以前朝から書いてゐたときも書いてゐるうちにあれこれ書いてしまつたりしたものだつた。
よく、なにごとも始めることが肝要だといふけれど、それつてかういふことなのかもと思ふ。
さう云ひながら、十里の道を行くときは九里をもつて半ばとせよ、などといふことばもある。
どつちなんだよ、と思ふが、どちらも正しいのだらう。
だからほんたうは、なにかを始めるときには予めどれくらゐの工程があるのか、どれくらい時間がかかるのかを見極めて行ふんだらうな、とわかつてゐながらできない。
予定とかたてられないんだよね、どうも。
最近、旅行日程を計画するWebサイトだかスマートフォンのアプリケーションだかを見かけた。
どつちだかわからないくらゐだから、あまり興味はない。
旅に行くときにあまり予定を立てないからだ。
だいたい行きたいところを考へて、その近所にあればそこにも行く。
もともと体力もないから無理はしない。
行きたいところを事前に考へておいても、疲れたなと思つたらもう行かない。
無理して行つてもねえ。
予定に固執するのもなんだか往生際があんまりよくない気もするしね。
さういつて一昨年の夏はミルトン・キーズまで行きながらコロッサスを見逃してしまつたのだが。
いづれにしても、出かけられるやうになるのはまだ先の話のやうだから、さういふサイトだかアプリケーションでシミュレーションするといふのはいいのかもしれない。
それはちよつとやつてみたいかな。
ブレッチリー・パークに行つて、コロッサスも見る予定をたててみるといふのも楽しいかもしれない。
などといふことを手帳にあれこれ書き記すのがまた楽しい。
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