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Thursday, 21 January 2021

How to おすすめ

『ドクター・フー』を見やうと思つた直接の原因は、ジェイムズ・グリックの『タイムトラベル』を読んだことだ。
この本に「ブリンク」といふエピソードの紹介があつて、見てみたいと思つた。
見て、「こんなに怖い話だなんて知らなかつた」とちよつと後悔したが、その後『ドクター・フー』を見続けてゐることでどう思つたかは大概知れるだらう。

「ブリンク」はしかし、『ドクター・フー』らしい話ではない。
ドクターはほとんど出てこないしね。
ただ、タイム・パラドクスものだから『ドクター・フー』に向いてゐるとはいへる。
案外TVドラマで記憶に残るのつて、さういふ話なんぢやないかな。

大河ドラマ『新選組!』で一番印象に残つた話は「ある隊士の切腹」だしなー。
大倉孝二がすばらしいといつたらそれまでかもしれないが、いい話だつたと記憶してゐる。
これも主人公である近藤勇はほとんど出演しない回だな、さういへば。

『機動戦士ガンダム』でいふと、「時間よ、とまれ」が好きだ。
この話は主人公アムロ・レイの特異なところを表現してゐるが、それとともに敵の兵士のやうすがよく描かれてゐると思ふ。

では、『ドクター・フー』や『新選組!』、『機動戦士ガンダム』をまつたく知らない人にすすめる時に、「ブリンク」や「ある隊士の切腹」、「時間よ、とまれ」の話をするか、といつたらどうだらう。

相手がごく親しい友人なら話は別だが、まあまづしないね。
『ドクター・フー』ならゆかいな部分や時折(ほんたうに時折)垣間見られる「the last of the Time Lords」の切なさ、そのドクターと一緒に旅するコンパニオンの切なさの話をすると思ふ。
それと、他の作品に引用されてゐる部分の話とかね。

『新選組!』は、まづは脚本家の話をするだらう。
実を云ふと三谷幸喜はそれほど好きなわけではないが、でもネーム・ヴァリューはあるし、ほかにもおもしろい(といはれてゐる)脚本をいくつも書いてゐる。

『機動戦士ガンダム』は、なにしろよく知られてゐてちよつとむつかしいが、あまりアニメを見ないやうな相手には、サイド7引き上げの際の大人・老人の話をするだらう。資源や後方支援の影響を描いてゐる話もするかもしれない。
アニメを見るやうな相手なら、ガンダムは履修済みな気もするが、これも引用されてゐる部分の話をするのぢやないかなあ。

斯様に人になにかを勧めるといふのはむつかしいことだ。
日本食を勧めるときにいきなり納豆はない。
それは、相手に好きになつてほしくないといふことを意味する。
相手にすこしでも興味を持つてもらひたいと思つたら、入りやすいところ、特徴のあるところから勧めるんぢやないかなあ。

その、相手の興味を引くといふ部分が一番むつかしいんだけどさ。

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