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Thursday, 24 December 2020

今年買つた万年筆 キュリダスその一

今年は万年筆を買つてしまつた。
購入したのはすべてプラチナ万年筆のペンだ。
まづ、キュリダスのグラファイトスモーク軸の極細を買つた。
巷ではもう新型コロナウィルスが猛威を振るひつつあつたころのことだ。
たまたま客先からの帰りに丸善の丸の内点に行つたら先行販売といふことで店頭で試し書きができた。
試し書きはすでにためらはれてゐた時期だが、「だつてそんな中出勤してるんだぜ」と思ふ気持ちの方が勝つてしまつた。
ほんたうは軸はアーバングリーンがほしかつたが極細はないといふので(考へてみたらペン先だけ交換するといふ手もあつたのではと思ふがここでは問はない)、グラファイトスモークにしたのだつた。

インキはプラチナ万年筆の古典インクのカーキブラックを入れた。
カーキブラックは6色ある古典インクの中では一番主張しない色だと思ふ。
シトラスブラックのやうに派手に色が変はつたりしないし、カシスブラックやフォレストブラック、ラヴェンダーブラックのやうに色味の強いわけでもない。
渋い茶色といふことならセピアブラックがある。
でも、カーキブラックはその主張しないところがいいんだなあ。
ペンの中に長いこと入れておくと黒くなりすぎる気はするけれど、キュリダスの極細は、すくなくともやつがれの買つたグラファイトスモークの極細は鉛筆のやうな書き味でカリカリ書けるので、主張の弱いインキの色ともあひまつてつひつひ使つてしまひ、わりとあつといふ間にインキがなくなつてしまふのだつた。

購入するときに、キュリダスはインキの補充時にちよつとギミックがあつてこれが手間だと思ふ人もゐるといふ話を聞いた。
カートリッジにせよコンバータにせよ、取り出すのに2ステップあるのだつた。
これも慣れると楽しいもので、いまではこのギミックがペンを気に入つた理由の一つでもあるほどだ。

職場で印刷物に書き込むのにもいい。
インキがにぢむこともほとんどないし、なにしろかうした色といふのは印刷物にはあまりない。
ここでも主張の弱い色といふのが役に立つてゐる。


プラチナの古典インクは、友人にタミつてもらつた分を使ひきつたあと、シトラスブラックはボトルを買つて使つてゐる。
次はフォレストブラックかラヴェンダーブラックになるのではと思つてゐたが、この感じだとカーキブラックになりさうだな。

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